照明について
こんばんは。佐野です。
今日は大雨が降ったかと思えばその後晴れてきて変な天気でしたね。。。
さて、モデルハウスでお客様をご案内していると、照明について聞かれることがあります。
エムズのモデルハウスの照明はとっても暗そうと思われる方もいらっしゃいますが、事実全体としては決して明るくはありません!
えっ?大丈夫なの???と思われるかもしれませんが、大丈夫です!
むしろその方がいいのです。
夜のモデルハウスはこんな感じですが、全体を明るくする考え方ではなく、必要な所を明るくするという考え方で計画されています。
照明が作り出す光で陰影が出来てとてもきれいでくつろげる空間を演出しています。
全体を明るくするとこのような陰影のある空間はつくることは出来ません。
住宅ではこのようにくつろげる空間をいかにつくるかが重要だと思います。
写真の左の方の照明は本を読んだり、机で勉強したりするのに使用する照明です。
右の方の天井からぶら下がっている照明は、ダイニングテーブルで食事をするための照明です。
このように必要なところはしっかりと照らす、リビングダイニングでいえば最低限これだけでもいいくらいです。
明るさが必要ないところを明るくする必要はないのです。
ちなみにこのダイニングの照明器具ですが、PH5という約60年前に発売されたものですが、いまだに根強い人気があります。
デザインがいいのもさることながら、光がとてもやわらかく色味もよくていい感じにダイニングテーブルを照らしてくれるアイテムです。
料理も何割か増しでおいしそうに見えますよ(笑)
ちょっと高いですけどね。。。
でも個人的には他の予算をけずってでもダイニングの照明はこだわって頂きたいと思っています。
最近では寝る前のスマホやパソコンから発せられるブルーライトが人体に影響があることが知られてきていますが、建築の照明も同じように明るすぎる空間にいていきなり寝ることは体内時計が狂ったりすることがあるようであまりよくないことが分かってきています。
明るいことは便利なのですが、必要な所だけを明るくする照明の良さもぜひモデルハウスでご体感頂ければと思います!
80年前に書かれた谷崎潤一郎の随筆「陰影礼讃(いんえいらいさん)」にも照明器具がつくり出す陰影の美しさについて書かれています。
ぜひ読んで頂きたい1冊です!
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