自然素材の家の意外な事実?実際に住んでみた声で知る魅力と不安とのギャップ
投稿日:2025.09.23 最終更新日:2025.12.05
「自然素材の家」と聞くと、多くの人が“体にやさしい”“心地よさそう”というイメージを思い浮かべるかもしれません。
しかし、「コストがかかるのでは?」「手入れが大変なのでは?」と、不安を抱く方も少なくありません。
では、本当に後悔しない自然素材の家とは、どんな家なのでしょうか。
答えは、素材の性能を最大限に引き出す「設計」にあります。
また、多くの方がデメリットだと感じているコストや手入れに関する不安も、実は「思い込み」があり、むしろ知っておいてほしい3つの事実があります。
この記事では、自然素材の家が持つ“本当の価値”を改めてお伝えするとともに、後悔につながりがちな「思い込み」が、なぜ、どのようにして“価値”に変わるのか。その意外な事実を、実際の暮らしの声とともにご紹介します。
- 自然素材の家がもたらす「本物の心地よさ」の本当の理由
- コストや手入れに関する「思い込み」を解消する、意外な事実
- 実際に自然素材の家で暮らす人のリアルな声
- 素材の性能を最大限に引き出すための設計のポイント

松原 保嗣
【プロフィール】
岐阜市拠点の株式会社エムズアソシエイツ代表取締役。
20年以上、注文住宅の設計施工に携わり、高気密・高断熱住宅やパッシブデザインを取り入れた設計を通して、圧倒的な快適住空間を提供。
自社ブログや年間100回以上のセミナー登壇を通じ、延べ500名以上の施主の家づくりを支援し、施主啓発にも努める。
【保有資格】
日本エネルギーパス診断士、省エネ建築診断士、気密測定技能者、地盤インスペクター、福祉住環境コーディネーター2級、福祉用具専門相談員
目次
そもそも「自然素材の家」とは?素材の性能は“設計”で決まる

まず、「自然素材の家」とは何か、基本的なところから確認しておきましょう。
一般的に自然素材の家とは、家の骨格となる構造材(柱や梁)、内装材(床、壁、天井)、断熱材などに、化学物質を含まない、あるいは極力使わない自然由来の素材を使って建てられた家のことをいいます。
たとえば、床には無垢材、壁には漆喰(しっくい)や珪藻土(けいそうど)、断熱材には新聞紙をリサイクルしたセルロースファイバーなど。
無垢材や塗り壁といった素材は、工業製品であるビニールクロスや合板フローリングとは違い、素材そのものが呼吸し、時とともに味わいを深めていくのが特徴です。
しかし、私たちは「ただ自然素材を使うこと」だけがゴールだとは考えていません。
本物の心地よさを生み出すのは、素材そのものが持つ力だけではないからです。
その素材の性能を最大限に引き出す「設計」と、それを形にする「施工技術」が揃って初めて、心から安らげる住まいは実現します。
その性能を最大限に引き出す設計のポイントについては、記事の後半で詳しく解説します。
自然素材の家で実感する4つの心地よさ | “本当の”メリットとは?
自然素材の家で暮らすと、日々の暮らしのなかに、どのような「心地よさ」が生まれるのでしょうか。
ここでは、多くの施主様が実際に感じている、4つの代表的な魅力をご紹介します。
- 深呼吸したくなるほど、きれいな空気
- 夏や梅雨でもじめじめしない湿度コントロール
- 時間とともに愛着が深まる、本物の質感
- セルフメンテンナス性の容易さと耐久性
①深呼吸したくなるほど、きれいな空気・新築のにおいが全くしない

新しい家に入ったとき、接着剤のようなツンとした臭いを感じた経験はありませんか?
これは、ビニールクロスや合板フローリングなどの建材から放出される化学物質(主にはホルムアルデヒドやVOC)が原因であることが多く、人によってはシックハウス症群や化学物質過敏症・アトピー皮膚炎やアレルギー性鼻炎を引き起こす可能性も指摘されています。
自然素材の家は、こうした化学物質を含む建材を極力使用しません。
そのため、家のなかは常に澄んだ空気で満たされ、まるで森のなかにいるかのように深呼吸したくなります。
「新築の特有の臭いがしない、木の香りがする。」
「副鼻腔炎を患っていましたが、エムズハウスに住みだしてからかなり改善したのと実感できます」
「半年以上ひどいクシャミが続いていた猫が、この家に住み始めてから圧倒的にクシャミの回数が減りました。しない日すらあります」
「キッチンの臭いが全く気にならない」
「犬を飼っていますが、前の家では玄関からペット臭がしましたが、エムズの家では全くペット臭がしなくなりました。知人を気楽に家に呼べるようになったのがうれしいです」
といったお声も、実際にいただいております。
②夏や梅雨でもじめじめしない湿度コントロール

日本の夏は湿度が高くジメジメし、冬は乾燥して肌や喉がカサカサになりがちです。
この不快な湿度をコントロールしてくれるのが、自然素材の持つ「調湿性能」です。
無垢材や珪藻土の壁は、まるで呼吸するかのように、空気中の水分が多いときには吸収し、少ないときには放出します。
この働きのおかげで、夏は湿気を吸い取ってサラリとした肌触りを保ち、冬は水分を放出して過度な乾燥を和らげてくれるのです。
実際に暮らしている方からは、
「梅雨の時期でも、室内干しの洗濯物がカラッと乾く」
「とにかく雨の日でもサラサラで快適」
「お風呂あがりでも足の裏がぺたぺたしない」
という声をよく伺います。
この調湿性能は、カビやダニの発生を抑える効果も期待でき、快適なだけでなく、健康的な室内環境を保つことにも繋がります。
③時間とともに愛着が深まる、本物の質感

工業製品であるビニールクロスや合板フローリングは、新品のときがもっとも美しく、時間とともに劣化していきます。
一方、無垢材や塗り壁といった自然素材は、時間とともにその表情を変え、味わいを深めていきます。
たとえば、無垢材の床は、家族が歩き、子どもたちが遊ぶなかで、少しずつ傷がついたり、飴色に変化したりします。
塗り壁も、季節や時間によって光の当たり方が変わり、豊かな陰影を生み出します。
こうした変化は「劣化」ではなく、家族の歴史が刻まれた「味わい」となります。
「空間に上質感が出る」
「フローリングの経年変化には、本当に味わいがある」
といった声も聞かれます。
触れたときの温かみ、目にしたときの安らぎ。
五感で感じる心地よさも、本物の素材ならではの魅力です。
そのデメリット、実は「思い込み」?自然素材の不安要素の3つの意外な事実
ここまで自然素材の家の魅力をお伝えしてきましたが、多くの方が「デメリット」だと感じ、後悔の原因になりやすい点も、実はよくある「思い込み」から生まれているケースもあります。
ここでは、多くの方がデメリットだと誤解している代表的な3つの「思い込み」と、後悔しないために知っておきたい“意外な事実”をご紹介します。
- コスト:自然素材の家は高い?
- メンテナンス:手入れが大変そう?
- 品質:品質が不均一?
①コスト|「高い」は初期費用だけ。光熱費まで考えると35年で300万円の差額も

「自然素材の家は高い」
このイメージは、確かに間違いではありません。
素材そのものの価格や、職人の手仕事が必要になるため、ビニールクロスや合板フローリングを使った一般的な住宅に比べ、初期費用は高くなる傾向があります。
家づくりにかかる費用は、建てて終わりではなく、入居後の光熱費やメンテナンス費が長期にわたってかかり続けます。
つまり、目の前の「初期費用」だけでなく、光熱費やメンテナンス費まで含めた、家の一生にかかるトータルコスト「ライフサイクルコスト」で考えるべきなのです。
実際にかなりシンプルな試算をしてみたのですが、きちんと性能設計された自然素材の家と一般的な住宅では、光熱費だけでも35年間で約300万円もの差が生まれる可能性があることがわかっています。
なぜ、これほどの差が生まれるのでしょうか。
理由は3つあります。
- 設計の工夫(パッシブデザイン)
太陽の光や熱、風といった自然の力を最大限に利用し、エアコンなどの機械に頼りすぎない設計をすることで、日々の光熱費を根本から削減します。 - 素材の性能(断熱・調湿)
自然素材が持つ優れた断熱性や調湿性が、結果的に冷暖房の効率を高め、さらなる光熱費削減に貢献します。 - 素材の耐久性
ビニールクロスや合板フローリングが10年〜15年で張り替えが必要になるのに対し、耐久性の高い無垢材や塗り壁は、適切に手入れをすれば長く使いつづけることができます。将来のリフォーム費用の大きな削減にも繋がります。
初期費用の差額は、いわば「未来の光熱費やメンテナンス費用の先払い」と考えることもできるのです。
②メンテナンス|「手間」ではなく、“セルフ補修がしやすい”から将来のコストを抑えられる

「無垢材は手入れが大変そう」
これもよく耳にするお声です。
しかし、そのイメージとは逆に、自然素材にはご自身で手軽に補修できるという大きなメリットがあり、メンテナンスを定期的を行えば、むしろ長く使いつづけられます(耐久性がアップする)。
極端に言えば、一生張替えなどしなくてもよいともいえます。
工業製品の多くは「傷んだら交換」が基本ですが、本物の自然素材は「傷んでも補修して再生」が可能です。
たとえば無垢材の床は、傷がついても表面を少し削ってオイルを塗れば、ご自身で簡単に補修でき、新品同様になります。
一方で、表面に薄いシートを貼った合板フローリングは、一度剥がれてしまうと部分的な補修が難しく、大掛かりな張替え・リフォームが必要です。
また、クロスについても同じく、セルフメンテナンスができない素材です。
クロスは、破れた箇所だけをきれいに補修するのはできず、劣化やめくれ、やぶれが生じれば全面を張り替えることになります。
同じ品番を探しても、日焼けによる色褪せや生産ロットの違いで色が合わず、結局は部屋全体の張替えになります。
その点、珪藻土などの塗り壁は、傷や汚れの上から同じ素材を塗り重ねることで、比較的簡単に部分補修ができます。
「手入れが大変」というイメージとは裏腹に、この「セルフメンテナンスのしやすさ」こそが、生涯コストを考えたときに、長期的な費用を確実にを抑えられると言えます。
実際に、約3年暮らしたお客様からは
「合板フローリングより、むしろ無垢床の方が全然気楽」
「汚れもすぐに拭けば全然残りません」
という声をいただいています。
定期的(無垢の床であれば年に一度・塗り壁はその都度)にメンテナンスを行っていけば、総合的に自然素材のほうがメリットは大きいと言えます。
③品質|ムラや隙間は“個性”。職人の“技術力”との両立が鍵

自然素材は、一枚一枚の木目や、塗ったときの鏝(こて)跡など、工業製品にはない「不均一さ」が魅力です。
私たちは、こうした色ムラや節目といった素材の表情を「個性」であり、「味わい」だと考えています。
また、自然素材は生き物です。
湿度の変化によって木がわずかに伸縮し、隙間が生まれたり、塗り壁にごく小さなひび(ヘアークラック)が入ったりすることもあります。
もちろん、私たちはこうした現象を最小限に抑えるための技術と経験を持っています。
しかし、素材の特性を深く理解し、それをコントロールする技術力がなければ、許容範囲を超えた隙間や反り、大きなひび割れに繋がりかねません。
だからこそ、自然素材を扱う会社には、その特性を熟知したうえで丁寧に施工する技術力と、万が一何かあったときに誠実に向き合う姿勢の両方が求められます。
私たちは、過去にお客様からいただいたご指摘を真摯に受け止め、ウェブサイトで公開し、常に技術の向上に努めています。
自然素材の性能はもっと引き出せる!設計で実現するエムズの家づくり
これまでお話ししてきた「ギャップ」やデメリットを乗り越え、自然素材の心地よさや性能を最大限に引き出すには設計力・技術力が欠かせません。
私たちが素材の性能を引き出すために、具体的にどのような家づくりをしているのか、その3つのこだわりをご紹介します。
「ノンクロス工法」で、きれいな空気を“守る”

私たちは、壁や天井にビニールクロスを一切使用しない「ノンクロス工法」を標準としています。
これは、化学物質のリスクを徹底的に排除するためであると同時に、壁全体で呼吸(調湿)できるようにするためです。
塗り壁や木といった自然素材の調湿性能を、ビニールクロスで塞いでしまっては意味がありません。
さらに、一般的な塗り壁で使われることが多い「化学接着剤」も使用しません。
接着剤に含まれる化学物質のリスクをなくし、素材本来の調湿性能を最大限引き出すためです。
家全体を自然素材で包み込むことで、きれいな空気を守ります。
内装の塗り壁、どれを選ぶべき?5種類+クロス比較とプロ推奨の壁材を紹介
「内装の塗り壁って、結局どっちがいいんだろう?」 「そもそもビニールクロスと比べて、本当に塗り壁にする価値はあるのかな?」 家づくりで壁材を選ぶとき、ビニールクロスが一般的とは知りつつも、「塗り壁ってどうなんだろう?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。 しかし、何を基準に選ぶべきな
「高気密・高断熱」で、調湿効果を“活かす”

せっかく自然素材を使っても、家のあちこちに隙間があっては、その効果は半減してしまいます。
外のジメジメした空気や、乾燥した空気が自由に出入りしてしまっては、素材が持つ調湿性能を十分に発揮できないからです。
私たちは、一棟一棟で気密測定をおこない、家の隙間を限りなく少なくする「高気密」な施工を徹底しています。
以下は、過去50棟の平均実績値です。
- UA値=0.335
- 実測C値=0.245 (過去のC値=0.06~)
これは北海道でも快適に暮らせるレベルの数値です。
このように、家を魔法瓶のように高気密・高断熱にすることで、初めて素材の力が最大限に活かされ、少ないエネルギーで一年中快適な温湿度環境が保たれるのです。
【9割が知らない】高気密高断熱のデメリットは設計・施工力で決まる!
高気密高断熱住宅について情報を集めていると、たくさんのメリットが紹介されている一方で、 「ハウスダストは大丈夫?」 「実は結露しやすいって本当?」 「初期費用が高くつくのでは?」 といった、デメリットに関する様々な声も耳にします。 しかし、実はこれらのデメリットは、「本物の高気密高断熱住宅
「技術力」で、素材の“弱点”を乗り越える

自然素材は、特性を理解せずに使うと、反りや隙間、ひび割れといった「弱点」が顔を出すことがあります。
私たちは、長年の経験から、木材の乾燥具合を見極め、施工のタイミングを計り、下地処理を丁寧におこなうなど、素材の動きを計算した施工をおこなっています。
こうした地道な技術の積み重ねが、自然素材の弱点を乗り越え、長く安心して暮らせる品質に繋がるのです。
実際に住んでみてどう?お客様の”リアル”な声をご紹介

ここまで自然素材の家の価値や考え方についてお伝えしてきましたが、やはり一番気になるのは「実際に住んでいる人の感想」ではないでしょうか。
ここでは、私たちと家づくりをされたお客様から寄せられた、リアルな声の一部をご紹介します。
「空気感が違う」健康への想いを叶えたお客様の声
「他工務店さんの新築の完成見学会では、鼻にツンとくる独特な化学物質臭みたいのが感じられました。(中略)エムズさんの完成見学会におじゃました時には、そのような匂いは一切感じられず。かわりに、心地よい木の香りがほんのり。」
「キッチンの臭いが全く気にならないのは、もしかしてダイアトーマス(塗り壁)のおかげなのでしょうか!?夜に炊飯セットして、換気扇回さずにいてもご飯の匂いが全然しません!」
「一年中、心地よい」快適さを実感するお客様の声
「湿気を感じないのがすごく快適で。(中略)前に住んでいたところはすごくベタベタしたり不快で、梅雨の時期とかすごく嫌だったんですけど、今は全然そんなことなくて、すごく快適で、外に出たくなくて、ずっと家の中にいました。」
素足が気持ちいい、無垢材ならではの質感
「とにかく雨の日がサラサラで快適なんです!!(中略)足触りもサラサラです。」
無垢材ならではのお客様からのご指摘と私たちの対策
自然素材の家づくりにおいて、お客様からいただくご指摘にも真摯に向き合っています。
たとえば、「無垢材の床にささくれができた」というご指摘をいただいたことがあります。
床のささくれは、乾燥や湿度の変化によって木が伸縮することで、稀に発生する現象です。
こうしたご指摘に対しては、素材の特性を丁寧に説明し、適切なメンテナンス方法(例:ヤスリで削る、ワックスを塗るなど)をご案内しています。
ご自身でのメンテナンスが難しい場合は、私たちがお伺いして対応します。
こうした情報も包み隠さずお伝えし、長く快適に住んでいただくための方法を一緒に考えていくことが、私たちの責任だと考えています。
エムズアソシエイツがおすすめする自然素材
「自然素材」と一言でいっても、たくさんの種類があります。
そのうえで、私たちが特に性能とコストのバランスに優れ、エムズの家づくりと相性が良いと考える2つの素材をご紹介します。
壁材なら「珪藻土」!優れた調湿性と消臭効果で空気を快適に

壁材として推奨しているのが、珪藻土の塗り壁です。(ダイアトーマス)
珪藻土は、微細な穴が無数に空いている構造をしており、特に湿気を吸ったり吐いたりする「調湿性能」に優れています。
これにより、室内の湿度を快適に保ち、カビやダニの発生を抑える効果が期待できます。
また、アンモニアなどの生活臭を吸着する消臭効果も高く、きれいな空気環境を保つのに役立ちます。
珪藻土の塗り壁で後悔しない3つの基準|漆喰との違いも解説
「珪藻土の塗り壁にしたい」 そう思って情報を集め始めると、必ず比較対象として挙がるのが「漆喰」です。 性能や見た目、価格など、様々な情報があふれる中で、「本当に珪藻土を選んで後悔しないだろうか?」と、かえって迷いや不安を感じてしまう方は少なくありません。 そこでこの記事では、珪藻土の塗り壁で後
床材なら「無垢フローリング」|足元から感じる木の温もりと心地よさ

床材には、やはり無垢材のフローリングをおすすめします。
合板フローリングとの大きな違いは、その温かみと足触りの良さです。
無垢材は空気の層を多く含んでいるため、冬でもヒヤッとせず、夏は湿気を吸ってサラサラとした感触を保ってくれます。
樹種によって硬さや色合いが異なり、オークやバーチ、パイン、サクラなどのなかから、好みやライフスタイルに合わせて選ぶことができます。
無垢材の床ってどう?クレーム事例と施主様の喜びの声に学ぶ、後悔しない選び方
「無垢材の床って、やっぱり良いものですか?」 床材をどうしようか悩んでいる人には気になる質問でしょう。 答えは、もちろん「YES」です。 素足に触れる温もり、部屋中に広がる木の香り、時間とともに増していく風合いは、何ものにも代えがたい価値があります。 エムズアソシエイツの家は、すべて無垢材の
素材だけじゃない!自然の力をさらに活かす「パッシブデザイン」という設計の工夫
ここまで「素材」と「家の基本性能」についてお話ししてきましたが、心地よさと省エネ性をさらに高めるために、もう一つ欠かせない要素があります。
それが「パッシブデザイン」です。
パッシブデザインとは、エアコンなどの機械に極力頼らず、太陽の光や熱、風といった自然のエネルギーを最大限に活用して、快適な室内環境をつくる設計手法のことです。

たとえば、
- 夏は、深い軒(のき)や庇(ひさし)で、高い位置にある太陽の光が室内に入るのを防ぎます。
- 冬は、逆に低い位置にある太陽の光を、大きな窓から室内の奥まで取り込み、床や壁に熱を蓄えます。
このように、窓の大きさや位置、庇の出幅などを緻密に計算することで、一年を通して少ないエネルギーで快適に過ごせる家が実現します。
自然素材が持つ性能を最大限に引き出す鍵は、このパッシブデザインにあるといっても過言ではありません。
「自然素材 × 高気密・高断熱 × パッシブデザイン」
この3つが揃うことで、最高の心地よさと省エネ性が実現するのです。
パッシブデザインとは?エアコンに頼らない家は、設計の力で実現できる
家づくりで「高気密高断熱」が大切だということは、もはや常識になりつつあります。 「夏は涼しくて、冬は暖かい。しかも、光熱費はできるだけ抑えたい…」 そう考えて情報を集めていると、必ずと言っていいほど「高気密高断熱」というキーワードに行き当たりますよね。 快適な室温を保ち、光熱費を抑えるために、
まとめ:見学会やイベントで自然素材の家の空気感や心地よさを体感してみよう!
この記事では、後悔しない自然素材の家づくりについて、具体的な考え方やポイントを解説してきました。
自然素材の家は、きれいな空気や快適な湿度、素足に触れる木の温もりなど、機能面と感覚面の双方から、日々の暮らしに「本物の心地よさ」をもたらしてくれます。
そして、その価値を最大限に引き出す鍵となるのが、家の性能を土台とした「設計の力」です。
- 自然素材は、空気の質・調湿性能・本物の質感による心地よさが魅力
- 設計力によって自然素材の力を最大限に引き出せる
- コストや手入れは「デメリット」ではなく、長期的な視点で見れば「価値」に変わる
この記事でもいくつかご紹介しましたが、実際に自然素材の家で暮らすお客様の“生の声”は、何よりもの判断材料になるはずです。
ぜひ、たくさんのご家族の家づくりストーリーに触れてみてください。
私たちが目指すのは、単に流行りの自然素材を使うことではありません。
高気密・高断熱を土台としたパッシブデザインと、素材の特性を熟知した技術力。
この掛け算によって、ご家族がこの先何十年も健康で、心豊かに暮らしていける住まいをご提供することです。
写真や言葉だけでは伝えきれない、本物の空気感や心地よさがあります。
私たちの家づくりに少しでもご興味をお持ちいただけましたら、ぜひ一度、見学会でその違いを肌で感じてみてください。
Contact
試してみませんか?
ファーストプランは「設計のお試しプラン」。
契約前から設計士が直接対応し、平面図(間取り図)、CGパース、1/100スケールの精密な模型をご提供します。さらに、外構工事や細かな備品まで含めた詳細な見積書を作成し、消費税を含めた最終的な引渡し価格を明確に把握できます。