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どっちが正解?充填断熱と外張り断熱のメリット・デメリット比較と断熱工法の選び方

住宅の断熱性能を高めることは、快適な住環境を実現し、光熱費を削減する上で非常に重要です。

しかし、「断熱」と一言で言っても、その工法は様々です。

中でも主要なのが、壁の中に断熱材を充填する「充填断熱」と、建物の外側から断熱材を張り付ける「外張り断熱」です。

それぞれにメリット・デメリットがあるため、どちらが優れていると、一概には言えません。

この記事では、充填断熱と外張り断熱の違いを、メリット・デメリット、コスト、結露やシロアリのリスクといった観点から徹底比較します。

さらに、両者を組み合わせた「付加断熱(ダブル断熱)」についても解説

最適な断熱工法を選び、理想の住まいを実現するための、本当に価値のある情報をお届けします。

断熱性能に興味がある方は、こちらの記事でUA値や断熱性能等級について詳しく解説しています。

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この記事を書いた人
松原 保嗣

プロフィール:
岐阜市拠点の株式会社エムズアソシエイツ代表取締役。20年以上、注文住宅の設計施工に携わり、高気密・高断熱住宅やパッシブデザインを取り入れた設計を通して、圧倒的な快適住空間を提供。自社ブログや年間100回以上のセミナー登壇を通じ、延べ500名以上の施主の家づくりを支援し、施主啓発にも努める。
保有資格:
日本エネルギーパス診断士、省エネ建築診断士、気密測定技能者、地盤インスペクター、福祉住環境コーディネーター2級、福祉用具専門相談員

目次

断熱工法は主に2種類ある!さっと比較!

住宅の断熱性能を高める主な工法として、まず知っておきたいのが「充填断熱」と「外張り断熱」の2種類です。

  • 充填断熱(内断熱): 柱や梁など、家の骨組みの間に断熱材を詰める工法。
  • 外張り断熱(外断熱): 家の骨組みの外側を、板状の断熱材で覆う工法。
 

どちらも断熱性能を高めるための工法ですが、その仕組みや特徴、得意・不得意が異なります。

主な違いを簡単にまとめると、以下のようになります。

比較ポイント 充填断熱(内断熱) 外張り断熱(外断熱)
①断熱材の切れ目(断熱欠損リスク) △ 柱・梁で途切れやすい(熱が逃げやすい箇所ができる) ◎ 建物全体を覆い、切れにくい(熱が逃げにくい)
②隙間の塞ぎやすさ(気密性の確保) △ 丁寧な施工が必須(シートの隙間等に注意) 〇 比較的確保しやすい(ただし油断禁物)
③初期コスト(工事費+材料費) ◎ 比較的安価(一般的な材料・工法) △ 高価になりやすい(高性能材・下地施工)
④外観への影響(壁厚・デザイン) 〇 影響少ない(壁厚ほぼ変わらず) △ 壁が厚くなる(デザインや敷地に制約も)
⑤リフォームでの採用しやすさ 〇 内側から可能(既存外壁を活かせる場合も) △ 外壁工事が伴う(大掛かりになりやすい)

また、これらの応用として、両者を組み合わせた「付加断熱(ダブル断熱)」や、建物の基礎部分を断熱する「基礎断熱」といった工法もあります。

ここではまず、充填断熱と外張り断熱の2つの工法について、工法の仕組みと詳細なメリット・デメリットを見ていきましょう。

充填断熱(内断熱)とは?壁の中に断熱材を充填

「充填断熱(内断熱)」の仕組み

「充填断熱」は、柱や梁、間柱といった、家の骨組みとなる構造材の間の空間に、断熱材を隙間なく詰め込む工法です。「内断熱」とも呼ばれます。

よく使われる断熱材は、グラスウールやロックウールなどの「繊維系」と、発泡プラスチック系のものです。

繊維系の断熱材は、細かな繊維の間に空気を含むことで、熱の移動を抑えます。一方、発泡プラスチック系は、素材の中に小さな気泡をたくさん作ることで、断熱性能を高めています。

充填断熱は、壁の内側の空間を使うので、外壁を厚くせずに施工できるのが特徴です。

充填断熱のメリット:コストと性能のバランス◎

充填断熱の主なメリットは、コストパフォーマンスに優れている点です。

具体的には、以下のメリットがあります。

  • コストを抑えられる:壁の内部空間を利用して断熱材を充填するため、施工コストを比較的安く抑えることができます。
  • 選べる断熱材が豊富:様々な種類の断熱材を使用できるため、予算や求める性能に合わせて、最適な材料を選べます。
  • リフォームにも最適:既存の住宅にも内側から施工しやすく、リフォームにも適しています。施工期間も比較的短く、住環境への影響を抑えられます。
  • 高い断熱効果も期待できる:隙間なく断熱材を充填することで、熱の移動を効果的に抑制し、高い断熱効果を発揮します。
  • 外壁のデザイン・厚みに影響しにくい: 壁の内部に断熱材を収めるため、外壁仕上げのデザイン自由度が高く、敷地境界線が近い場合などでも採用しやすいです。

充填断熱のデメリット:気密性確保の難しさと、結露リスク

一方、充填断熱にはデメリットも存在します。

充填断熱で性能を確保するには、施工技術が特に重要になります。

  • 気密性確保が難しい:外張り断熱と比べると、気密性を確保するのが難しいです。これは、柱や梁などの構造材が、断熱層を分断する形になるためです。
  • 断熱欠損が起こりやすい:構造材の部分は断熱材が充填されないため、熱が伝わりやすい部分(ヒートブリッジ)となり、断熱性能が低下する可能性があります。
  • 結露対策が必要:壁の内部に湿気が侵入しやすく、結露が発生するリスクも考慮しなければなりません。
  • 施工品質に性能が左右されやすい: 断熱材を隙間なく丁寧に埋めて、防湿気密シートを正しく施工する技術力が求められます。施工が不十分だと、期待した断熱性能が得られなかったり、結露のリスクが高まったりします。

これらのデメリットを最小限に抑えるためには、信頼できる施工業者に依頼することが重要です。

外張り断熱(外断熱)とは?家全体を外から包み込む

外張り断熱(外断熱)の仕組み

一方、「外張り断熱」は、家の骨組みの外側に、板状の断熱材を張り付けていく工法で、「外断熱」とも呼ばれます。

イメージとしては、家の構造体全体を、外側からすっぽりと断熱材で包み込むような形です。

よく使われるのは、ポリスチレンフォームやフェノールフォームといった、硬質の発泡プラスチック系断熱材です。これらは、薄くても高い断熱効果があり、水や湿気にも強いので、外張り断熱に適しています。

外張り断熱では、断熱材が構造体の外側にあるため、外気温の影響が構造体に伝わりにくく、家の中の温度が安定しやすいという特徴があります。

外張り断熱のメリット:高い断熱性と気密性

外張り断熱の最大のメリットは、まるで魔法瓶のように、家全体を断熱材で包み込むことです。

これにより、非常に高い断熱性・気密性を実現できます

具体的には、以下のメリットがあります。

  • 断熱欠損を最小限に:柱や梁などの構造材が、断熱層の外側になります。そのため、熱が伝わりやすい部分(ヒートブリッジ)を減らし、断熱性能を最大限に高めます。
  • 外気温の影響をシャットアウト:構造体の外側に断熱層があるため、外気温の影響を受けにくく、年を通して室温が安定します。また、建物の耐久性向上にも繋がります。
  • 結露に強い:壁の中に湿気が入りにくいため、結露の発生リスクを大幅に低減できます。

これらの特徴から、外張り断熱は、省エネルギー性の高い住宅を実現する上で、非常に有効な工法と言えます。

外張り断熱のデメリット – コストと施工の注意点

一方、外張り断熱にもデメリットが存在します。

特に、費用面では注意が必要です。

  • コストが高め:高性能な断熱材を使用し、施工にも高い技術が必要なため、充填断熱と比べて費用が高くなる傾向にあります。
  • 外観デザインの制約:外壁が厚くなるため、デザインに影響が出る可能性があります。
  • 施工に手間がかかる:外壁材を固定するための下地が必要など、充填断熱に比べて施工の手間が増えます。
  • シロアリ対策に注意が必要: 特に基礎部分との取り合いや、使用する断熱材の種類によっては、シロアリの侵入経路とならないよう、防蟻処理や点検口の設置などの対策が必要です。

「付加断熱(ダブル断熱)」とは?断熱材を二重に!

付加断熱1

「付加断熱」とは、基本となる断熱工法に、さらに断熱材を付け加えて、断熱性能をより高める工法です。「ダブル断熱」とも呼ばれます。

つまり、「充填断熱」と「外張り断熱」の両方を組み合わせる工法です。

付加断熱のメリット:最高レベルの断熱性能を追求

付加断熱(ダブル断熱)の最大のメリットは、充填断熱と外張り断熱の「良いとこ取り」ができる点です。

これにより、単独の工法では到達しにくい、極めて高い断熱性能を実現できます。

具体的には、以下のメリットがあります。

  • 最高レベルの断熱性能:充填断熱と外張り断熱を組み合わせることで、熱損失を最小限に抑え、HEAT20 G2、G3グレードといった高性能基準をクリアする省エネ住宅を実現しやすくなります。
  • 断熱欠損(ヒートブリッジ)を徹底的に抑制:充填断熱でカバーしきれない柱や梁の部分も、外張り断熱で覆うことで、熱の逃げ道を効果的に塞ぎます。
  • より安定した室内環境:外気温の影響をさらに受けにくくなり、一年を通して快適な室温を保ちやすくなります。冷暖房効率も大幅に向上します。

このように、付加断熱は最高レベルの断熱性能を追求できるため、特に断熱性にこだわりたい方や、厳しい気候条件下での快適な暮らし、そして高い省エネ性を求める場合に最適な工法と言えるでしょう。

付加断熱のデメリット:コストと施工技術のハードル

一方、付加断熱(ダブル断熱)には、主にコスト面と施工面でのデメリットがあります。

  • コストが最も高くなる:充填断熱と外張り断熱の両方の材料費と施工費がかかるため、他の工法と比べて初期費用が最も高額になります。
  • 施工が複雑で高い技術力が必須:それぞれの断熱材の特性を理解し、防湿・気密処理や結露計算などを正確に行う必要があり、対応できる施工会社が限られます。施工不良は性能低下や不具合に直結します。
  • 外壁がさらに厚くなる:充填断熱と外張り断熱の両方の厚みが必要になるため、外壁の総厚が最も大きくになり、デザインや敷地条件によっては制約を受ける可能性があります。

このように、「付加断熱(ダブル断熱)」は、非常に高い断熱性能を持つ一方で、高い施工技術と専門知識が求められるため、対応できる工務店は多くありません

エムズアソシエイツでは、他社ではなかなか真似できない、独自の施工ノウハウと、それを実現する確かな技術力を活かし、オプションとしてこの「付加断熱(ダブル断熱)」を提供しています。

結露とシロアリリスクを防ぐには?

断熱性能だけでなく、結露シロアリといった住宅の寿命や健康に関わるリスクへの対策も、断熱工法選びの重要なポイントです。

壁内結露は家の寿命を縮める?工法別の結露リスクと対策

結露は、断熱性能の低下だけでなく、カビの発生による健康被害や、柱や土台の腐食による住宅寿命の短縮に繋がります。

工法によって結露の発生しやすい箇所や対策のポイントが異なります。

  • 充填断熱の場合:
    室内からの湿気が壁内に入らないよう、防湿気密シートを隙間なく連続して施工することがもっとも重要です。コンセント周りや配管貫通部などの細かな部分の処理精度が、結露リスクを大きく左右します。夏型結露にも有効です。
  • 外張り断熱の場合:
    構造上、壁内結露のリスクは充填断熱より低いとされています。しかし、断熱材の継ぎ目や窓周りなど、施工が不適切な箇所では結露が発生する可能性はゼロではありません。やはり、丁寧な気密処理が欠かせません。

結露を防ぐ!エムズアソシエイツ独自の「壁層構造」

当社の基本は、高性能グラスウールを用いた充填断熱です。

結露リスクを最小限に抑えるため、独自の壁層構造を採用しています。

これは、湿気の侵入を防ぐ「防湿気密シート(夏型結露対策として可変調湿タイプも採用)」と、壁内の湿気を外へ逃がす「透湿防水シート」・「通気層」を組み合わせたものです。

シミュレーションによる検証も行い、安全性を確認しています。

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断熱材がシロアリの温床に?工法別の侵入リスクと対策

シロアリ被害は、建物の構造強度を著しく低下させる恐れがあります。

断熱材そのものがシロアリのエサになることは少ないですが、侵入経路になったり、生息しやすい環境を作ってしまったりすることがあります。

  • 充填断熱の場合:
    床下の湿気対策が重要です。基礎断熱を採用する場合は、基礎と土台の間にシロアリの侵入経路を作らないよう、防蟻処理された断熱材を使用したり、点検口を設けたりするなどの対策が必要です。
  • 外張り断熱の場合:
    特に基礎部分に外張り断熱を行う場合、断熱材が地面と接することでシロアリの侵入経路となりやすいという指摘があります。防蟻性能のある断熱材を選んだり、基礎と断熱材の間に防蟻層を設けたり、定期的な点検ができる設計にするなどの対策が必要です。

どちらの工法でも、適切なシロアリ対策を実施しなくてはいけません。

施工会社にどのような対策を行っているか確認しましょう。

より快適な住まいへ:断熱・気密のその他の重要ポイント

さらに快適で省エネルギーな住まいにするためには、壁の断熱工法だけでなく、他にも気を付けたいポイントがいくつかあります。

壁以外の断熱:基礎・窓・屋根の断熱とパッシブ設計

壁以外にも、特に以下の点の断熱性能や設計が、住まい全体の快適性と省エネ性に大きく関わってきます。

  • 基礎断熱: 床下空間を室内環境に近づけることで、足元の冷えを防ぎ、家全体の温熱環境を安定させます。「床断熱」との違いがあります。
  • 窓断熱: 窓は熱の出入りが大きい部分です。断熱性能の高い「樹脂サッシ」や「複層ガラス(Low-Eガラス、アルゴンガス入りなど)」が効果的です。
  • 屋根・天井断熱: 屋根や天井からの熱の出入りも大きいため、十分な厚みの断熱材を施工することが重要です。
  • パッシブ設計:夏は日射しを遮り、冬は日射しを取り込むなど、太陽熱を最大限利用し、個々の土地に最適な配置・設計をすることが大切です。

このように、住まい全体の性能向上には、壁以外の部位にも目を向けることが重要です。

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断熱性能を最大限に引き出し、快適な住環境を実現するためには、「断熱」だけでなく「気密」も非常に重要です。

どんなに高性能な断熱材を使用しても、家に隙間があれば、そこから熱が出入りしてしまい、断熱効果は半減してしまいます。

断熱は、家の外壁を高性能なダウンジャケットで包み込むようなイメージです。

気密は、そのダウンジャケットのファスナーをしっかり閉めるようなイメージです。

高気密高断熱住宅とは、断熱性能と気密性能の両方に優れた、「高性能なダウンジャケットを、ファスナーをしっかり閉めた状態で着ているような家」です。

「充填断熱」でも「外張り断熱」でも、あるいは「付加断熱」でも、断熱材の性能を最大限に引き出すためには、隙間をなくす丁寧な気密施工が不可欠です。

エムズアソシエイツでは、独自の技術で、高い気密性と断熱性を確保しています。

失敗しない断熱工法の選び方:2つの確認ポイント

断熱工法を選ぶ際には、「住宅の種類」と「総合的な視点」の2つのポイントを確認することが大切です。

ここでは、それぞれのポイントについて、具体的に見ていきましょう。

住宅の種類で選ぶ:木造住宅の場合

木造住宅の断熱工法は、主に「充填断熱」と「外張り断熱」の2つです。

リフォームにも最適!充填断熱が適したケース

充填断熱は、新築だけでなく、既存住宅のリフォームにも適しています。

特に、外壁を解体せずに断熱改修を行いたい場合や、外観デザインを大きく変えたくない場合に有効です。

また、外張り断熱と比べて初期費用を抑えたい場合にも適しています。

ただし、断熱性能や気密性能を重視する場合は、外張り断熱や、エムズアソシエイツが提供するような、付加断熱などの、より高性能な工法も検討してみましょう。

こんな方にオススメ!外張り断熱が適したケース

これらの特徴から、外張り断熱は、以下のような、特に性能を重視する方におすすめです。

  • 断熱性・気密性をとことん追求したい!
  • 寒冷地など、冬の寒さが厳しい地域に住んでいる
  • 結露対策をしっかりしたい
  • 初期費用は高くても、光熱費を抑えて、長い目で見てお得に暮らしたい

ただし、外張り断熱工法は、施工に高い技術が求められるため、信頼できる施工業者を選ぶことが大切です。

どちらの工法を選ぶかは、予算、求める性能、デザインの好みなどを総合的に判断しましょう。

住宅の種類で選ぶ:マンション・RC住宅の場合

マンションやRC住宅では、「外張り断熱」が採用されることが多いです。

これは、外壁を共有する構造上、外張り断熱の方が施工しやすいためです。

ただし、マンションの場合は管理規約で工法が制限されている場合もあるため、事前に確認が必要です。

また、「内断熱」を選ぶ場合は、部屋が狭くなる可能性があることを考慮しましょう。

総合的な視点で選ぶ:性能・費用・健康への影響など

断熱工法を選ぶ際には、断熱性能だけでなく、費用、耐久性、メンテナンス性、健康への影響なども考慮する必要があります。

  • 初期費用と光熱費のバランス:外張り断熱は充填断熱よりも初期費用が高くなります。初期費用だけでなく、ランニングコストも含めた、総合的な視点で判断しましょう。
  • 断熱材の耐久年数とメンテナンス:断熱材の種類によって、耐久年数や必要なメンテナンスが異なります。
  • アレルギーやシックハウス症候群への対策:化学物質の使用を抑えた、自然素材の断熱材を選ぶなどの対策があります。

これらの点を総合的に検討し、ご自身の状況に最適な断熱工法を選ぶことが、後悔しない家づくりのポイントです。

まとめ:エムズアソシエイツ独自の断熱技術、ぜひご体感ください!

断熱工法には、充填断熱と外張り断熱の2つが主にあり、それぞれメリット・デメリットがあることを説明してきました。

  • 充填断熱: コストを抑えやすく、リフォームにも適しているが、気密確保や結露対策に注意が必要。
  • 外張り断熱: 高い断熱・気密性を得やすく結露に強いが、コストが高めで施工技術が重要。
  • 付加断熱: 最高レベルの断熱性能が期待できるが、コストと技術要求が高い。
 

どの工法が絶対的に優れているというわけではなく、断熱性能を高めるためには、「住宅の種類」「求める性能」「予算」、そして何より施工会社の技術力などを総合的に考慮して選ぶことが重要です。

また、断熱材の性能を活かすためには、隙間をなくす「気密施工」が不可欠であることも忘れてはいけません。

エムズアソシエイツでは、「打ち込み式基礎断熱」や「付加断熱(ダブル断熱)」、「壁層構造」など、長年の経験から培ってきた6つの独自技術で、高性能な高断熱・高気密住宅を実現しています。

特に、「夏型結露」対策など、岐阜県の気候特性を熟知した対策も実施しています。

高断熱・高気密な住まいづくりにご興味を持たれた方は、ぜひお気軽にお問い合わせください!

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