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おはようございます、松原です。

 

今回は前置きなしでいきましょう。

今年の3/19の金融政策会議で、日銀（日本銀行）が

2％の物価安定が持続的・安定的に実現していくことが見通せる状態に至った。

という理由から、また金融緩和の修正の観点から、

長期にわたって続いてきた「マイナス金利政策」を解除することに至りました。

実に17年ぶりの利上げとのことです。

 

 

17年もマイナス（ゼロ）金利政策を続けていたんですね。

そんな前だったっけ？って思うほど、時がたつのは早いですね。

 

さてさて、こうしてマイナス金利政策が解除されるとどんなことが起こるのか？

 

簡単に述べますと、

皆さんの預貯金の利息が増えます。

銀行に預けている預金には、現在、≒0.003％の金利

100万を30年間預けておいても、利息はわずか900円程度。

 

しかし、金利をおよそですが１７年前の0.4%で計算すると

もらえる利息が12万7千円　となります。

≒141倍にもなるんですね。

 

金利って怖い！！！！

 

ただし、すでに皆さんお気づきかと思いますが、

逆に借りる場合の金利も上がるので、住宅ローンを組む場合に

「現在より」という限定的な言い方ですが、不利になってきます。

 

まあ、最近の住宅ローンの金利は銀行さんは赤字覚悟で貸し出ししていますので

今までが異常だったと言う他ありません。

 

銀行さんの経費率は、1～1.2％と言われており、それを下回る金利で貸し出しすること

は、経費分は赤字で貸し出しをしていると言えます。

 

政策金利が変わると、いろんなことが起こります。

 

■保険料が安くなる可能性がある。

理由は、契約者から集めた生命保険料を積み立て、将来の事故などに応じて支払う

ために備えておく「責任準備金」というものに対して国が定めた「予定利率」を定めています。

この予定利率が上がると、保険会社の運用利回りが多くなるので、その分保険料が安くなる

可能性があります。あくまで可能性で、実行されるかは不明です。

 

■国債の利回りが上がる。

個人向け国債をお持ちの方で、変動10年タイプを購入されている方は、金利が上がれば

利回りが増えるので、有利になるのではないかと思われます。

 

■債権価格がさがる。

債権と政策金利は反対に動く傾向にあります。

金利が上がれば債権価格は下がるので、投資信託などで債権系のものを運用している人は

注意が必要かも。

しかし、長期的に運用している場合は、短絡的な金利で損得は語れません。

債権価格が下がるということは、逆に買いやすくなるとも言えますよね。

 

■金利が上がれば株価は下がる。（あくまで傾向です）

■金利が上がると円高になる。（これもあくまで傾向ですが）

今回の金利政策の転換も、円高を抑えるために取った政策かもしれませんね。

 

正直、物価が上がっているのは間違いありませんが、その分世間一般的な

所得が正比例的に増えているとも思えません。

全体の所得は上昇しているというデータが出ていますが、物価上昇を上回るほどの

所得増という実感はないですよね。

インフレに近い感覚です。

 

ただ、今回の金利政策の転換といっても、非常に緩やかなもので、為替への影響も

さほど見受けられませんよね。

株価も上がっていますし。

 

肝心の金利の上昇も、0％（マイナス）から0.1％に引き上げられた程度です。

 

例えば、住宅ローンを3000万円　35年

金利は0.525%で借りた場合と、金利が0.1％上昇した場合の0.625%

で比べてみますと

月々の返済額は　¥７９，５４４　に対して　￥７８，２０７

その差額は　￥１，３３７/月

総額にしても35年で、56万　程度です。

 

これを大きいと思うか小さいと思うか個人差はあるにしても

それほど大きな負担ではないかと思います。

 

しかし、今後金利がどうなっていくのかは、上昇傾向が強いと言っても過言では

ないかと思いますので、今後の動向に注意が必要かと思います。

金利は、自分ではどうしようもできませんので、金利が上がった場合の

シュミレーションをきちんとして、そうなった場合でも慌てない計画と

心の準備をしておくことが重要だと私は思います。

 

先日、某銀行の支店長さんにも言われました。

「今後貸出金利は上昇することは間違いありません。

だから、エムズさんにも今借りておいていただいたほうが・・・・」

とまんまと口車にの乗せられた次第です。笑

 

今必要というわけではありませんが、会社の経営にとっては、

手元のお金はいくらあってもいいんです。

借金があっても、手元に現金があれば経営は継続できますが、

黒字でも、儲かっていても手元に現金がない会社は倒産します。

 

金利を低く抑えて借りれる場合には、いま必要なくても、

将来のために借りておくのも経営判断のひとつですね。

 

 

とにかく、今後の金利情勢については、注意深く見ていきたいと思います。

 

 

 

 

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