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【実例20件】3500〜4000万円の注文住宅ってどんな家?後悔しない4つのコツ

「予算3,500万円〜4,000万円くらいで、実際にはどんな家が建つんだろう?」

資金計画の目安が立ってくると、次に気になるのはリアルな家のイメージではないでしょうか。

注文住宅において、この価格帯は比較的一般的な予算ラインです。

広さやデザイン、素材の質など、家族の希望を諦めずに複数同時に叶えやすくなる、非常にバランスの良い予算でもあります。

ただ、同じ予算でも「平屋」「2階建て」「二世帯」といった建物の形によって、お金のかけ方や間取りは大きく違ってきます。

そこでこの記事では、私たちエムズアソシエイツが岐阜・愛知エリアで手がけた3,500〜4,000万円台の施工実例20件を、建物のタイプ別に分けてご紹介します。

外観や内装の雰囲気、暮らしやすさへのこだわりなど、この予算帯で叶えられたリアルな住まいの姿をお伝えします。

なお、この記事で紹介する金額はすべて「最終的な引き渡し価格(外構工事・諸費用を含む)」です。

土地代は含んでいませんので、純粋に「建物にかける予算の目安」としてご覧ください。

この記事でわかること
  • 3,500〜4,000万円台で選びやすい4つの家づくりの方向性

  • 平屋6件・2階建て9件・二世帯多世帯5件、合計20件の実例

  • 3,500〜4,000万円台で、広さ・性能・二世帯をどう考えるか

  • 土地込みか建物のみか、価格の前提条件

この記事を書いた人
松原 保嗣

【プロフィール】
岐阜市拠点の株式会社エムズアソシエイツ代表取締役。
20年以上、注文住宅の設計施工に携わり、高気密・高断熱住宅やパッシブデザインを取り入れた設計を通して、圧倒的な快適住空間を提供。
自社ブログや年間100回以上のセミナー登壇を通じ、延べ500名以上の施主の家づくりを支援し、施主啓発にも努める。
【保有資格】
日本エネルギーパス診断士、省エネ建築診断士、気密測定技能者、地盤インスペクター、福祉住環境コーディネーター2級、福祉用具専門相談員

目次

3,500〜4,000万円の予算で、どんな家を建てられる?

3,000万円台前半までは、広さを取るか、性能を優先するか、何かを削って調整する場面がどうしても多くなります。

それが3,500〜4,000万円台に乗ってくると、高性能な断熱・気密仕様、こだわりの外壁素材、ゆとりのある平屋、あるいは二世帯の部分共有など、複数の希望を同時に成立させやすくなってきます。

一方で、水回りをすべて2つずつ設ける完全分離の二世帯住宅や、大型の中庭とビルトインガレージを両方備えるような計画だと、もう一段上の予算が必要になる場合も出てきます。

「諦めずに選べる」帯だからこそ、どこに予算を掛けるかの見極めが大切になってきます。

性能(断熱や気密性能など)を妥協しなくてもいい

家づくりを調べていると「UA値(熱の逃げやすさ)」や「C値(すき間の多さ)」という言葉を目にすると思います。

これは、わかりやすくいってしまえば、「冬の朝、ブルッと震えずに布団からスッ と出られるか」「夏の冷房がどれくらい効くか」といった、毎日の暮らしの心地よ さを左右する数字です。

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2025年からは新築住宅の省エネ基準が義務化されますし、断熱性能の目標基準(HEAT20 G2)では、暖房をつけていない部屋でも冬の最低室温が13℃以上になることを目指しています。

私たちの3,500〜4,000万円台の事例では、UA値0.22〜0.3台、断熱等級6〜7(HEAT20 G2相当以上)をクリアした平屋や2階建てが複数あります。

たとえば「三角焼き焼杉の高性能な平屋の家(UA値0.24・断熱等級7)」のように、コンパクトな面積でも、自然の力を活かすパッシブ級の性能をしっかり確保できるのが、この予算帯の強みですね。

外壁など、こだわりの素材を諦めずに選べる

外壁は、住み始めてから毎日目にする「家の顔」とも言える大切な部分です。

この予算帯になると、一般的なガルバリウム鋼板だけでなく、焼杉や塗り壁、そとん壁、あるいは木製サッシを組み合わせた外観も選びやすくなります。

見た目の雰囲気が良くなるのはもちろんですが、将来のメンテナンス費用を抑えやすくなるのも、こうした自然素材の魅力です。

平屋を”広さも性能も”諦めずに建てられる

平屋は、同じ延床面積の2階建てと比べると、基礎と屋根の面積が大きくなる分、どうしても建築費用が2割ほど上がりやすくなります。

そのため、3,000万円台だと面積を少し絞って調整することが多いんですが、3,500〜4,000万円台になれば話は変わります。

L字型のゆったりとした間取りや、14mもの長いウッドデッキ、中庭を囲むコの字型のレイアウトなど。この予算帯であれば、平屋ならではの広さと快適な性能のどちらも妥協せずに計画できます。

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ロフトを組み合わせて収納や趣味の場所を増やした平屋もあり、同じ延床面積でも暮らしの使い方の幅を広げられます。

二世帯は「1.5世帯・部分共有」なら現実的

一口に「二世帯住宅」と言っても、実際のスタイルは大きく次の3つに分かれます。

  • 同居型:玄関や水回りをほぼ一緒に使う
  • 部分共用型(1.5世帯):玄関や一部の水回りだけを共有する
  • 完全分離型:親世帯と子世帯の生活空間を完全に分ける

この3,500〜4,000万円という予算帯で二世帯を考える場合、すべてを2つずつ作る「完全分離型」だと少し予算が厳しくなるかもしれません。

そのため、水回りを共有しつつ子世帯のプライベート空間を2階に確保する「部分共用型(1.5世帯)」や、大きなLDKをみんなで囲む「同居型」など、距離感と費用のバランスを上手く考える必要があります。

完全分離での二世帯を検討している場合は、4,000万円台の実例記事もあわせて参考にしてみてください。

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3,500〜4,000万円の平屋の実例6選

ここからは、エムズアソシエイツが手がけた3,500〜4,000万円台の事例を、建物のタイプ別にご紹介します。

まずは、LDKを中心に庭やウッドデッキとのつながりを大切にした平屋の事例を6件見ていきましょう。

いずれも断熱等級6〜7の高性能仕様で、UA値0.24〜0.31台の実測データが出ています。

趣味と暮らす お家時間を楽しむ平屋(各務原市)

外壁:ガルバリウム(ブラック) 工法:ナチュレエコ・ゼロ UA値:0.25 C値:0.24

断熱等級7をクリアした、高い性能を持つ平屋です。

LDKを日当たりのよい南側に配置し、クランクした廊下を挟むことで、家族の集まる場所と個室のプライバシーを程よく分けています。

勾配天井を活かしたLDKが、平屋らしい開放感をさらに引き出しています。

こだわりの防音室や、景色を取り込むスタディースペースなど、家で過ごす時間を心から楽しめるように設計しました。

のびのび暮らす L字の平屋(可児市)

外壁:塗り壁 工法:ナチュレエコ・ゼロ UA値:0.27 C値:0.19

広い敷地の形を活かして、大らかなL字型に構えた平屋です。

家の中央にLDKを置き、南北の庭の自然を感じられるようにしています。

水回りを境界にしてパブリックとプライベートを分ける動線や、ハンモックのある梁あらわしの畳コーナーなど、暮らしの楽しさと使い勝手を両立させました。

ウォークインクローゼットから納戸まで続く大容量の収納も備えており、日々の片付けがしやすい設計です。

三角焼き焼杉の高性能な平屋の家(岐阜市)

外壁:焼杉 工法:ナチュレエコ・ゼロ UA値:0.24 C値:0.34

伝統的な三角焼製法の焼杉外壁に付加断熱を組み合わせ、素材の味わいと高い性能を両立させました。

廊下をなくしてLDKを中心に据えることで、コンパクトな面積でも数字以上の広さを感じられるように工夫しています。

Ⅱ列型のキッチンや通り抜けできるクローゼットなど、無駄のない動線になっています。

南側の大きな開口と畳コーナーが、コンパクトな中にもくつろぎの居場所を生んでいます。

平屋住まい+ロフトのある家(各務原市)

外壁:ガルバリウム(ブラック) 工法:ナチュレエコ・アドバンス UA値:0.26 C値:0.29

ワンフロアの暮らしやすさに、ロフトの楽しさをプラスしたお住まいです。

南に向かって伸びるLDKは、大きな窓と吹き抜けのおかげでとても開放的。

サンルームからウォークインクローゼット、洗面脱衣室へと一直線につながる家事動線も特徴です。

畳コーナーを備えたスタディスペースもあり、家族それぞれの日常の居場所になっています。

ゆったり暮らす平屋住まいの家(岐阜市)

外壁:塗り壁+ガルバリウム+板張り 工法:ナチュレエコ・ゼロ UA値:0.31 C値:0.48

生活に必要な機能をすべて1階に集約し、2階は子ども部屋だけにした「平屋ベース」の暮らしです。

南側のLDKの前には全長14mものウッドデッキが広がり、庭と室内がひと続きに感じられます。

長い土間玄関とガレージに直結する土間収納があり、外遊びの道具や車の荷物をそのまま置ける動線が、毎日の出入りをスムーズにしています。

外観は塗り壁、ガルバリウム、板張りを組み合わせて仕上げています。

お庭を囲い込むコの字型の平屋(岐阜市)

外壁:ガルバリウム(ブラック) 工法:ナチュレエコ・アドバンス UA値:0.31 C値:0.20

LDKを庭の中心に配置し、建物をコの字型にすることで、隣の家からの視線を優しく遮るプライベートな中庭を作りました。

実測C値0.2という高い気密性を確保しながら、中庭を中心に家族の気配が感じられる、平屋ならではの安心感がある住まいです。

3,500〜4,000万円の2階建ての実例9選

岐阜・愛知を中心に建てた2階建て9件の実例です。

ガルバリウムや塗り壁など外観のテイストはさまざまで、各事例にはUA値・C値も記載しています。

細かな部分までこだわりぬいたコンパクトなパッシブハウス(犬山市)

外壁:ガルバリウム(ブラック) 工法:ナチュレエコ・ゼロ UA値:0.29 C値:0.20

南向きの横に長い敷地に対してLDKを横に配置し、ぐるりと回れる家事動線を作りました。

室内窓を設けたり、天井の高さに変化をつけたりすることで、コンパクトながらも視線が抜け、広く感じられるように設計しています。

軒を深くして夏の強い日差しを遮り、付加断熱と合わせて、一年を通して冷暖房の効きやすい室内環境を保っています。

造作家具や太陽光パネルも取り入れた、オーダーメイド感のあるお住まいです。

ダブル断熱仕様+2階リビングのいえ(名古屋市)

外壁:ガルバリウム(ブラック) 工法:ナチュレエコ・ゼロ UA値:0.27 C値:0.27

ダブル断熱を採用した総2階建てで、日当たりのよい2階にリビングを配置しました。

1階に個室をまとめ、間仕切り壁を多く設けたことで、構造的にも安定した住まいになっています。

ゆったりとした幅の階段やトリプルガラスの窓、市街地ならではの自転車5台分の駐輪スペースなど、性能と使い勝手へのこだわりが光ります。

磁器タイルを使った外構も、上質な佇まいを作っていますね。

すっきり暮らす まわれる家(北名古屋市)

外壁:塗り壁 工法:ナチュレエコ・アドバンス UA値:0.30 C値:0.21

自然豊かな環境に建つ、収納計画にこだわった2階建てです。

1階はLDKから水回りへぐるっと回れる動線になっており、吹き抜けを通じて2階とのつながりも感じられます。

2階には大容量のウォークインクローゼットを設け、家族の衣類や季節用品をまとめて収納できるようにしました。

木製の格子玄関や真鍮の照明、寝室の奥に設けた「おこもりスペース」など、お施主様の好みが詰まった住まいです。

明るく やさしく 暖かい家(一宮市)

外壁:塗り壁 工法:ナチュレエコ・ゼロ UA値:0.27 C値:0.20

付加断熱とトリプルガラスで夏も冬も快適な室内環境を整え、明るい色調でやわらかな雰囲気に仕上げました。

玄関からキッチン、水回りへとスムーズに移動できる動線や、和室、吹き抜け横のフリースペース、書斎など、家族が思い思いに過ごせる場所を散りばめています。

デッキと一体になったポーチもあり、外の空気を感じながら過ごす時間も楽しめます。

人と風の動線にこだわった2つのリビングの家(岐阜市)

外壁:塗り壁+ガルバリウム 工法:ナチュレエコ・ゼロ UA値:0.32 C値:0.17

落ち着いた住宅街になじむ、和モダンな外観の総2階建てです。

ご夫婦それぞれの書斎に加え、セカンドリビングまで確保した充実のプラン。

床下エアコンや空気循環ガラリを取り入れ、高価な機械設備に頼りすぎず、人と空気の自然な流れで一年中快適に過ごせます。

基礎を高くして生まれた床下空間も収納として活用し、季節用品などをすっきりしまえるようにしました。

家族の居場所がいっぱい!街角のコンパクトハウス(大垣市)

外壁:ガルバリウム(ブラック) 工法:ナチュレエコ・アドバンス UA値:0.34 C値:0.34

シンプルな四角い形の中に、18帖のLDKを中心に家族の居場所を詰め込みました。

1階にはファミリークローゼットやパントリー、広めの洗濯脱衣室をまとめ、洗濯室と脱衣室の間に造作収納を置くことで、着替えから洗濯までその場でスムーズに完結します。

2階の階段ホールには、家族が自然と集まって読書や作業を楽しめるライブラリーを作りました。

キッチンはコンロを見せないコンロレス仕様なので、急な来客時でも慌てることなく、いつもすっきりとした空間でおもてなしができます。

街角の敷地でも、空間を無駄なく活かした事例ですね。

開放感バツグンのそとんかべのお家(本巣市)

外壁:そとん壁 工法:ナチュレエコ・ゼロ UA値:0.31 C値:0.45

ビルトインガレージと、風合いのある「そとん壁」の外観が印象的なお住まいです。

大きな吹き抜けと木製サッシでたっぷりと光を取り込み、リビングから土間、外のモルタルデッキへと空間がシームレスにつながります。

2階の吹き抜けに面したデスクスペースは格子壁で程よく仕切り、水回りは一直線の動線にまとめることで、素材と空間の抜け感、そして家事の移動のしやすさにもこだわりました。

スキップフロアのある2階水廻りの家(羽島市)

外壁:ガルバリウム(ブラック) 工法:ナチュレエコ・アドバンス UA値:0.39 C値:0.24

水回りをすべて2階に上げることで、1階のLDKを広々と使えるようにしたプランです。

庭を眺められるスキップフロアや、2階のセカンドリビングから寝室へつながる動線など、ちょっとした変化と楽しさを生み出す設計になっています。

畳コーナーや、サンルームと一体になった脱衣室もあり、家事の合間にひと息つける場所や、洗濯物を室内でしっかり乾かせる場所を確保しています。

2階リビングの明るい家(岐阜市)

外壁:塗り壁 工法:ナチュレエコ・アドバンス UA値:0.35 C値:0.43

車3台分のビルトインガレージと、真っ白な塗り壁が目を引くお住まいです。

住宅が密集する環境でもしっかり光を取り込めるよう、天井をあらわしにした開放的な2階リビングを配置しました。

1階には愛車を眺められる仕事部屋と、子ども部屋を設け、広々としたサンルームも備えて、趣味と暮らしの快適さを高いレベルで両立させています。

3,500〜4,000万円の二世帯・多世帯の実例5選

二世帯住宅というと「完全に分ける」イメージが強いかもしれませんが、この予算帯では「1.5世帯」や「部分共有」にして、距離感と費用のバランスを上手く取る場合が多くなります。

親世帯と子世帯、さらには三世代が同じ敷地で暮らす工夫をご覧ください。

四世代が同一敷地で暮らす焼杉の平屋(各務原市)

外壁:焼杉 工法:ナチュレエコ・アドバンス UA値:0.30 C値:0.06

母屋にお住まいの親世帯と同じ敷地内に、子世帯の家を新築した事例です。

独立した棟にすることで程よい距離感を保ちながら、四世代がすぐそばで暮らせる安心感があります。

深い軒と焼杉の外壁を採用し、気密性能は実測C値0.06という非常に高い数値が出ています。

回遊できる家事動線と21.5帖の広々としたLDK、そしてロフトも備え、四世代がそれぞれのペースで過ごせる工夫を重ねています。

城見櫓(スカイデッキ)のある家(岐阜市)

外壁:塗り壁+板張り 工法:ナチュレエコ・アドバンス UA値:0.36 C値:0.29

グレーの塗り壁に板張りのアクセント、そしてお城や花火を眺めるための「櫓(スカイデッキ)」を備えた、街中の2世帯住宅です。

角地という敷地形状を活かし、北側に駐車場、三角形のウッドデッキを配置。

2階のセカンドリビングから櫓へ出れば、岐阜城や花火大会の景色まで楽しめます。

明るく暮らす1.5世帯の家(岐阜市)

外壁:ガルバリウム(ブラック) 工法:ナチュレエコ・アドバンス UA値:0.34 C値:0.28

家族が集まる場所を日当たりのよい南側にまとめた「1.5世帯」のお住まいです。

1階にお母様の部屋と水回り、共有のLDKを配置し、2階に子世帯のサブリビングと寝室を設けました。

程よい距離感を保ちながら暮らせる住まいです。

畳コーナーやパントリー土間、オープンな洗面など、収納と使い勝手にもこだわりを詰め込んでいます。

お互いの気配を感じつつ、それぞれの時間も大切にできる、部分共有の代表的なバランスですね。

大開口サッシのあるナガヤネの3世帯の家(可児市)

外壁:ガルバリウム(ブラック) 工法:ナチュレエコ・アドバンス UA値:0.33 C値:0.26

親世帯の部屋を玄関近くに配置し、出入りの負担を減らした3世帯住宅です。

親世帯にはミニキッチンのみを設け、メインの水回りは共有するスタイルを取りました。

共有のLDKには大きな開口サッシと深い軒を設け、明るい日差しを取り込みながら夏の暑さもやわらげて、心地よく過ごせます。

2階は子世帯専用の空間とし、独立した書斎やパントリーを兼ねたワークスペースを設けることで、大人数でもストレスなく暮らせるように配慮しています。

思いやりの独立型1.5世帯の家(岐阜市)

外壁:塗り壁 工法:ナチュレエコ・アドバンス UA値:0.35 C値:0.42

ご家族とお母様が暮らす、独立型の1.5世帯住宅です。

世帯の境界に収納を配置して生活音が響きにくくしたり、お母様の部屋の上に子世帯の2階を載せないようにして足音に配慮したりと、お互いを思いやる工夫が詰まっています。

お母様世帯のリビングと寝室は板張りにし、ログハウスのような風合いに仕上げています。

また、建具を戸建賃貸用の仕様にすることで、全体の質感を保ちながらコストダウンを図りました。

3,500〜4,000万円で後悔しないための4つのポイント

ここまで見てきたように、3,500〜4,000万円台は、広さや性能、二世帯のスタイルなど、複数の希望を同時に叶えやすい予算帯です。

ただ、先に「どこにお金をかけるか」を決めておかないと、後から間取りや性能のどちらかを諦めることになってしまいます。

予算をオーバーしないためにも、先に押さえておきたい4つのポイントをまとめました。

広さや性能、素材、何を優先するか決める

この予算帯なら、書斎や和室をつくる、LDKを広くする、断熱材や窓、外壁の素材にこだわるなど、複数の希望を取り入れやすくなります。

平屋ならウッドデッキやロフト、2階建てなら書斎やセカンドリビングなど、実際の事例にもさまざまな組み合わせがあります。

打ち合わせの早い段階で「私たちは広さ優先か、それとも性能や素材の質を優先するか」をご夫婦で話し合っておくと、その後の図面づくりがとてもスムーズです。

二世帯は、どこまで共有するかを考える

先ほども少し触れましたが、「完全分離型」の二世帯住宅は、配管や換気の計画も複雑になり、どうしても建築費が上がりやすくなります。

この予算帯で二世帯にするなら、キッチンや浴室をすべて2つずつ用意するより、一部を一緒に使う形のほうが現実的です。

水回りは共有しながら、寝室や子世帯の居場所は分ける。

そうすれば、必要な個室を確保しつつ、費用を抑えられます。

先ほどご紹介した二世帯・多世帯の実例5件も、その多くがこの「1.5世帯・部分共有」です。

高性能・こだわり素材は初期設計で決める(後から足せない)

断熱材の厚み、窓ガラスの仕様、外壁の構造などは、家が完成してから「やっぱり変えたい」と思っても、簡単には変更できません。

2025年から新築住宅の省エネ基準適合が義務化されたこともあり、断熱性能や窓の仕様は、家づくりを始める段階で決めておかなければいけません。

外壁の素材も同じで、あとから変更すると見積もりが大きく跳ね上がってしまいます。

また、二世帯住宅で水回りを共有するかどうかも床下の配管に関わるため、間取りを考える最初の段階で決めておく必要があります。

見積もりは「引き渡し価格」で確認する

これは本当によく見落とされがちですが、家づくりにかかる費用は、建物本体の価格だけではありません。

よく「本体価格2,500万円!」と安く見せる広告がありますが、外構工事や諸費用を含めると3,200〜3,500万円台まで上がることが普通にあります。

特に外構工事は、住宅会社とは別の業者が担当することも多く、最初の見積もりに含まれていなかったり、概算のままになっていたりします。

本体価格や坪単価だけを見ていると、総額が想定より大きくなることがあるので、まず、外構工事や諸費用まで含めた、総額でいくらになるのかを確認しておいてくださいね。

※引き渡し価格の詳しい内訳や、大手ハウスメーカーとの比較ポイントについては、3,000〜3,500万円の価格帯記事で詳しく解説しています。

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3,500〜4,000万円の注文住宅でよくある質問

Q. 3,500〜4,000万円は土地込みでも足りますか?建物だけの価格とはどう違いますか?

この記事でお話ししている「3,500〜4,000万円」は、土地代を含まない「建物の引き渡し価格(外構・諸費用込み)」です。

東海圏で土地から購入して家を建てる場合、土地取得費の平均は約1,360万円(2024年度調査)となっています。

そのため、土地込みの総額を3,500〜4,000万円に収めようとすると、建物にかけられる予算がかなり厳しくなってしまいます。

まずは「建物のみの予算」として捉えていただくのが現実的です。

Q. 3,500〜4,000万円では、何坪くらいの家を建てられますか?

延床面積でいうと、33〜40坪くらいがひとつの目安になります。

ただ、基礎と屋根が大きくなる平屋にしたり、断熱性能や外壁の素材にこだわったりすると、その分だけ建物の面積を抑える必要が出てきます。

最初から「何坪」と決め打ちせず、まずは必要な部屋と譲れない性能を伝えて、予算内でどれくらいの広さになるかを出してもらうのがおすすめです。

Q. 土地は購入前に住宅会社へ相談したほうがよいですか?

ぜひ、土地を買う前に相談してください。

土地代に予算を使いすぎて、肝心の建物にかけられる費用が足りなくなってしまっては、本末転倒です。

また、土地によっては、地盤改良や上下水道の引き込みに思わぬ費用がかかることもあります。

土地と建物を合わせた総額を出してから購入を決めると、後からの予算オーバーを防げます。

Q. 同じ3,500〜4,000万円の見積もりなら、何を比べればよいですか?

まず確認したいのは、外構工事や屋外給排水、照明、カーテンといった費用が、その見積もりに含まれているかどうかです。

あわせて、断熱材や窓、内装の仕上げ(自然素材か?新建材か?)や外壁などの標準仕様も見比べてみてください。

金額が同じように見えても、別途工事が多かったり、標準仕様のグレードが低かったりすると、契約後に追加費用がどんどん膨らんでしまいます。

まとめ:諦めなくていい予算だからこそ、まずは希望をすべて伝えてみてください

3,500〜4,000万円台は「どれかを諦めなくちゃいけない」部分が減り、理想の暮らしを形にしやすい予算帯です。

広さや性能、素材のグレード、あるいは二世帯の距離感など、複数の希望を同時に叶えやすくなります。だからこそ、最初から「これは無理だろう」と諦めず、まずは希望をすべて住宅会社に伝えてみてください。

プロの目線で整理すれば、予算内でうまく両立できるプランが見つかるかもしれません。

この記事のポイント

  • 複数の希望を、諦めずに同時に叶えやすい予算帯
  • 広さ・性能・素材のうち、何を優先するかを先に決める
  • 水回りをすべて分ける完全分離のフル二世帯は、もう一段上の価格帯
  • 外構や諸費用まで含めた「引き渡し価格」で確認する
 

私たちエムズアソシエイツでも、豊富な施工実例をもとに、ご家族の希望をどうすれば予算内で叶えられるかをご提案しています。

「こんな暮らしがしたい」という思いがあれば、ぜひ一度お気軽にご相談ください。図面や見積もりを見ながら、最適なバランスを一緒に見つけていきましょう。

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