モデルハウス Model house

Column

先進的窓リノベ事業2026 補助金いくらもらえる?今年度はいつまで?

窓の寒さや結露が気になっている。

補助金を使って直したいけれど、いくら出るのか、いつ動けばいいのかが分かりにくい。

2026年も先進的窓リノベ事業は続いています。

ただ、2025年度からいくつか変わっているので、去年の情報のままだと補助額や対象条件を間違えやすいです。

この記事では、エムズアソシエイツが、申請代行をしている登録事業者の立場で、2026年も先進的窓リノベ事業の補助額の一覧・申請の手順・注意点まで順番に解説します。

この記事でわかること
  • 住宅1戸あたりの補助上限(最大100万円)
  • 内窓・外窓交換・ガラス交換の補助金額一覧
  • 2026年度から変わった主なポイント(内窓Aグレード廃止など)
  • 申請の流れと早めに動くべき理由
  • 補助金を受け取れなくなる失敗パターン
この記事を書いた人
アバター画像
松原 保嗣

岐阜市拠点の株式会社エムズアソシエイツ代表取締役。20年以上、注文住宅の設計施工に携わり、高気密・高断熱住宅やパッシブデザインを取り入れた設計を通して、圧倒的な快適住空間を提供。自社ブログや年間100回以上のセミナー登壇を通じ、延べ500名以上の施主の家づくりを支援し、施主啓発にも努める。 保有資格: 日本エネルギーパス診断士、省エネ建築診断士、気密測定技能者、地盤インスペクター、福祉住環境コーディネーター2級、福祉用具専門相談員

先進的窓リノベ2026事業とは?2026年の制度概要と主な変更点

窓の断熱性能を高めるリフォームに対して、国が費用の一部を補助する制度です。

まずは制度の基本情報と、2026年度の主な変更点を確認します。

補助上限は住宅1戸100万円。申請は登録事業者が代行する

正式名称は「断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業(先進的窓リノベ2026事業)」。

環境省が主管し、一般社団法人環境共創イニシアチブ(SiiSA)が執行団体として運営しています。

予算規模は1,125億円(令和7年度補正予算)。

住宅1戸あたりの補助上限は100万円です。窓1枚ごとに補助額が決まり、複数の窓をまとめて申請するとその合計額を受け取れます。

補助対象は既存住宅のみで、新築住宅は対象外です。

申請は、施主ではなく「窓リノベ事業者」として登録された施工業者が行います。

補助金は施工業者が受けとり、後から施主に還元します。

なお、1申請あたりの合計補助額が5万円未満の工事は申請できません。

小窓1箇所だけでは5万円に届かないこともあるので、最初から複数の窓をまとめて計画しておくほうが、後でラクです。

内窓Aグレード廃止・補助上限100万円に引き下げ。2025年度からの主な変更点

2026年度は前年(2025年度)からいくつか変更があります。

補助金を申請するうえで特に影響が大きい点を表にまとめました。

変更項目 2025年度 2026年度
補助上限額 最大200万円 最大100万円(半減)
予算規模 約1,350億円 1,125億円
内窓・Aグレード 補助対象 補助対象外
特大サイズ区分 なし 新設(窓面積4.0㎡以上)

この制度では、内窓の断熱性能をグレードで区分しています。

Uw値(熱の逃げやすさを示す数値。小さいほど高性能)をもとに、性能が高い順にP(SS)・S・Aに分けられます。

いちばん影響が大きいのが、もっとも性能の低いAグレード(Uw値1.9以下)が補助対象から外れた点です。

2026年の内窓では、より断熱性能の高いSグレードとP(SS)グレードだけが対象になりました。

国は、補助をより高性能な断熱改修へ絞る方向に切り替えました。

私たちエムズアソシエイツとしては、Aグレードの内窓では断熱効果が十分とはいえないと以前から考えていたので、この変更は理にかなっていると思っています。

一方で、「特大サイズ」という新しい区分が追加されました。

窓面積が4.0㎡以上の大きな掃き出し窓などが対象になり、この区分では2025年度よりも補助額が増える場合があります。

補助上限は200万円から100万円に下がりました。

ただし、一般的な戸建ての窓改修では100万円以内に収まることが多く、上限引き下げの影響は出にくいです。

どの工事だといくら補助される?内窓・外窓交換・ガラス交換の補助金額一覧

「うちの窓だと、いくら補助されるんだろう?」

いちばん気になるところですよね?

補助額は工事の種類・窓のサイズ・性能グレードの3つで決まります。

内窓設置・外窓交換・ガラス交換の3種類について、補助額一覧と性能要件をまとめました。

後半の計算例もあわせて参考にしてみてください。

内窓設置はSグレード22,000円〜140,000円。2026年はAグレードが対象外

内窓設置とは、今ある窓の内側に新たな窓(内窓)を取り付ける工事です。

既存の窓をそのままにして内側に1枚加えるだけなので、比較的短時間で施工でき、工事費も抑えやすい方法です。

2026年の対象グレードはSグレード(Uw1.5以下)とP(SS)グレード(Uw1.1以下)の2種類です。

戸建住宅・1製品あたりの補助額は以下のとおりです。

性能区分 Uw値の基準 特大(4.0㎡以上) 大(2.8〜4.0㎡) 中(1.6〜2.8㎡) 小(0.2〜1.6㎡)
P(SS) 1.1以下 140,000円 89,000円 58,000円 36,000円
S 1.5以下 76,000円 52,000円 34,000円 22,000円

性能区分(グレード)は、製品に付属する「性能証明書」に記載されています。

工事を依頼する業者や製品メーカーに聞くと、確認しやすいです。

外窓交換はカバー工法最大239,000円、はつり工法最大194,000円

外窓交換には、カバー工法とはつり工法の2種類があります。

カバー工法は既存の窓枠の上から新しい枠を被せる方法です。工事が短時間で済みます。

はつり工法は既存の窓枠ごと撤去して新しい枠を取り付けます。

どちらが合っているかは、既存の窓枠の状態を見て判断します。

外窓交換はAグレードも引き続き対象です(内窓と異なる点です)。

戸建住宅・1製品あたりの補助額は以下のとおりです。

カバー工法

性能区分 特大(4.0㎡以上) 大(2.8〜4.0㎡) 中(1.6〜2.8㎡) 小(0.2〜1.6㎡)
P(SS)Uw1.1以下 239,000円 188,000円 138,000円 89,000円
S Uw1.5以下 156,000円 124,000円 92,000円 60,000円
A Uw1.9以下 116,000円 88,000円 66,000円 41,000円

はつり工法

性能区分 特大(4.0㎡以上) 大(2.8〜4.0㎡) 中(1.6〜2.8㎡) 小(0.2〜1.6㎡)
P(SS)Uw1.1以下 194,000円 149,000円 110,000円 69,000円
S Uw1.5以下 117,000円 92,000円 68,000円 44,000円
A Uw1.9以下 86,000円 63,000円 48,000円 29,000円

ちなみに、ドア交換は、窓の工事と同一の契約で同時に申請する場合のみ補助対象です。

ガラス交換は最大78,000円。ただし既存サッシの種類で窓全体の性能が変わる

窓ガラス交換は、サッシ(窓枠)はそのままにして、ガラスだけを断熱性能の高いものに交換する工事です。

サッシが傷んでいない場合や、工事費を抑えたい場合に向いています。

ガラス交換のサイズ区分は、内窓・外窓交換とは面積基準が違います。

戸建住宅・ガラス1枚あたりの補助額は以下のとおりです。

性能区分 特大(2.0㎡以上) 大(1.4〜2.0㎡) 中(0.8〜1.4㎡) 小(0.1〜0.8㎡)
P(SS)Uw1.1以下 78,000円 52,000円 32,000円 11,000円
S Uw1.5以下 53,000円 35,000円 23,000円 7,000円
A Uw1.9以下 41,000円 27,000円 18,000円 5,000円

ただし、注意点が一つあります。

ガラス交換では、既存のサッシの種類(アルミ・樹脂・複合など)によって、同じガラスでも窓の性能区分が変わります。

アルミサッシは断熱性能が低いため、高性能なガラスに交換しても窓全体の性能は大きく上がらないことがあります。

実際のところは、現地を確認してみないと分かりません。

3箇所まとめて申請すると31万円超も。補助金額の計算例

実際の工事でいくら受け取れるか、典型的な3パターンで確認してみます。

計算例①:リビングの大きな掃き出し窓を外窓交換(カバー工法・P(SS)グレード)

リビングの掃き出し窓は幅が広く、4.0㎡以上になることがほとんどです。

これを外窓交換(カバー工法)でP(SS)グレード(Uw1.1以下)に交換すると、補助額は239,000円です。

工事費は窓のサイズや仕様によって変わりますが、補助後の実質負担はかなり軽くなります。

計算例②:寝室の窓(大サイズ)に内窓設置(Sグレード)

寝室などに多い大きめの引き違い窓(2.8〜4.0㎡未満)にSグレードの内窓を取りつけた場合、補助額は52,000円です。

計算例③:トイレの小窓(小サイズ)に内窓設置(Sグレード)

小さめの窓(0.2〜1.6㎡未満)に内窓(Sグレード)を取りつけた場合、補助額は22,000円です。

この3箇所を同時に申請すると合計補助額は313,000円です。

申請の条件として合計補助額が5万円以上必要なので、小窓1箇所だけでは条件を満たしません。

5万円の条件を満たすには、複数箇所をまとめて申請することが基本です。

申請はいつから?手続きの流れと早期終了リスクを把握しておく

申請には、タイミングを外すと受け付けてもらえなくなる手続きがいくつかあります。

受付は2026年3月31日から。予算上限で早期終了する可能性がある

受付開始は2026年3月31日ですが、申請できるのは2025年11月28日以降に工事に着手した案件に限られます。

「着手」は補助対象の窓工事に限らず、契約工事全体の最初の工事のことです。

工事が始まる前に現状の写真を撮っておく必要があります。

撮り忘れると補助金を受け取れなくなるので、撮影のタイミングを施工業者と事前に決めておきましょう。

申請受付のスケジュールは以下のとおりです。

  • 事業者登録開始:2026年3月10日〜
  • 交付申請受付開始:2026年3月31日〜
  • 受付期間:2026年3月31日〜遅くとも2026年12月31日

ただし、予算上限に達した時点で受付が終了します。

先進的窓リノベ2025事業では、交付申請の予約受付が2025年11月14日に終了。

受付開始からおよそ7ヶ月半でした。

2024年度も同じように11月頃に終了しています。

2年続けて受付開始から7〜8ヶ月で締め切られているので、今年も同じくらいを目安に動いておくといいです。

\\早めに動きたい方はまずご相談ください//

申請の6ステップ。施主が直接手続きする窓口はない

申請手続きは施工業者(登録事業者)が代行するので、施主が自分で国の窓口に書類を出す必要はありません。

やることは少なく、流れは以下のとおりです。

  1. 登録事業者に相談し、見積もりを依頼する
  2. 登録事業者と工事請負契約を締結する
  3. 補助金の扱いについて共同事業実施規約を締結する
  4. 2025年11月28日以降に工事に着手する(着工前・完了後の写真撮影は必須)
  5. 登録事業者が交付申請を代行する(2026年12月31日まで)
  6. 登録事業者が補助金を受けとり、施主に還元する

一点、注意しておきたいのは補助金の受け取りタイミングです。

工事完了から手元に届くまで3〜4ヶ月かかるので、工事代金の支払い計画は業者と事前に確認しておくといいです。

みらいエコ住宅2026事業・給湯省エネ2026事業との併用も、条件を満たせば可能です。

ただし、同一製品への重複申請はできません。

補助金制度の全体像は、断熱リフォームの補助金を解説した記事で別途ご紹介予定です。

未登録業者への依頼・写真撮り忘れなど、補助金を受け取れなくなる5つのパターン

気を付けてほしいのは、補助金を受け取れなくなる場合もあること。

よくある例を紹介しておきます。

 

①登録事業者でない業者に依頼した

見積もりを取った業者が「窓リノベ事業者」として登録されていない場合、申請はできません。

見積もりを依頼する前に、登録事業者かどうかを先に確認しておくといいです。

登録事業者かどうかは、住宅省エネ2026キャンペーンのサイトで調べられます。

 

②新築住宅に申請した

対象は既存住宅のみです。新築住宅は対象外です。

 

③合計補助額が5万円未満だった

1申請あたりの合計補助額が5万円を下回ると申請できません。

小窓1箇所(内窓Sグレード・小サイズ:22,000円)だけでは足りないので、最初から複数の窓をまとめて計画しておくほうが、後でラクです。

 

④工事前の写真を撮り忘れた

この事業では、工事前写真の免除は一切認められていません。

撮り忘れると補助金を受け取れなくなります。

施工業者と段取りを事前に決めておきましょう。

 

⑤予算上限に達した後に申請しようとした

予算上限に達すると受付が終了します。

2024年度も2025年度も11月頃には終わっているので、早めに動きましょう。

どんな窓を選べばいい?Sグレード以上を勧める理由とエムズの対応

制度の話はここまでです。

最後に「どんな窓を入れると実際に効果が出るか」についてお伝えします。

補助金の対象になるかどうかと、断熱効果が体感できるかどうかは別の話なので。

アルミの1000分の1の熱伝導。樹脂サッシを標準採用する理由

家の中でもっとも熱が出入りするのは窓です。

冬は約58%の熱が窓から逃げていき、夏は約74%の熱が窓から入ってくるというデータがあります。

エムズアソシエイツは「徹底窓対策」を7つのこだわりのひとつに位置づけており、樹脂サッシ+樹脂スペーサー+アルゴンガス封入のLow-E複層ガラスを標準採用しています。

樹脂の熱の伝わりにくさはアルミの約1000分の1。

補助金の対象になる最低ラインより、体感できる断熱効果が出るかどうかを基準にしてほしいというのが、正直なところです。

だからこそ、Sグレード以上を推奨しています。

窓の改善がどこまで影響するかは、こちらの記事でも解説しています。

あわせて読みたい
断熱リノベーションでどこまで変わる?目指すべき目安と費用対効果の考え方を解説

冬になると、リビングから廊下に出た瞬間に「寒い」と感じる。 窓ガラスは結露でびっしょり濡れ、サッシ周りにはカビ。 暖房は朝から晩までつけっぱなしで、光熱費は月々2万円を超えることも。 こうした住まいの不快さは、建物の断熱性能が不十分なことに原因があります。 昭和〜平成初期に建てられた住宅の多

工事後に感じやすい変化は?結露の改善と暖房の効きの変化

内窓を入れると、まず結露が減ります。

毎朝窓を拭く手間がなくなるだけでも、暮らしの感じは変わります。

暖房の効きが変わったという声もよく聞きます。

ただし、光熱費の下がり方は建物全体の断熱状況によっても変わるので、現地を確認したうえで目安をお伝えしています。

あわせて読みたい
断熱改修で冬暖かく、夏涼しい毎日の暮らしを―実際の室温計測実例公開

これから岐阜県・岐阜市や各務原市でリフォームご検討の方々へ。 リフォームする場合、表層や間取りだけでなく、ついでに断熱改修・断熱リノベーションで性能の向上を図ることをお勧めします。 最大の理由は、リフォームをする際に、壁や天井を壊して再構築するついでに断熱の補強や気密の向上を図ることができるから

相談から申請代行・施工まで。登録事業者として一貫対応

エムズアソシエイツは先進的窓リノベ事業の登録事業者として、相談から現地確認・製品選定・補助金申請の代行・施工・引渡しまで、まとめて対応しています。

正直に言うと、窓の断熱リフォームは「窓屋さんに頼めばいい」というものではないと考えています。

建物全体の断熱性能のバランスを考えずに窓だけを交換しても、費用に見合う効果が出ないことがあります。

高気密高断熱住宅を専門としてきた工務店として、窓単体ではなく「住まい全体の断熱性能」の観点から提案できる点が、私たちの強みだと思っています。

まとめ:先進的窓リノベ2026は早めの見積もり相談から始めよう

2026年度の申請受付はすでに始まっています(2026年3月31日~)。

予算が尽きた時点で終了する(過去の事業では11月に予約受付が締め切られた)ため、動き出すなら早いほうがよいです。

この記事のポイント
  • 補助上限は1戸あたり最大100万円
  • 申請は合計5万円以上の工事が対象
  • 内窓はSグレード以上(Aグレードは2026年から対象外)
  • 外窓交換はカバー工法最大239,000円
  • 申請は登録事業者が代行。早期終了リスクあり

エムズアソシエイツは先進的窓リノベ事業の登録事業者です。

窓だけでなく住まい全体の断熱バランスを見ながら、どの工事が合うかを一緒に考えていける工務店です。

まず1社、登録事業者に概算見積もりを依頼することから始めてみてください。

迷ったときは、気軽にエムズアソシエイツに相談してみてください。

Contact

まずはファーストプランを
試してみませんか?

ファーストプランは「設計のお試しプラン」。
契約前から設計士が直接対応し、平面図(間取り図)、CGパース、1/100スケールの精密な模型をご提供します。さらに、外構工事や細かな備品まで含めた詳細な見積書を作成し、消費税を含めた最終的な引渡し価格を明確に把握できます。

この記事をシェアする

関連コラム