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これ絶対! 経験とノウハウがなければ高気密高断熱はできません!

2021.10.05

おはようございます、松原です。

コロナも沈静化していますね。

ワクチンの効果もやはりあるのでしょうか?

 

来週私も二回目のワクチンを控えています。

絶対安心というわけではないと思いますが、心に少し余裕ができますね。

 

さてさて、タイトルにあります

 

これ絶対!

 

本物の高気密高断熱住宅は、
それを建てようと思ってもすぐにはできないこと。

ちょっとやそっとの知識では、それを創ることは難しいということを

これから家づくるをされる皆さんに知っていただきたいと思います。

 

なぜそんなことを言うのか????

 

最近本当に「高気密高断熱」を宣伝ワードとして使う会社さんが増えています。

というか、
現在、全ての住宅会社が「高気密高断熱」を謡っているといってもよいほど。汗汗

 

でも、住んでから本当に快適な高気密高断熱の性能を担保できるのか?は不明瞭です。

というのも、正直エムズでも、高気密高断熱のお住まいを創り出した当社は、

もちろん今の性能は確保できていませんでした。

(当時のお施主様には申し訳ないと思っています。)

 

一棟一棟建てていく際に、毎回どこをどうすればもっと快適性能を向上させられるのか?

本当に毎回毎回、いろいろな施工方法を試しながら、また、いろいろな問題に向き合い

ながら、改善し向上を図ってきました。

それは、一朝一夕では絶対に無理であることは、10年前から高気密高断熱に

取り組んできたものとして、きっぱりと断言できます。

断熱材の部位毎の施工方法も、毎回細かなところまで検討を重ね、特に

施工上無理が生じない方法に最大の配慮をしながら、エムズ独自の断熱施工

方法を築き上げたきました。

 

もちろん、施工してみたら思った以上に性能の向上ができなかったり

思った以上に施工性に問題があったりと、小さな失敗も繰り返しながら

今に至っています。

 

 特に、気密については

本当に難しい数々の問題をクリアしてきたと思います。

 

以下二点は、必ず皆さん知っておいてほしいところ

1. UA値というものは、机上の空論

設計図面から、どこにどんな断熱材をどのくらいの厚みで使うのか、

はたまた、サッシはどんな種類のものを使うのか

等の外気に触れる部分の断熱の仕様を細かく入力し、

ソフトが計算した数字がUA値として出てきます。

ということは、施工精度や完成したモノがどうなているのかは計算外であり、

実際に住んでみてから感じる快適さとイコールとはならないリスクがあります。

 

2. C値=気密性能は実測値でしか表せません。

上記のUA値と違って、こちらは実測値でしか表せませんから、

施工精度がモノを言う数値になります。

ただし発泡ウレタンを使えば、
どうやっても気密性はよくなるので微妙なところ。

発泡ウレタンについての過去のブログはこちらをご覧ください。

 

言い方を替えれば、C値のウソはつけない。

完成したお住まいの気密測定を実施すれば、数値がばっちり出てきます。

ごまかしはききません。

UA値に関しては、正直なところ、数値だけをよく見せようと思えばそれが可能です。

性能の高い部材を駆使していけばいいわけで、

施工性や現場のことは一切考えなくてよいですからね。

 

発泡ウレタン断熱を施工した家を除いて、

C値がよいということは、施工精度がよい確率が高い。

おそらく細かなすき間対策を施し、丁寧に大工さんや職人さんが

施工しなくてはC値の向上は見込めません。

(発泡ウレタンは、施工精度が悪くても発砲して膨らんだ断熱材が
自動的にすき間を埋めてくれるとっても施工が楽な断熱材というだけの
ものであり、絶対に使いたくない断熱材だと個人的には思っています。)

 

 

幸いC値については写真ように、一棟一棟の現場全てで、

機材を持ち込み気密測定を行いますから、数値に信ぴょう性があります。

 

また、測定のタイミングも重要で、

エムズでは、気密工事が完了した時点(工事中)で測定を行います。

その大きな理由は、万が一気密測定の結果が悪くても、その場で修正が

きくというところ。

完成してしまってからでは、気密性を向上させるには、仕上がった壁を

取り壊さないといけません。現実的には不可能と思います。

いくら気密施工に自信があっても、常に万が一の最悪の事態を想定すると

このタイミングでやるべきなのです。

 

過去にもあった事例ですが、

結果が0.7(当初のエムズ基準はクリアできていましたがぎりぎり)

⇒ すかさず気密状態をくまなくチェック(ここが大事ですね)

⇒ 想定されるところを検証(この繰り返しで隙間ができる部位がわかってきます)

⇒ 気密漏れの部位を特定し修正(さらに性能向上できます)

⇒ 再検査C値=0.5(ほっとしました)

なんてこともありました。

 

注文住宅ですから、毎回形が違えば構造も違ってきます。

工事をする大工さんや職人さんも違います。

梁の掛け方や柱の立て方、すき間がおこりそうな部位は毎回違ったりします。

ですから、毎回細心の注意を払って気密測定を行うわけですね。

完成してから

「あなたの家だけ隙間がおおくなってしまってごめんなさい」

と言われても納得できませんよね。

 

気密測定を繰り返し行うと、どこにどんな隙間が生じているのかがわかってきます。

理解できるようになれば、その対策をはじめから行えばよいわけです。

その繰り返しが、ノウハウになり、経験になり、C値の向上につながっています。

とっても地道です!!!!笑

 

エムズの初高気密高断熱の家のC値は 1.2 からのスタートでした。

すぐに1.0を切ることはできましたが、そこから約10年の歳月が流れました。

0.7⇒0.5 に基準を下げましたが、平均的にはここ10年で

0.7 ⇒ 0.3 位になったかなと。

最近では、0.1代の数字も出るようになりましたが、

10年間で見ると、一年で0.1も下がらないわけです。

 

とっても地道です。笑

くどいようですが・・・・

 

という経験を踏まえて言いますが、

高気密性能の確保は一朝一夕では不可能

ということです。

 

建物を建てながら、それを毎回実証し、反省し、ノウハウを蓄積し

誠実に対策を講じながらよくなるものだと思います。

また、ノウハウだけあっても、実際に施工を行うのは

大工さんや職人さんたち。

その人たちに、気密施工の大切さをまずは理解してもらわないといけません。

ただ「こうしてくれ!」ではそれ以上のことはしてくれません。

どうしてこうすることが重要なのかを共有することが重要であるので

ここにも時間がかかります。(ました。)

 

今年から高気密高断熱をやります!

とっても良いことだと思いますが、在来工法で(2×4ツーバイフォー工法は別)

いきなり気密性能を向上させることは至難の業だと思います。

 

猫も杓子も「高気密高断熱」という時代。

皆さま!是非お気を付けくださいね。

 

 

 

―–株式会社エムズアソシエイツは、注文住宅 高気密高断熱の専門工務店 です。—―

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