陰影礼賛 再び
こんばんは。佐野です。
オリンピックがいよいよ明日開幕しますね。
普段TVをほぼ見ないので盛り上がっているのかどうか分かっていないのですが、コロナや利権云々の情報も入ってきて個人的には盛り上がっていませんが、好きな種目もありますのでしっかり応援したいと思います!
さて今日は照明のお話です。
エムズでは陰影を作って雰囲気のある照明計画を推奨させて頂いています。
部屋全体を明るくする事はとても便利だと思いますが、それによる弊害もありますので注意が必要です。
今回は日本照明工業会などの資料を参考にその弊害の部分を解説したいと思います。
人の脳は1日を通しての光の変化、とくに青色光(ブルーライト)の変化を検出して昼夜を識別し体内時計を制御しています。
なので、夜間に青色光を浴びないことが重要です。(逆に日中は浴びた方が良い)
夜間に照度の高い光を体に浴びるとメラトニンの分泌が抑制される事が報告されています。
メラトニンは「睡眠ホルモン」とも言われていますが、自然な眠りを誘発する作用がありますので、抑制されてしまうと問題ですね。
そこで全体が明るすぎない照明計画などが重要になってくる訳です。
加えて下記のような対処も必要になってきます。
☆スタンド照明を活用する
シーリング照明など天井から光が来る照明は直接目に光が入りやすくなります。
一方スタンドライトやデスクランプは直接光が目に入りにくいので、メラトニンの分泌の抑制が抑えられます。
特に就寝前の読書や深夜の勉強などはこの方法をおすすめします。
☆必要以上に明るくしない
明るければ明るいほどメラトニンの分泌が抑制される可能性が高くなりますので、必要以上に明るくしないことは重要です。
LDKの照明計画などで、キッチン・リビング・ダイニングとそれぞれゾーンを分けた照明計画をおすすめしています。
(スイッチが増えて慣れるまで大変ですが。。。)
必要のない所はOFFにして頂くのが良いと思います。
それに加え、間接照明や調光機能などがあればなお良いですね。
モデルハウスの照明も色々な所についています。全体を明るくするのではなく必要な所を明るくする計画です。
必要のない所は消せば余分なブルーライトを浴びる事はありません。
☆色温度の低い照明を使用する
電球色の色味には青色光が相対的にすくないためメラトニン分泌抑制のリスクを低減することが出来ます。
光も落ち着いた雰囲気になりますよね。
こちらは先日見学会を開催した多治見市のK様邸で採用されていたLED電球です。
調光も可能な乳白の電球色ボール球で、とても雰囲気が良かったです。東京メタル工業さんはいい電球作ってらっしゃいます。
最初はちょっと暗いかなと思われるかもしれませんが、慣れてくるとは思います。
どうしても暗ければスタンドライトで調整するのが良いかと思っています。
多治見市K様邸見学会開催前夜です。
色温度が低い照明は外から見てもいい雰囲気です。
こんな間接照明やブラケットライトも良いです。
(間接照明だけで十分明るい!)
外廻りも色温度低いのがおすすめです。
この二つの器具は佐野も好きな器具です。
約90年前に発表された作家の谷崎潤一郎著「陰影礼賛」でも明るくしすぎる事への反発が書かれています。
薄暗いことが日本建築の美につながりその文化を大切にしたいと強く描かれています。
ぜひ家づくりをされる方にも読んで頂き本です(^^
近年の傾向としては谷崎さんが思い描いたものに少し近づきつつあるのかなと思います。
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