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大きな木の下で、いのちと暮らしが育つ―。

( Profile ) プロフィール

多治見市で暮らすKさんご家族。
一人目のお子様のご誕生をきっかけに、当時お住まいだった2LDKの賃貸住宅から、お子様の成長を見据えたお住まいづくりをスタートされました。
お住まいづくりについては、まったく知識がないところからのスタート。YouTubeで情報収集を始め、「家の性能が大切そう」と感じられたことから、性能を軸に近隣の工務店を探され、エムズアソシエイツに出会われました。
建物や暮らしに携わるお仕事をされているKさんご夫妻は、性能だけでなくデザインも重視。性能とデザインのバランスに加え、全棟の気密測定を自社で行う姿勢や、詳細で明確な見積もりにも魅力と誠実さを感じ、エムズアソシエイツでのお住まいづくりを決めてくださいました。
現在は、一年を通して心地よい温度に包まれた住まいで、植栽を育てたり、日曜大工を楽しんだり、お子様との時間を過ごしたり。ご家族4人、日々の暮らしを豊かに楽しまれています。
今回は、そんなKさんご家族の住まいづくりと、心地よい暮らしの物語をご紹介します。

( Interview ) インタビュー

お庭の木々と、変わらない笑顔に迎えられて

今回訪ねたのは、多治見市内の、豊かな緑の景色が広がる丘に佇むKさんのお住まい。

 

植栽の緑や土の茶色から、少しずつ色をすくい取って描いた絵のような、自然の風合いをまとったやさしい佇まい。眺めているだけで、心がふんわりと包み込まれるような、穏やかな雰囲気が漂います。
そして、お住まいの前には、2階までぐんと伸びるシンボルツリー。大きく枝葉を広げるその姿は、まるでご家族の暮らしをそっと見守り、訪れる私たちまで優しく迎え入れてくれているようです。

 

Kさんのお宅へと続く玄関までの道のり。 これからお話を伺える楽しみと、緑に包まれた空間がもたらす心地よい安らぎ。そのふたつがゆっくりと重なり合いながら、自然と足取りも軽やかになっていきます。

玄関へ向かうと、お庭でKさんご家族が出迎えてくださいました。

 

「こんにちは、ご無沙汰しています」と、笑顔で迎えてくださるKさんご夫妻。
「お子さん、大きくなりましたね。お打ち合わせの頃はまだ小さかったのに。覚えてるかな?」 と、佐野が笑顔でお兄ちゃんに声をかけると、ご主人の隣でこくりとうなずいてくれました。
そのすぐそばでは、ジューンベリーやブルーベリーの木々が、そよ風に枝葉を揺らしています。まるで木々も一緒になって、小さなお出迎えをしてくれているようです。

 

「どうぞ、お入りくださいね。」
Kさんご夫妻のあたたかな笑顔と、庭の木々のやさしいお出迎えに包まれながら、佐野と吉澤はお住まいの中へと招き入れられました。

光の中に、緑と小さな命を見つけて

お住まいの中へ一歩足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのは、植栽の緑が美しく広がる景色。
暗くなりがちな玄関も、やわらかな太陽の光に包まれ、明るく開放的な空間が広がります。

 

造作の靴箱の上には、お子様が大切に育てているカブトムシと、小さくもいきいきと葉を広げるパキラの木。そこには、植物と小さな生き物、それぞれの命が息づいています。
そんな小さな命たちに見送られながら、佐野と吉澤はKさんの案内でリビングへと向かうのでした。

暮らしの土に、家族みんなでタネを蒔く。

Kさんご夫妻に案内していただきながら、木の温もりに包まれたLDKへ。
リビングの大きな窓の向こうには、庭の豊かな植栽と、その先に広がる林。窓辺に立つと、まるで緑の中に暮らしているような景色が広がっていました。

 

「本当にいいところを買われましたね。最初にお会いしたときから、土地探しも一緒に進められていたと思うんですけど、最初から多治見にしよう、という感じだったんですか?」
木々を眺めながら、佐野が尋ねます。
「そうですね。私がもともと隣町の土岐市に住んでいて、当時の勤め先が多治見だったんです。それで、なんとなく文化的にも多治見がいいかなっていう、漠然とした思いがあって。主人も多治見を気に入ってくれて、私がこっちに引っ張ってきたみたいな感じです(笑)」
そう話しながら、奥様がご主人のほうを見て笑います。
「そうやね」
ご主人も、穏やかな声でうなずかれました。

 

「多治見市って、なかなか土地情報が少ないんですよね。ほかのお客様でも多治見で探されている方がいらっしゃるんですけど……いいところと出会われましたね」
佐野の言葉に微笑みながら、ご夫妻もあらためて窓の外へ目を向けます。

 

古くから陶磁器やタイルなど、美濃焼きの産地として発展してきた多治見市。ものづくりの文化が根づくこの土地で、Kさんご家族は、緑豊かな今の場所と出会いました。
それは、これから始まる家族の暮らしを育てていくための、ひとつの「土」との出会いだったのかもしれません。

そして、家づくりを始められたきっかけを尋ねると、ご主人が当時のことを振り返ってくださいました。
「きっかけは、やっぱり1人目の子が生まれて。その当時は賃貸の2LDKに住んでいて。3人なら、そのちっちゃい時は問題なく住めていたんですけど、大きくなった時のこととかを考えたときに、『引っ越ししようかな』って考えたのがきっかけだったよね」
「うんうん、そうだったよね」
奥様も隣でうなずかれます。

 

そのすぐそばでは、お兄ちゃんと弟さんが仲良くブロック遊びに夢中になっていました。
今はまだ小さなふたりの姿を眺めながら、「子どもが大きくなったとき」を想って始まった家づくりだったことを思い出されます。
家族が増え、子どもが成長していく。
その先にある暮らしを思い描きながら、ご家族は新しい住まいを探し始めました。

 

ひとつの土地に出会い、そこに家を建て、家族の時間を重ねていく。
そうしてKさんご家族の暮らしは、この場所を土台に、少しずつ芽を出し始めたのでした。

 

土地探しと、家づくりのきっかけについてお話を伺った佐野は、続いて、Kさんご家族とエムズアソシエイツとの出会いについて尋ねます。

性能とデザイン、どちらも大切にしたくて。

「エムズさんとの出会いはですね…その当時、家を建てようって決めた時、家づくりについて全く知らなかったので、YouTubeとかめちゃくちゃ見まくって。そこで『性能が大事そうだ』っていう新しい気づきがありました」 そう振り返るご主人。
YouTubeでの情報収集をきっかけに、断熱や気密という言葉を知り、少しずつ「家の性能」というものに目を向けるようになったそうです。

 

「それを軸に、近隣の工務店をいろいろホームページとかで調べていって。その中で、なんかよさそうって思った何個かの工務店のひとつがエムズさんでした」
性能を軸に工務店を探し始めたKさんご夫妻。
けれど、家づくりで大切にしたかったのは、性能だけではありませんでした。

 

「性能はもちろんだったんですけど、デザインも重視していて。いろいろまわった中で、一番デザインの好みがマッチしたのがエムズさん。それが一番でしたね」
奥様がそう話されると、ご主人もうなずきながら続けます。
「気密測定も自社でやってて、全棟の数値が、施工事例と一緒に見られるのがいいよね。あとは、最初から詳細な金額の見積もりで提案してもらえて、安心感がありました。」

 

目に見えない家の性能を確かな数値で示すこと。
そして、毎日の暮らしを包む空間を、自分たちの「好き」でつくりあげること。
Kさんご夫妻にとっては、そのどちらも大切な家づくりの要素だったのでした。

心地よさと、好きが育つ家。

お住まいづくり当初から、性能を重視されたKさんご家族のお住まいづくり。 「実際の住み心地はどうですか?」
佐野がそう尋ねると、ご主人が答えてくださいました。

 

「1年通して、温度が安定していて良かったですね。我が家も、暑い寒いでのストレスは本当になくなりました」
以前のお住まいとの違いについても、教えてくださいます。
「エアコンの使い方が180°変わりましたね。今は夏は基本的にずっとつけっぱなしです。でも気密でエアコンの効きが良いから、電気代もそんなにめちゃめちゃ高くなくて」
奥様からは、冬の嬉しいエピソードも。
「実家が昔ながらの家なんですけど、以前母が泊まりに来た時に、『家は寒くて夜すぐ起きるけど、ここだと朝までぐっすり眠れる』って話していて。嬉しかったです」
ご家族が感じる心地よさを、身近な人にも感じてもらえる。そんな暮らしの安心感が伝わってきます。

 

お話を伺いながら、吉澤は改めて室内を見渡します。
温もりを含んだ白と、無垢材のやさしい木の色。計算された照明からこぼれる光が、壁や天井に柔らかな陰影をつくっています。
そしてキッチンには、奥様が「愛着があります」と話される、多治見のタイル。
目に入るたびに心をくすぐる、好きな素材や色、光がそこにはありました。

 

「性能」と「デザイン」。
どちらか一方ではなく、その両方を大切にしたからこそ生まれた、Kさんご家族らしい心地よい住まい。
家族の暮らしを支える、目には見えない性能。
そして、毎日を豊かに彩る、目に見えるデザイン。
そのふたつが寄り添いながら、この家の心地よさをつくっているのでした。

蒔いたタネから、暮らしが芽吹く。

Kさんご夫妻のこだわりが詰まった室内に、つい見惚れていると、小上がりで遊んでいたお子様たちが、笑顔でLDKの横のお部屋へ仲良く走っていきます。
「こちらのお部屋、拝見してもいいですか?」
吉澤が尋ねると、「どうぞどうぞ」と、ご夫妻が優しい笑顔で案内してくださいました。

 

そこに広がっていたのは、大小さまざまなおもちゃがきれいに並んだ、カラフルで楽しげな空間。
「こちら、もともとは寝室としてつくられたお部屋でしたよね?今はお子様のお部屋になっているんですね」
後から来た佐野が尋ねます。
「そうですね。今は一番これが使い勝手が良くて。子どもたちが遊んでいる様子や雰囲気を、家事をしながら感じれるのがいいですね」
奥様がそう教えてくださいました。

 

お兄ちゃんと弟さんは、それぞれお気に入りのおもちゃを棚から取り出し、弟さんは小さな愛車をコロコロと走らせています。
もともとは寝室として考えられていた場所が、今では兄弟の遊び場に。
家族の成長とともに、住まいの役割も少しずつ変わっていく。
そんな暮らしの変化を楽しみながら、今の家族にちょうどいい使い方を見つけているKさんご家族の姿に、思わず心が弾みました。

 

そこで、吉澤があることに気が付きました。
「棚、壁に納まっていてすごくいいですね」
そう尋ねると、ご主人が穏やかに教えてくださいます。
「これ、実は2つが既製品で、あと1つは私が日曜大工で作ったんです」
「日曜大工で…!すごいですね!」
その完成度の高さに、思わず声が弾む吉澤。
「もともと作るのは好きなんですけど、ここに住み始めてから、より取り組みやすくなりましたね。子どもが料理するときの踏み台とか、洗面台の踏み台とか。あとは外部倉庫の中の棚とか。日曜大工は好きで、いろいろ図面を書いてやるのが楽しいです」

そう話しながら、ご主人はキッチンに置かれた踏み台を見せてくださいました。
お子様が奥様のお料理作りのお手伝いをされているところが、つい目に浮かびます。

 

必要なものを、自分で考えて、図面を描いて、手を動かしてつくる。
家を建てたあとも、少しずつ手を加えながら、自分たちの暮らしをつくっていく。
そこには、完成した家に暮らすというよりも、家族と一緒に住まいを育てていくような楽しさがありました。

 

ご主人が楽しむ日曜大工。
奥様が感じる家事のしやすさ。
そして、お子様たちの笑顔が広がる場所。

 

それぞれの「好き」や「便利」がひとつの住まいに重なり合い、この家はKさんご家族4人の暮らしを受け止める、豊かな土台になっているのでした。

暮らしのかたちは、家族とともに。

Kさんご夫妻にお話を伺っている間も、仲良しの兄弟は小上がりのリビングで楽しそうに遊んでいます。

 

ふと見上げると、その小上がりの上には吹き抜けが広がり、美しい板張りの天井が目に入ります。 「2階も上がりますか?」 奥様に声をかけていただき、佐野と吉澤も2階へ。

 

階段を上がると、そこには間仕切りのない、伸びやかな空間が広がっていました。 吹き抜けの板張り、間仕切りのない自由な間取り、そして外の景色を取り込むFIX窓。3つの要素が重なり合い、「開放感」という言葉がぴったりの場所です。

空間の奥には、大きさの異なる2台のピアノが並んでいました。
「将来的に子どもに弾いてほしいな~と思って、置いてあります。もう少し先になりそうですけどね(笑)」
そう話しながら、お子様たちを見つめる奥様。 まだ少し先にある、子どもたちがピアノを弾く姿を思い描きながら、今はこの場所を家族のための自由な空間として使われています。

 

ピアノの奥には、きれいに畳まれた、ご家族4人分のお布団が並んでいました。
「もともと寝室としてつくった1階の部屋は、今は子ども部屋として使っているので、今はここでみんなで寝ています」と、ご主人が教えてくださいました。

 

ピアノを置く場所であり、ちょっとした作業スペースでもあり、そして今は、ご家族4人が休まる場所でもある。
ひとつの用途に決めつけず、その時々の暮らしに合わせて役割を変えていく、Kさん邸の2階フリースペースです。
将来的には間仕切りを設け、お子様たちそれぞれの部屋として使う予定だそう。子どもたちがまだ小さい今は、家族みんなでひとつの空間を囲む時間を過ごされる、大切な場所です。
家族が成長すれば、暮らし方も変わっていく。 その変化をあらかじめ受け止められる余白が、この家にはありました。

 

「今」だけではなく、その先の家族の姿まで受け止めながら、自由にかたちを変えていく空間。
この場所が、これからどんな風に使われ、どんな思い出を重ねていくのか。そんな未来を想像すると、吉澤の心も自然とあたたかくなるのでした。

特別は、日常の中にあふれている。

吹き抜けを挟んで反対側には、Kさん邸のもうひとつの「特等席」がありました。

 

お住まいの角に設けられた2つのFIX窓。 その向こうには、多治見の街並みが広がり、ここからしか見ることのできない景色を切り取っています。
床はあらかじめカーペット敷きに。天井の低さも相まって、包み込まれるような「こもり感」のある、落ち着いた空間です。

 

「週1回泊まりに来る母の寝るスペースとして。あとは、主人がパソコンでYouTubeを見たりしていますね」
奥様が教えてくださいました。
家族の成長に合わせて、これから形を変えていく余白のような2階フリースペース。
その一角には、すでに「ここにしかない時間」を過ごせる、完成された特別な場所がありました。

 

大きな窓の向こうに広がる街の景色。
家の中にいながら、少しだけ日常から離れられる場所。
「特別は、日常の中にあふれている」
どこかで聞いたその言葉を思い出しながら、吉澤はしばらくそこに座り、Kさん邸だけの特別な景色を静かに眺めていました。

これからも、この木の下で。

ご夫妻が大切に育てる、庭のジューンベリーやブルーベリーの木々。 玄関で出迎えてくれた、小さなカブトムシとパキラ。 そして、この家で笑い声を響かせながら成長していく、子どもたち。 Kさんご家族の暮らしには、たくさんの「いのち」が息づいていました。

 

季節とともに枝葉を広げる木々のように、子どもたちも少しずつ大きくなり、家族の時間も、住まいへの愛着も、ゆっくりと育まれていく。 家族の成長に合わせて変わる空間も、自分たちの手で少しずつつくり足していく暮らしも、そのすべてを、この家はやさしく受け止めています。
大きな木が、今日も変わらずこの家を見守るように。 その下で、たくさんのいのちと、家族の暮らしが、今日も伸びやかに育っています。

 

「今日はありがとうございました。」 Kさんご家族に見送っていただき、佐野と吉澤はお住まいを後にします。 振り返ると、そこには、青々と枝葉を広げる大きな木。
その木陰は、まだまだ暑さの残る8月の日差しをやわらかく遮り、まるでこの家と、そこに暮らすご家族をそっと守っているようでした。

 

その姿を眺めながら、これからもこの場所で育まれていくKさんご家族の暮らしに思いを馳せ、帰路につくのでした。

 

インタビュー日付 2026年8月22日(土)
インタビュー場所 岐阜県多治見市
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ご家族構成 4人
シリーズ ナチュレエコ・アドバンス
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竣工年月 2021年7月