
床断熱の注意点
こんにちは 松原です。
コロナ少しづつ落ち着いてきましたが、10/1には緊急事態宣言が解除されるのでしょうか?
蔓延防止に切り替わる等のうわさがありますが、心配なんは
それらが解除された途端、またまた街や飲食店に賑わいが一気にもどり
またまた、緊急事態宣言発令!!!なんてことになることです。
本当にムツカシイですね。
経済的なことを考えれば、早く解除したい・・・・
行政をとり行う側の人たちは本当に大変だと思います。
批判をするのは簡単ですが、菅総理も政府も大変だなと思います。
さてさて、本題の床断熱の話へ。
エムズでは、基礎断熱を採用していますが、まだまだ中部以南では
床断熱をする住宅が多いのではないでしょうか?
基礎断熱と床断熱の違いについては、ここでは割愛しますが、
エムズの考え方では、圧倒的に基礎断熱が性能的にも快適指数にも
有利だと考えています。
床断熱では、断熱欠損のリスク機会が多くなる
と思われます。
①まずは隙間が多くなるという問題
断熱材を、床の下地(土台や大引)にはめ込む形となるので
どうしてもクリアランス分の隙間ができます。
上の図を見てもわかる通り、落下防止の金物の厚み分は間違いなく隙間ができ
これが断熱欠損となります。
わずか1-2㎜の隙間ですが、家一軒分の長さを集計すると50~60m分になります。
それだけの部分に断熱材が入っていないわけですから、
冬には床面が冷たくなるのは当然といえば当然です。(夏は暑くなりますね)
外気と触れ合う部分に断熱材がない部分が「断熱欠損部」となりますから、
土台や大引(上図で□の中に×のある部分)は木であり断熱材ではありませんから
ここの部分も断熱欠損部になると考えると、かなり断熱性能は
脆弱になることは明らかです。
それに比べて、基礎断熱では、基礎の外周を切れ目なく断熱しますから
床断熱に比べて、断熱性能値以上に、住みだしてからの実際の快適度は違ってきます。
②そして配管貫通部の問題
水道や排水の配管は、基本的には床下に施工されます。
そして床下に施工された水道管や排水管は、もちろんのこと
床上の生活空間(キッチンやトイレ・洗面)に直結しなければいけません。
となると、断熱材を切り欠き、貫通する必要がありますから、
この部分も断熱欠損となるわけです。
水道管も排水管も、断熱材ではありませんから、熱を通すスピードは
圧倒的に多くなります。
つまり、外気温が直接家の中に伝わってくるリスクが多くなることにつながります。
上の写真の施工例では、断熱材を切り欠いた部分にも隙間がかなりあります。
ここをウレタン等の断熱材で埋めていかないと、さらに断熱性能は悪くなります。
そして恐ろしいのは、
こうした施工的な細かな部分については、
断熱性能値の計算には算入されない!
というところです。
住まイイ教室では、こしたことへの注意も促していますが
UA値などの断熱性能値が、決してすべてではない!
ということ。
断熱性能値であるQ値やUA値は、あくまでも計算結果であり、
現場での施工精度は一切反映されません。
つまり、UA値はとてもよい(低い)のに、住んでみたらなんだか
寒いし暑い・・・???
なんてことが起こりうるということ。
設計の内容は断熱性能がとてもよいのに、施工精度が悪ければ
例えば断熱材の施工が隙間がたくさんあるような施工であったり
上記の写真のような、断熱欠損箇所がたくさんあったり・・・
そうすれば、期待する性能値の快適さは得られません。
ここに注意が必要ですね。
床断熱を選択する際には、上記①②への対策が必要ですね。
それに比べて基礎断熱は、上記の問題がないのが良いところ。
北海道や寒い地域では、今や基礎断熱が当たり前になりつつあります。
そうしたことには、チャンと理由があるんですよね。
皆さんも是非お気をつけください。
―–株式会社エムズアソシエイツは、注文住宅 高気密高断熱の専門工務店 です。—―
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