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ヒートショック予防に暖房が不要?「温度差」を生む日本の家の“弱点”とは

いきなりですがクイズです。

「ヒートショック」で亡くなる方は、全国で年間約何人いるでしょうか?

冬になると毎年のように耳にする「ヒートショック」ですが、実は、私たちが思っている以上に健康被害の多い、とても身近な問題なのです。

よくある対策として、お風呂前の暖房やかけ湯、もちろん大切ですが、毎年それを完璧に続けるのは、正直なところ大変ですよね。

さらに言えば、ヒートショックは、なにも入浴時に限ったことではありません。

実は、ヒートショックの根本的な原因は、長年見過ごされてきた日本の建築物・住宅のあり方そのものに、大きな一因があるのです。

この記事では、長年「家族の健康と幸せを守る家づくり」に取り組んできた私たちが、建築のプロの視点から、ヒートショックの本当の怖さと、その根本対策について、具体的なデータも交えながら、じっくりお話しします。

この記事を読めば、こんなことが分かります
  • ヒートショックによる死亡者数は実はこんなに多い!
  • なぜ一般的な対策だけではヒートショックを防ぎきれないのか?
  • ヒートショックを引き起こす本当の原因は何なのか?
  • 世界から見た日本の対策の遅れ
  • 建築のプロが考える、家族をヒートショックから守るための最も効果的な対策とは?
この記事を書いた人
松原 保嗣

プロフィール:
岐阜市拠点の株式会社エムズアソシエイツ代表取締役。20年以上、注文住宅の設計施工に携わり、高気密・高断熱住宅やパッシブデザインを取り入れた設計を通して、圧倒的な快適住空間を提供。自社ブログや年間100回以上のセミナー登壇を通じ、延べ500名以上の施主の家づくりを支援し、施主啓発にも努める。
保有資格:
日本エネルギーパス診断士、省エネ建築診断士、気密測定技能者、地盤インスペクター、福祉住環境コーディネーター2級、福祉用具専門相談員

目次

「ヒートショック」は本当に怖い!そのデータと対策のむつかしさ

冬の暮らしで多くの方が不安を感じるヒートショック。その実態は、実は報道で見る以上に深刻です。

まずは、ヒートショックに関する衝撃的なデータと、なぜ一般的な対策だけでは根本的な解決に至らないのか、その理由を詳しく解説します。

データが語る衝撃の事実:家庭内の事故死、交通事故の2倍以上!?

ヒートショックのリスクは、具体的なデータに目を向けると、その深刻さがよりはっきりと見えてきます。

厚生労働省の人口動態統計によると、「不慮の溺死及び溺水」事故で亡くなった高齢者のうち、約8割が入浴中に亡くなっているとのこと。

令和4年(2022年)には、65歳以上の高齢者の方が自宅などのお風呂の浴槽内で亡くなられたケースが、なんと5,824人にも上りました。(令和5年は6,073人)

この数字は、同じ年の高齢者の交通事故による死亡者数(2,154人)と比較すると、2倍以上という、実に衝撃的な数です。

私たちは日頃、交通事故の危険性については意識を向けていますが、実は家の中のお風呂の方が、はるかに多くの尊い命を奪っている可能性があるのです。

「ヒートショック」という言葉は正式な医学用語ではありませんが、冬場の入浴に関連する死亡事故の多さは以前から問題視されていました。

2019年に公表された厚生労働省の調査(3都県対象)では、入浴に関連して救急搬送された約4,600件のうち、約1,500人もの方が亡くなられたと報告されています。

その多くは浴槽内で、特に高齢の方の死亡率が高い傾向にありました。

さらに衝撃的なのは、公式統計の「溺死」には含まれない、“入浴中の突然死”も多数存在することです。

東京都健康長寿医療センター研究所の推計では、ヒートショックが引き金と思われるこうしたケースを含めると、日本全体で年間約17,000人もの方が入浴中に急死されているとのこと。

これは、公式統計の実に3倍以上という数字です。

これらの数字は、ヒートショックが決して他人事ではない、身近な問題であることを示していると言えます。

一般的な対策はヒートショックへの「対症療法」に過ぎない

ヒートショックを防ぐために、皆さんも様々な対策を実践されていることと思います。

例えば、次のような対策です。

  • 入浴前に脱衣所や浴室を暖房器具で暖めておく
  • お湯を浴槽に張る際に、シャワーから高温のお湯を出して浴室全体を蒸気で暖める
  • 浴槽のお湯の温度を41℃以下にし、浸かる時間は10分以内を目安にする
  • かけ湯で手足から徐々に体を慣らし、急に熱いお湯に肩まで浸からないようにする
  • 浴槽から出る際は、手すりなどを使ってゆっくりと立ち上がる
  • 食後すぐや飲酒後の入浴は避ける
  • 入浴前後にコップ一杯程度の水分を補給する
  • 家族がいる場合は、入浴前に一声かける、または定期的に様子を確認する

これらの対策は、消費者庁や専門機関も推奨しており、ヒートショックのリスクを軽減する上で一定の効果が期待できます。

しかし、正直に言って、これらの対策を毎年冬になるたびに、毎日のお風呂のたびに、完璧に実践し続けることは、現実には、なかなかできませんよね?

そして何より、これらの対策は、いわば「対症療法」に過ぎません

家全体が根本的に寒ければ、いくら局所的に暖房をしても、浴室と脱衣所、リビングとの間に大きな温度差が残ってしまいます。

本当に安心して冬のお風呂を楽しむためには、もっと根本的な原因に目を向け、本質的な解決策を考える必要があると考えます。

ヒートショックの「本当の原因」は建物の性能!日本の住宅の問題点

ヒートショックは、「温度差」による急な温度の変化で、血圧が大きく上下することが主な引き金です。

それによって、心臓に負担がかかり、脳卒中や心筋梗塞につながることがあるのです。

特に、部屋同士の温度差が10℃以上もあるような場合は、リスクが非常に高まると言われています。

では、なぜ日本の住宅は、このような危険な「温度差」が生まれてしまうのでしょうか

家中の「温度差」を生む、断熱・気密不足のメカニズム

この温度差の主な原因として挙げられるのが、住宅の「断熱性能」と「気密性能」の低さです。

日本の住宅の多くは、十分な断熱対策が施されていません。

断熱性能が低い家では、せっかく暖房で暖めた室内の熱が、まるで穴の開いたバケツから水が漏れるように、どんどん外へ逃げていってしまいます。

これでは部屋はなかなか暖まりません。

断熱性能の低い家で暖房をつけても、熱が外に逃げてしまい寒さを感じている人のイラスト。住宅の断熱・気密性の低さによる熱損失を表現。

次に気密性能が低いと、窓のサッシや壁の継ぎ目など、目に見えない無数の隙間から冷たい外気が侵入してきます。

いわゆる「隙間風」ですね。

いくら暖房を強くしても、冷たい空気が常に入り込んでは、部屋は暖まりにくく、足元だけが冷えるといったことも起こりがちです。

こうした断熱・気密不足の結果として、家の中に大きな温度差が生まれます。

WHO(世界保健機関)は、健康維持のために冬場の室温を18℃以上に保つことを強く推奨しています。

しかし、日本サステナブル建築協会の調査によると、日本の住宅の実態は以下の通りです。

在宅時の居間平均室温が18℃未満の家 全体の約6割(59%)
在宅中の最低室温が18℃未満の家 全体の91%(この場合の平均室温はわずか12.6℃)

出典:「(一社)日本サステナブル建築協会「(一社)日本サステナブル建築協会」

多くの方が、WHOの推奨値をはるかに下回る寒い家での生活を余儀なくされているのが現状です。

こうした「寒い家」では、暖房の効いたリビングから一歩廊下に出るだけで数℃、暖房のない脱衣所に至っては10℃以上の急激な温度変化にさらされることも珍しくありません。

この家の中に存在する「危険な温度差」、根本的には住宅の断熱・気密性能の低さが、ヒートショックを引き起こす最大の引き金になっているのです。

残念ながら日本の住宅は、長期優良住宅レベルですら、そのための性能を備えていないのが実情です。

世界基準でも実はこんなに遅れている!日本の住宅の断熱性能

日本の住宅の断熱性能は、残念ながら国際的に見ても低い水準にあります。

その背景には、断熱基準の整備が遅れてきたという事情があります。

日本の断熱基準は、法整備も普及もこんなに遅れていた!

日本の省エネ基準は1980年に初めて設けられましたが、その後の基準強化も長らく努力目標に留まり、その水準も国際的に見ると決して高いものではありませんでした。

その結果、2020年頃の時点ですら、日本の既存住宅の多くが十分な断熱性能を持っていません。

具体的には、

  • 1999年の「次世代省エネ基準」を満たす家:わずか1割強
  • 1980年の古い基準、あるいは無断熱の戸建て住宅:約7割

つまり、日本の多くの家は、冬は寒く夏は暑い、という状況に置かれているのです。

世界との差は歴然!暖房文化と住宅性能がこんなに違う

こうした状況に拍車をかけているのが、日本の暖房文化です。

日本では、北海道のような一部の寒冷地を除いて、家全体を均一に暖める「セントラルヒーティング(全館暖房)」があまり普及せず、部屋ごとに暖房する「スポット暖房」が一般的。

これでは、どうしても家の中に大きな温度差が生まれてしまいます。

▼国別の65歳以上の溺死死亡率(人口10万対)(2000年頃)

65-74歳 男性 65-74歳 女性 75歳以上 男性 75歳以上 女性
日本 12.1 7.3 34.6 26.1
ギリシャ 11.5 4.4 13.2 6.6
韓国 6.8 2.5 10.9 6.4
ロシア 16.2 3.5 9.2 4.2
フィンランド 11.5 1.9 8.2 1.4
フランス 3.2 1.2 5.6 1.8
スウェーデン 6.1 1 4.4 1.3
アメリカ 1.6 0.6 2.4 0.9
カナダ 2 0.5 2.1 0.6
イタリア 1.3 0.5 2.1 0.6
ドイツ 1.2 0.5 1.6 1
イギリス 0.6 0.1 0.8 0.3

日本の65歳以上の溺死死亡率(人口10万対)は、他の多くの先進国と比較して高い。

一方、冬の厳しい北欧やドイツといった国々では、住宅の断熱・気密基準が厳しく、高断熱高気密が当たり前。

冬でも家中の室温を20℃前後に保つことが基本とされています。

セントラルヒーティングで家全体を均一に暖め、窓は二重窓や三重窓が標準で、壁や天井、床には分厚い断熱材が施工されています。

結果として、浴室やトイレだけが極端に冷えるということが少なく、ヒートショックのリスクも格段に低いのです。

 

例えば、イギリスの保健省では、室温に対して明確な指針があり、室温を18度以上保てるようにするように推奨しています。

「イングランド防寒計画」というものに定められています。

  • 18℃以上 住宅における全室の室温の最低基準
  • 18℃未満 血圧上昇、循環器系疾患の恐れ
  • 16℃未満 呼吸器系疾患に対する抵抗力低下
  • 9~12℃ 血圧上昇、心臓血管疾患のリスク
  • 5~8℃ 低体温症を起こすリスク

と明確に温度による人体への影響に言及しています。

日本の既存住宅のほとんどが、低体温症をおこす危険性大ということになります。

国内データ:寒い北海道でヒートショック死亡率が低いワケ

興味深いデータとして、

日本でもっとも寒い地域の一つである北海道では、ヒートショックによる死亡者数が全国で5番目に少ない

という、「令和4年人口動態統計」を基に作成されたデータがあります。

これは、古くから断熱性能の高い家づくりと全館暖房が普及しているためと考えられています。

冬の居間の平均室温は19.8℃と、本州の多くの地域よりも暖かいのです。

一方で、気候的には北海道よりも温暖なはずの瀬戸内地方(ヒートショックの発生率がもっとも高い香川県)などでは、住宅の断熱が不十分なために冬場の室温が低く、結果として死亡率が高くなる傾向が指摘されています。

これらのことから、「家の断熱性能を高め、家全体を暖かく保つこと」が、気候の寒暖に関わらずヒートショック予防にいかに重要であるかが見えてきます。

日本の住宅の断熱性能は、残念ながら欧米の先進国に比べて数十年遅れていると言わざるを得ないのです。

ヒートショック予防の鍵!温度差をなくす「温熱バリアフリー」という考え方

これまで見てきたように、ヒートショックの大きな原因は家の中の急激な温度差です。

この問題に対応する上で、「バリアフリー」の考え方を温度にも適用する、つまり「温熱バリアフリー」の考え方が非常に重要になります。

家中のどこにいても温度が安定し、急な寒暖差にさらされることのない「温熱バリアフリー」な住まいは、ヒートショックのリスクを大幅に減らすだけでなく、日々の快適な暮らしにもつながります。

しかし、日本の多くの住宅では、この「温熱バリアフリー」という考え方がまだ十分浸透していません。

この見過ごされがちな「温度のバリア」に、私たちはもっと意識を向ける必要があるのではないでしょうか。

ヒートショックの根本的な予防!「温度差」を断つ高気密高断熱住宅の仕組み

では、どうすればこの問題から抜け出せるのでしょうか。

その鍵を握るのが、「高気密高断熱住宅」です。

ここからは、なぜ高気密高断熱住宅がヒートショック対策の切り札となるのか、その具体的な仕組みと効果を分かりやすく解説します。

「魔法瓶のような家」とは?家中どこでも快適温度の理由

高気密高断熱住宅を分かりやすくイメージするなら、「魔法瓶のような家」を想像してみてください。

魔法瓶と高気密高断熱住宅の構造を比較したイラスト。魔法瓶が真空層で保温するように、高気密高断熱住宅も断熱材と気密性で意図しない隙間風をシャットアウトし、快適な室温を保つ様子を表現。

魔法瓶は、内側の容器と外側の容器の間に真空に近い層を設けることで、中の飲み物の熱が外に逃げたり、外の熱が中に伝わったりするのを防ぎます。

だから、熱い飲み物は熱いまま、冷たい飲み物は冷たいまま、長時間温度を保つことができるのですね。

高気密高断熱住宅も、これと非常によく似た原理です。

高断熱

壁、床、天井、そして窓といった家の外周部分に、高性能な断熱材を隙間なく施工することで、家の中の熱が外へ逃げにくく、また外の暑さや寒さが家の中に伝わりにくくします。
その結果、一度暖房や冷房で快適な温度にした室温を、少ないエネルギーで長時間維持できるようになります。

高気密

家全体の隙間を極限まで減らすことで、意図しない空気の出入り(隙間風)をシャットアウトします。
こうすることで、断熱材の効果が最大限に発揮されると同時に、計画的な換気が可能になり、室内の温度をコントロールしやすくなります。

この「高断熱」と「高気密」という二つの要素が両立することで、家全体がまるで魔法瓶のように、外気温の影響を受けにくい、安定した温熱環境を保つことができるようになるのです。

結果として、家中どこにいても温度差が少なく、一年を通して快適な室温を実現しやすくなります。

「暖房なし」でも部屋の温度差激減!ヒートショックリスクを根本的から予防

高気密高断熱住宅がヒートショック予防に繋がるのは、まさにこの「家の中の温度差を小さくできる」という特性によるものです。

高気密高断熱住宅では、家全体が魔法瓶のように保温されるため、リビングはもちろん、廊下やトイレ、洗面脱衣所、そして浴室といった、これまで寒かった場所の温度も、リビングとの差がごくわずかに保たれます。

下記のエムズアソシエイツ独自のデータでは、太陽光による自然の熱を採り入れることで、なんと、暖房なしでも温度差が生じていません

▼実際の冬期室温測定データ(エムズアソシエイツ モデルハウス)

【実測比較】高気密高断熱住宅(エムズアソシエイツモデル棟)と一般住宅(築30年)の冬の室温。モデル棟は外気温-3℃でもLDK17℃・脱衣室18.5℃と温度差極小。日中は無暖房でも太陽光で22℃に上昇、夜間0℃時も無暖房でLDK16℃を維持。一般住宅の脱衣室は5℃と低温でヒートショックリスク大。断熱・気密性能とパッシブ設計の重要性を示すデータ。

建物の性能によって、これだけ違う実際の温度測定結果。

その結果、家の中を移動する際の急激な温度変化がほとんどなくなり、血圧の乱高下を抑制。ヒートショックの発生リスクを最小限に抑えることができます。

これこそが、私たちが目指す「温熱バリアフリー」な住環境です。

【実例公開】エムズが「数値」と「こだわり」で証明するヒートショック対策

高気密高断熱住宅がヒートショック対策に有効であることはご理解いただけたかと思います。

では、実際にどれほどの性能があれば安心なのでしょうか。

私たちエムズアソシエイツは、具体的な「数値」と「こだわり」、そして「お客様の声」で、その安心をお届けしています。

圧倒的な断熱・気密性能を「数値」で証明

エムズアソシエイツは、岐阜の気候を知り尽くしたプロとして、250棟以上(2024年11月時点)の高性能住宅を手掛けてきました。

私たちの家は、業界でもトップクラスの性能を誇ります。

断熱性能 (UA値)
国の基準を大幅に下回るUA値0.45以下を標準とし、過去にはUA値0.22という超高性能な事例も。

  • 過去50棟平均実績:UA値0.335
  • 過去150棟平均実績:UA値0.339
気密性能 (C値)
一般的な高気密住宅の基準(1.0㎠/㎡)を大幅に下回る数値を追求。最近ではC値0.07という驚異的な実測値も達成しました。

  • 過去50棟平均実績:実測C値0.245
  • 過去150棟平均実績:実測C値0.323

UA値:数値が低いほど断熱性能が良い(熱が逃げにくい)。C値:数値が低いほど隙間風が少なく、気密性が高い。

 

これらの数値が、「家中どこでも温度差がほぼない」という快適な暮らしと、ヒートショックリスクの徹底排除に繋がっています。

「見えない部分」への徹底した“こだわり”が性能を生む

この高い性能は、設計から施工まで、見えない部分にも一切妥協しない私たちの「こだわり」の結晶です。

基礎断熱

床下も室内と捉え、基礎からしっかり断熱。シロアリ対策も万全です。
🔗基礎断熱について詳しくはこちら

屋根・天井の断熱

一般的な天井断熱に加え、エムズアソシエイツでは「桁上断熱」も採用。小屋裏の温度環境を安定させ、夏の暑さや冬の寒さを和らげます。
🔗屋根・天井・桁上断熱について詳しくはこちら

壁の断熱・気密

壁の中の結露を防ぎ、断熱材の性能を長持ちさせる工夫をしています。
🔗壁面の断熱について詳しくはこちら
🔗断熱工法と付加断熱について詳しくはこちら

窓の断熱と設計

熱を伝えにくい「樹脂サッシ」と高性能ガラスを標準採用。さらに、太陽の光や熱を活かすパッシブ設計の考え方を取り入れ、方角に応じたガラスの使い分けています。
🔗窓の断熱性能について詳しくはこちら

パッシブ設計 太陽の光や熱、風といった自然エネルギーを巧みに利用し、躯体性能や機械設備への依存を減らす設計。
高い気密性の確保

全棟で気密測定(C値測定)を実施し、C値0.08~0.4㎠/㎡という高い気密性能を確保しています。(平均C値=0.245)
🔗気密測定について詳しくはこちら

一つひとつの丁寧な仕事と、自然の恵みを活かす知恵が、ヒートショックに負けない、本当に安心できる住まいを形作っています。

【お客様の声】「噂通り家全体が本当に暖かいです」

実際にエムズアソシエイツの家にお住まいの方からは、

「床下エアコンを使っていますが、24時間はつけていませんよ。それでも20度設定で運転しておけば、どんなに寒い日でもずっと同じ温度を保てます。」 (一年中、薄着で快適生活エムズハウスは温かすぎる!? |施主座談会|株式会社エムズアソシエイツ)

「寒い冬の日、外は氷点下でも家に入るとふんわりと暖かく感じます。寝るときも、厚着する必要がなく、家中が暖かいのでとても安心です。室温が17℃を下回ることは全くなく、本当に快適です。」(引用元:施主様ブログ – 投稿日:2022年12月~)

「見学時に『暖かい家』と聞いて半信半疑でしたが、実際に暮らしてみると、噂通り家全体が本当に暖かいです。時には暖房を入れなくても十分に快適で、寒い冬でも家の中ではほとんど暖房が必要ないほどです。2階リビングも含め、家族みんなが暖かく過ごせています。」(引用元:施主様アメブロ – 投稿日:2023年1月~)

といった、ヒートショックの不安解消と快適な暮らしを実感するお声を多数いただいています。

ヒートショック予防だけじゃない!高性能住宅で暮らしはどう変わる?

高気密高断熱住宅は、ヒートショックのリスクを大幅に軽減するだけでなく、実は私たちの暮らしを豊かにするたくさんのメリットをもたらしてくれます。

  • 光熱費を大きく節約できる
  • 結露やカビを抑え、健康面での不安が軽減
  • 一年中、春のように快適な暮らし心地

例えば、優れた省エネ効果は、月々の光熱費を抑え、家計にゆとりをもたらしてくれるでしょう。

また、結露やカビが発生しにくいクリーンな室内環境は、アレルギーなどの心配を減らし、ご家族の健康を支えてくれます。

住まい自体も長持ちしやすくなるのは嬉しいポイントですね。

そして何より、一年を通して春のように心地よい室温は、質の高い睡眠や活発な室内活動を促し、日々の暮らしをより快適にしてくれるはずです。

「暑い」「寒い」といった温度ストレスから解放されれば、自然と心にもゆとりが生まれるのではないでしょうか。

家は、ご家族が人生の多くの時間を共にする、かけがえのない場所です。

だからこそ、35年以上先を見据えた住まいの価値を考え、長期的に見て「この家にして本当に良かった」と心から思えるような、そんな住まいであってほしいと思っています。

Q&A:ヒートショックと高性能住宅に関するよくあるご質問

最後に、ヒートショックや高性能住宅に関して、お客様からよくいただくご質問とその回答をまとめました。

Q1. 古い家でもリフォームでヒートショック対策はできますか?

はい、可能です。

新築ほどの自由度はありませんが、断熱リフォームや窓の交換(内窓設置や高断熱サッシへの変更など)、浴室暖房乾燥機の設置などで、ヒートショックのリスクを減らせます。

特に窓の断熱は費用対効果が高くおすすめです。

浴室や脱衣所など、温度差が出やすい場所を重点的に対策するのも良いでしょう。

自治体の補助金制度なども確認してみてください。

エムズアソシエイツでは、新築だけではなくリフォームに関しても、お客様のお住まいの状況やご予算に合わせた最適なプランをご提案しておりますので、お気軽にご相談ください。

Q2. 高性能住宅の費用はどれくらいかかりますか?

高性能住宅、特に高い断熱性能(例:HEAT20 G3クラス)を目指すと、初期費用はある程度上がります。厚い断熱材や高性能な窓、丁寧な気密施工などが必要になるためです。

しかし、想像するほどの大きなコストアップではありません。

例えば、UA値を一般的なレベル(0.6程度)から高性能なレベル(0.46程度)へ向上させる場合、追加コストは約60万~100万円程度が目安です。

そして何より、長期的に見れば大きなリターンが期待できます。

Q3. 具体的に何から相談すれば良いですか?

まずは、今のお住まいで感じている寒さの悩みや、ヒートショックへの不安、新しい住まいへのご希望など、どんなことでもお気軽にお聞かせください。

「脱衣所が寒くて…」「両親が心配で…」「暖かい家にしたい」といった漠然としたお話からで大丈夫です。

モデルハウスで実際の暖かさを体感いただいたり、個別相談で専門家がアドバイスすることも可能です。

まとめ:暮らしが変わる体験を、一度味わってみてください

ここまで、ヒートショックの本当の怖さ、そしてその根本的な原因が「家の寒さ」、つまり住宅の断熱・気密性能の低さにあることを詳しく見てきました。

浴室暖房など日々の対策も大切ですが、それだけでは埋められない「温度差」のリスクがあること、そしてその解決の鍵が「家そのもの」の性能向上にあることをご理解いただけたのではないでしょうか。

冬の寒さによるヒートショックのリスクから解放され、ご家族が本当に安心して毎日を過ごすためには、この「家の性能」という視点が欠かせません。

 この記事のまとめ
  • ヒートショック:交通事故以上に深刻な家庭内事故
  • 根本原因:「家の寒さ」と断熱・気密性能の低さ
  • 対策の鍵:「温熱バリアフリー」と高気密高断熱住宅
  • 高性能住宅:家族の健康と日々の快適な暮らしを守る

私たちエムズアソシエイツは、ここ岐阜の地で長年、「家族の健康と幸せを守る家づくり」を追求し、数値で証明された本物の高気密高断熱住宅に徹底的にこだわってきました。

ヒートショックの根本原因である「家の中の危険な温度差」を解消し、一年中春のような快適な暮らしを実現したい。

そんなお客様の想いに、私たちの家づくりがきっとお応えできるはずです。

ぜひ一度、私たちのモデルハウスにお越しいただき、その圧倒的な暖かさと快適さ、そして隅々まで行き届いた家づくりのこだわりをご体感してみてください。

数字や資料だけでは分かりにくい空気感、床の肌ざわりなどをぜひ確かめてください。

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