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吹き抜けのある注文住宅の実例24軒を公開|つくってよかったこと、困ったこと

「吹き抜けのある家」に憧れつつも、冬の寒さや音が響かないか、掃除が大変そうだと迷ってしまうかもしれません。

最大の心配は、吹き抜けをつくるとエアコンが効かないのではないのか?エアコン代が高くつくのではないか?ではないでしょうか。

一生に一度の家づくりですから、「もし後悔したらどうしよう」と慎重になるのは当然のことです。

世の中には吹き抜けのメリットとデメリットをまとめた情報があふれていますが、結局のところ「自分たちの場合はどうなのか」がわからなければ、決断はできませんよね。

そこでこの記事では、岐阜・愛知エリアで高気密・高断熱住宅を専門に手がけるエムズアソシエイツが実際に建てた24軒の吹き抜けのある家のデータ(総額帯・UA値・実測C値)と、「なぜそこに吹き抜けをつくったのか」という設計の意図をすべて公開します。

この記事でわかること
  • 吹き抜けをつくってよかったこと
  • 吹き抜けで後悔しやすい6つの不安への対策
  • 岐阜・愛知で実際に吹き抜けを採用した24軒の総額帯・UA値・実測C値
  • 目的別の実例から、自分の希望に近い家を見つける方法

一般的な理屈ではなく、実際の家でどうなっているのか。

ご自身の家づくりと重ね合わせながら、判断の材料にしてみてください。

この記事を書いた人
亀山 学

【プロフィール】
岐阜県本巣市出身。株式会社エムズアソシエイツ 設計部所属。今までに500棟以上の住宅設計に従事。
お客様の理想を丁寧にくみ取り、高気密・高断熱住宅やパッシブデザインを取り入れた住まいを提案。
構造計算を自ら行う設計者として、デザインと性能の両立にこだわり、安心して長く暮らせる家づくりを追求している。
土地探しから設計・施工まで一貫して関わり、岐阜エリアで多くの施主の家づくりを支援。理論と感性の両面から“心地よい暮らし”を形にしている。
【保有資格】
二級建築士・気密測定技能者・BIS資格
【保有スキル】
構造計算(木造住宅構造設計)/高気密・高断熱設計/パッシブデザイン設計

目次

注文住宅に吹き抜けをつくってよかったこと

吹き抜けをつくる目的は、大きく

  • 明るさ
  • 広さ
  • 家族の気配

の3つに分けられます。

そしてこれらは、吹き抜けの「大きさ」以上に、「どこに配置するか」という設計の工夫から生まれるものです

まずはそれぞれの考え方をお話しします。

具体的なお住まいの事例は、のちほどまとめてご紹介しますね。

北側や住宅街でも、上から光を入れて昼間の暗さを解消できる

明るいリビングをつくるには、南側に大きな窓をつけるしかないと思われがちです。

しかし、周りを家に囲まれていたり、北側にしかリビングを配置できない敷地もあります。

隣家との距離やお庭の位置によって、南側の窓を思うように大きくできないこともあります。

そんなときに使えるのが、上からの採光です。

横に窓を広げるのが難しい条件でも、吹き抜けを使って上から光を落としてあげれば、昼間の暗さを解消できます。

窓の大きさで明るさが決まると思われがちな敷地でも、光の入れ方を変えるという選択肢があるということです。

実際、私たちが手がけたお住まいでも、こうした工夫で明るさを確保した事例は数多くあります。

窓の採光計画については、こちらの記事でも触れています。

あわせて読みたい
窓の採光で失敗しない、4つの考え方。パッシブデザインで採光をもっと効果的に

家づくりにおける窓の「採光」。 これは、多くの方が向き合うことになる重要なテーマです。 「明るく開放的なリビングにしたい」と願いつつも、「窓を大きくすると夏は暑く、冬は寒くなるのでは…」という性能への不安はつきものです。 ですが、心地よさと性能、どちらかを諦める必要はありません。 本当の答え

床面積を増やさずに、数字以上の開放感をつくれる

「広いリビングにするには、坪数を増やすしかない」と考えていると、予算の問題が出てきて、開放感を諦めることになりがちです。

しかし、床面積を増やさなくても、天井の高さ方向を使うことで体感的な広さはつくり出せます。

壁や天井で仕切らず、上へ視線を抜くだけで、実際の畳数以上の伸びやかさが生まれるのです。

コンパクトな敷地や、外から見ると窓が少なく閉じて見えるようなお住まいでも、この方法で数字以上の広がりを感じられるように設計できます。

実際の面積と体感の広さは、別々に設計できるのです。

つながりすぎない距離感も、格子や内障子で調整できる

吹き抜けがあると「家族の気配が伝わっていい」という声がある一方で、「音や視線が気になりそう」と心配される方もいます。

同じ吹き抜けについて正反対の感想が出てくるのは、ご家族それぞれの距離感の好みが違うからですね。

気配は感じたいけれど、視線までは気にしたくない。

そんな中間の距離感も、実はつくれます。

「格子」や「内障子」を使えば、光や風は通しながら視線だけを適度に遮れるので、開けっぱなしにするか壁で仕切るかの二択になりません。

吹き抜けを介して、ご家族それぞれにとって心地よいつながり方を実現した事例も後ほどご紹介します。

吹き抜けのある注文住宅で後悔しやすい6つの不安。実際はどこまで解決できる?

吹き抜けをためらう理由としてよく挙がるのが、

  1. 冬の寒さ
  2. 夏の暑さ
  3. ニオイ
  4. 高い窓の掃除
  5. 2階の床面積が減ること

の6つです。

これらは、工夫次第でしっかり解決できるものと、ある程度割り切りが必要なものに分かれます。

専門家として、正直なところをお伝えします。

冬が寒い?原因は吹き抜けではなく「性能」と「空調計画」

「吹き抜け=寒い」というイメージが強いですが、実は寒さの本当の原因は、家そのものの断熱・気密の性能と、空調計画の組み合わせにあります。

断熱・気密性能で、暖かい空気を逃がしにくくする

エムズアソシエイツがこれまで手がけた24軒の吹き抜けのあるお住まいは、UA値0.26〜0.40、実測C値0.15〜0.50という結果を出しています。

これは日本で一番寒さが厳しい地区に当たる北海道1・2地域のZEH基準(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)をも上回るほどの断熱・気密レベルです。

この「家全体を魔法瓶のようにする性能」があるからこそ、吹き抜けは「暖気が逃げる場所」ではなく、むしろ「家全体に空調を回すための通り道」として活かすことができます。

なお、C値は設計上の理論値ではなく、実際に建てた家を測って初めて分かります。

エムズアソシエイツでは全棟で気密測定を行い、一棟ごとの実測値を確認しています。

測定のタイミングや数値の見方については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

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床下エアコンで足元から暖める

壁掛けエアコンで上から暖めると暖気は天井付近に溜まりがちで、足元が冷えやすくなります。

そこで選択肢になるのが、足元から暖める「床下エアコン」です。

さらに、床下エアコンを活用すれば、暖気が下から上へ流れる性質を活かせるので、上下がつながった間取りと相性がいいです。

実際、床下エアコンの暖気が吹き抜けを通じて2階まで届くように計画した実例もあれば、大きな吹き抜けの窓からの日射取得だけで冬もあたたかく過ごせるように設計した実例もあります。

「床暖房はどうなの?」という疑問も生まれてくると思いますが、エムズアソシエイツでは、床暖房ではなく床下エアコンを推奨しています。

こうした性能と設計が揃って初めて、吹き抜けがあっても寒くない暮らしが実現できるのです。

床下エアコンのメリットや床暖房との違いについては、こちらの記事も参考にしてください。

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夏が暑い?「パッシブデザイン」で日差しと風をコントロールする

吹き抜けがあると「夏は2階が暑くなりそう」と心配されますが、これは自然のエネルギーを設計に組み込む「パッシブデザイン」の考え方で対策できます。

ポイントは、太陽の角度(高度)を利用すること。

夏は太陽が高い位置から照りつけ、冬は低い位置から差し込みますよね?

この角度の違いを計算して庇(ひさし)や軒の長さを決めれば、「夏の厳しい直射日光は窓の外で遮り、冬のあたたかい日射しは部屋の奥まで取り込む」ことができます。

また、熱気を逃がす風の流れも重要です。

低い位置にある窓から風を入れ、吹き抜けの高い位置にある窓から暖かい空気を逃がすことで、自然な気流が生まれます。

エムズアソシエイツでも、このパッシブデザインを基本としています。

たとえば岐阜エリアの場合、暑さが厳しくなる8月中旬の太陽高度は約70度、寒さが最も厳しい1月20日前後は約34.5度。

この数値を基準に、一邸ごとに庇の長さや吹き抜けの窓の位置を計算して設計しています。

ただし、通風による体感温度の低下は2〜3度ほどです。

梅雨や真夏などの厳しい時期は、無理に窓を開けて風を通すよりも、しっかり窓を閉めてエアコンで除湿・冷房するほうがずっと快適に過ごせます。

自然の力とエアコンを上手に使い分けることが大切です。

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音が響く?静かに過ごしたい部屋は、間取りの段階で離しておく

音が響きやすいのは吹き抜けの性質上ある程度避けられませんが、だからといって吹き抜けを諦める必要はありません。

「静かに過ごしたい部屋を、間取りの段階で吹き抜けから離す」という方法で解決できるからです。

たとえば、寝室や個室をリビングから離して配置したり、水回りとの間に距離を持たせたりすることで、音を気にせず静かに過ごせるようになります。

音の伝わりやすさは、吹き抜けの有無以上に、部屋同士の距離で決まるということです。

ニオイが回る?消臭効果のある内装材でやわらげる

吹き抜けがあると、1階のキッチンの料理のニオイなどが2階まで上がりやすくなります。

換気扇の配置や窓の開け方で風の通り道をつくることも大切ですが、もう一つの対策として「内装材の力を借りる」という方法があります。

たとえば、消臭効果や調湿効果を持つ珪藻土などの塗り壁材を使うと、空間全体のニオイをやわらげることができます。

エムズアソシエイツでもこの考え方を取り入れ、消臭効果に優れた「ダイアトーマス」という珪藻土系の塗り壁材を標準採用しています。

壁紙(クロス)を使わず、家中の壁と天井をこの塗り壁で仕上げるので、空気がつながる吹き抜けだからこそ、家全体を包む壁の消臭作用が活きてきます。

間取りの工夫だけでなく、素材の力も組み合わせることで、ニオイの気になりにくい空間をつくることができます。

高い窓の掃除が大変?手が届くようにしておけば負担は減らせる

高い位置にある窓の掃除の解決策は単純では、「手が届くようにしておく」ことです。

たとえば、吹き抜けのまわりを歩ける通路にして室内干しのスペースとして活用したり、吹き抜けに面した部分にデスクを設けて光を取り込みながら手が届く場所にしたりといった工夫です。

ほかにも、寝室に吹き抜けへつながる内障子を取り付け、明るさの確保と掃除のしやすさを両立させる方法もあります。

手が届くようにしておくことで掃除がしやすくなるだけでなく、そこ自体がご家族の「使える空間」に変わります。

また、ホームセンターに行けば、2階まで届く長い窓ふき用のワイパーも売っていますので、そういったもので掃除もできます。

2階が狭くなる?減った面積の代わりにどんな空間を手に入れたいかで考える

吹き抜けをつくれば、当然その分だけ2階の床面積は減ります。

そこで重要なのが、その減った面積を「どこに振り替えるか」

2階が少しコンパクトになった分、1階のLDKを広くとって大きな吹き抜けを設けたり、2階に広めのフリースペースやこもれる書斎を確保したり、あえて間仕切りをなくして開放的な空間にしたりと、選択肢はさまざまです。

延べ床面積そのものをコンパクトにまとめたうえで、窓の配置や間仕切りの減らし方でゆとりを生み出すこともできます。

面積が減ることだけを見るのではなく、「その代わりにどんな心地よい空間を手に入れたいか」を天秤にかけてご判断いただければと思います。

【実例24軒】岐阜・愛知で建てた吹き抜けのある注文住宅(総額帯・UA値・実測C値つき)

ここからは、岐阜・愛知エリアで実際に手がけた吹き抜けのあるお住まいを、「明るさ」「広さ」など目的別の4つのグループに分けてご紹介します。

ご自身の希望に近いものを探してみてください。

※完成引き渡し価格は、完成当時の建物の総額(引き渡し価格)帯です。吹き抜け単体の追加費用ではありません。 ※また、当社では坪単価という指標は用いておりません。

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北側や住宅街でも明るさを確保した実例(8軒)

北側や、周りを囲まれた住宅街などでも、上から光を落とすことで暗さを解消したお住まいです。

同じ「明るくしたい」というご要望でも、朝日を入れるのか、午後の日射を確保するのかで、光の入れ方が少しずつ違います。

ゆったり住まう、光が抜ける総2階の家

UA値0.34/実測C値0.19/3,500〜4,000万円

リビングの一角にどうしても閉塞感が出やすい場所があったため、そこに吹き抜けを配置しました。

視線が上に抜け、心地よい光が差し込みます。

明るく やさしく 暖かい家

UA値0.27/実測C値0.20/3,500〜4,000万円

室内の塗り壁をホワイト系に統一し、リビングにも吹き抜けを設けることで、家全体が明るく包まれるような空間になりました。

景色を楽しむインナーガレージのある家

UA値0.35/実測C値0.16/3,000〜3,500万円

LDKに設けた吹き抜けが、午後からのやわらかな日射をしっかりと確保し、室内を明るく保ってくれます。

愉しい居場所がいっぱいある家

UA値0.40/実測C値0.28/2,500〜3,000万円

南北に長いLDKは奥まで光が届きにくい傾向がありますが、吹き抜けと大きなFix窓・引違い窓を組み合わせることで、空間全体に明かりを取り込んでいます。

ワンルームみたいな家

UA値0.35/実測C値0.28/3,000〜3,500万円

住宅街という条件でしたが、吹き抜けや大きなサッシからふんだんに日の光を取り込み、明るいリビングを実現しました。

大きな吹抜けのある家③

UA値0.31/実測C値0.49/3,000〜3,500万円

水廻りを北側にまとめてLDKを南に配置。

さらに大きな吹き抜けをつくることで、十分な日射と日照を得ています。

回遊できる2世帯の家

UA値0.34/実測C値0.50/4,000万円

子世帯のスペースに格子付きの吹き抜けを設け、北側であっても日光と風通しがしっかり確保できるようにしました。

趣味を楽しむ家

3,000〜3,500万円

階段上部を吹き抜けにしたことで、さわやかな朝日が差し込む開放感のあるリビングになっています。

コンパクトな敷地でも広がりを感じさせる実例(7軒)

延べ床面積や敷地がコンパクトなお住まいでも、吹き抜けを活用することで数字以上の広がりを感じさせることができます。

外からは窓が少なく閉じて見える家ほど、中に入ったときの開放感に驚かれます。

居場所がたくさん!コンパクトな平屋暮らしのできる2階建て

UA値0.37/実測C値0.18/2,500〜3,000万円

外部収納を含めても延べ床面積28坪弱というコンパクトなお住まいですが、窓の配置や吹き抜け、そして間仕切りを減らす工夫で、ゆったりと広く感じられます。

お気に入りのつまった 開放感のある家

UA値0.36/実測C値0.23/3,000〜3,500万円

面積以上の開放感が出るよう、吹き抜けや開口部の位置を念入りに検討しました。

通路部分の床を一部格子にして、1階へ光を落とす工夫も取り入れています。

大きな吹抜けの家

UA値0.35/実測C値0.25/3,000〜3,500万円

道路側からは閉じた印象の外観ですが、一歩LDKに入ると、大きな吹き抜けと1本引き込みの木製サッシによって非常に開放的な空間が広がります。

間口コンパクトな土地で開放的に住まう家

UA値0.29/実測C値0.23/3,000〜3,500万円

細長い敷地は採光面で不利になりやすいですが、空間を広く取り、吹き抜けを組み合わせることで、それを感じさせない開放感を出しています。

吹き抜けと大開口で外につながる家

UA値0.35/実測C値0.32/3,000〜3,500万円

住宅街の環境であっても、LDKに南向きの大開口と吹き抜けを設けることで、外とのつながりや広がりをたっぷりと感じられます。

プライベートな中庭のある 吹抜けの明るい二世帯住宅

UA値0.31/実測C値0.28/4,000万円

外から見るとプライバシーを守る閉じたデザインですが、中には大きな中庭と吹き抜け、そして3.5m幅の大開口サッシがあり、別世界のような開放感です。

コンパクトな敷地で広く住まう家

UA値0.36/実測C値0.32/2,500〜3,000万円

敷地45坪という条件のなか、吹き抜けと、リビングと一体で使える和室を設けて広がりを生み出しています。

家族の気配をほどよくつなぐ実例(3軒)

1階と2階で過ごす家族の気配を、ほどよくつなぐためのお住まいです。

全面的につなぐのか、格子でやわらかく仕切るのか。

ご家族に合った距離感を見つけてみてください。

すっきり暮らす まわれる家

UA値0.30/実測C値0.21/3,500〜4,000万円

大きな吹き抜けを介して1階と2階がひとつの空間のようにつながり、ご家族の仲の良さがそのまま形になったようなお住まいです。

開放感バツグンのそとんかべのお家

UA値0.31/実測C値0.45/3,500〜4,000万円

2階の吹き抜けに面して作業デスクを設置しました。

デスク部分の壁を格子壁にすることで、心地よい光が入り、リビングともやわらかくつながります。

吹抜けで家族が繋がる家

UA値0.34/2,000〜2,500万円

リビングの上部を吹き抜けにしたことで、2階からでも1階の様子が確認でき、いつも家族の存在を感じながら安心して暮らせます。

天井の梁やロフトなど、上下の空間と組み合わせた実例(6軒)

ただ天井をなくすだけでなく、「見えてくる梁や天井の仕上げ」にこだわったり、ロフトなどの上下の空間と組み合わせったりすることで、吹き抜けの魅力をさらに引き出したお住まいです。

平屋でも採用できるという参考にしてみてください。

二世帯でここちよく過ごす家

UA値0.35/実測C値0.31/4,000万円

玄関をはさんだ子世帯のスペースには、梁を見せる「表し天井」の吹き抜けを採用。

手すりを格子にすることで、より開放的な印象に仕上がっています。

南に開き、太陽と風を取り入れるパッシブな家

UA値0.32/実測C値0.22/3,000〜3,500万円

こちらもリビング・ダイニングに、木の質感が感じられる「あらわし天井」と吹き抜けを組み合わせ、心地よい開放感をつくりました。

平屋住まい+ロフトのある家

UA値0.26/実測C値0.29/3,500〜4,000万円

平屋のお住まいですが、LDKには美しい板貼りの天井が特徴的な吹き抜けがあります。

さらにロフトへ続く吹き抜けもあり、面積以上の広さを体感できます。

自ら仕上げていく愉しい家

UA値0.34/実測C値0.24/3,500〜4,000万円

28帖もある広々としたLDKに、10帖分もの大きな吹き抜けを設けました。

こだわりの出節丸太が存在感を放つ、印象的な空間になっています。

広々暮らせる ロフトのある終の棲家の平屋

UA値0.33/実測C値0.37

リビングの吹き抜けが、そのままロフトへ続く勾配天井になっており、視線が奥へと抜ける開放感たっぷりの平屋です。

庭をながめ ゆったりゆっくりできる家

UA値0.30/実測C値0.40/4,000万円

LDKに併設したスタディコーナーをスキップフロア(少し床を高くした空間)にし、その上部を吹き抜けにしました。

少し高い視線から庭を眺められる、特別なくつろぎの場所になっています。

吹き抜けが向く家・向かない家。自分たちの場合はどう判断する?

ここまでたくさんの実例を見てきましたが、結局のところ「自分たちの家に吹き抜けは向いているのか」が一番気になるところですよね。

判断のための3つの軸をお伝えします。

吹き抜けの心地よさが効きやすい3つの条件

吹き抜けを採用して「よかった」と感じるためには、次の3つのポイントが揃っていることが大切です。

  • 性能:断熱や気密の数値がしっかり担保されていること。ベースの性能がなければ、ただ寒いだけの空間になってしまいます。
  • 空調と日射の計画:暖房の熱をどう回すか、夏の厳しい日差しを庇や軒でどう遮るかまで、設計に組み込まれている必要があります。
  • 目的:「明るくしたい」「広く見せたい」「家族の気配を感じたい」など、何を叶えるための吹き抜けなのか。これが決まれば、家のどこに置くのがベストかもおのずと決まります。

逆にいえば、性能や空調の裏付けがないまま「なんとなく」大きさだけで決めてしまったり、風通しだけに頼る設計にしてしまうと、あとから後悔しやすくなります。

「うちには必要ないかも」と思ったら、直接聞いてください

ここまでお読みいただいて、「やっぱりうちには吹き抜けは必要ないかも」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。

今回ご紹介したのは、吹き抜けを採用したお住まいだけです。

同じ土地条件やご要望でも、吹き抜けをおすすめしないことは実際にあります。

気になる場合は、先ほどの「性能・空調・目的」の3つの軸を持って、直接聞いてみてください。

まとめ:吹き抜けは、実際の事例と性能数値をもとに判断しよう

吹き抜けは、リビングに開放感や明るさをもたらしてくれます。

ですが、ただ空間を縦につなげるだけでは、寒さや暑さといった後悔につながりかねません。

ここまでお話ししてきたように、吹き抜けを本当に心地よい空間にするためには、家の基本性能と、空調・日射を含めた設計の工夫がセットになります。

この記事のポイント

  • 吹き抜けの心地よさは「どこに配置するか」次第
  • 寒さや暑さの不安は、家の基本性能と空調・日射計画で解決できる
  • 音やニオイ、掃除などの気がかりも、設計の工夫でカバーできる
  • 採用するか迷ったら「性能・空調・目的」の3つの軸で判断する
 

今回ご覧いただいた24軒の実例と性能の数値を、ご自身の家づくりの判断材料にしていただければと思います。

エムズアソシエイツの施工事例のページでは、それぞれのお住まいの写真や間取りの工夫をさらに詳しくご覧いただけます。

 

また、実際の暖かさや空間の広がりは、数字や写真だけではお伝えしきれない部分でもあります。

「うちの場合はどうなるだろう?」と気になられたら、ぜひ本社ショールームや完成見学会、OB宅訪問会で、本当の心地よさを体感してみてください。

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