Case.20
Case.21 基礎工事のやり直し
基礎工事のやり直し
今回は、お客様からのクレームではなく、社内検査で判明した不手際です。
基礎工事でコンクリート打設後の社内検査の際、給排水工事の配管用の基礎スリーブ(貫通穴)の未施工が判明。
基礎が完成してからのスリーブ(貫通穴)の施工は、不可能ではなく、施工基準書にも再施工の方法が掲載されていましたが、
鉄筋をカットすることや再施工の部分の補修跡が残ることなど大切な構造にかかる部分なので、お客様に再施工の提案を申し出ました。
(もちろんですが、費用は全て当社負担です。)
このままでは安心した家作りに向かえないこと、お客様に不安を残してしまうことなどを考え、
お客様へ状況のご説明と解体のご相談をし、一旦完成した基礎を解体し、基礎を作り直す対応をさせていただきました。
一度は完成した基礎
解体現場
原因の追究、同じミスを絶対繰り返さない為に、スタッフ全員で共有し、
実務者全員で二度と同じミスを起こさないよう対策を話し合いました。
今回の最大のボトルネックは、スリーブ(貫通穴)が施行されている事は疑う余地もないと思い込んで
いたため、施工チェックリストでの確認作業ができていない状況だったことだと結論づけました。
すぐにチェックリスト全体を見直し、そのの改定と共に、予測される類似ケースがないかを再確認し、
それらに対応いたしました。
「当たり前の小さなこと」への確認作業を見落としていた事案となりました。
当たり前だと思う工事項目にも、大きな問題につながる恐れが潜んでいる事を、社員一同、協力業者さん皆が考える機会になりました。
こうしたミスを二度と起こさない、細部にまで確認をすることが改めて重要だと痛感した事案となりました。
大変お恥ずかしい事案ですが、私たちの戒めにしたいと思います。