クレームは当社の恥ずべき部分で、マイナスイメージにもつながるものです。
だからこそ私たちは、事例を戒めにしようと、すべて正直に公開しています。
起こしてしまった失敗は、すぐに対応すると共に、二度と繰り返さないよう徹底的に原因調査・分析・研究改良をおこない、よりよい住まいづくりにつなげています。
床下収納をするための大きな床ハッチを採用いただきましたが、実際の施工現場へいくと配管が収納スペースを横断するため、収納がとてもやりにくくなることをご指摘いただきました。
床下配管のことだけを考えて施工した失敗例です。
きちんと完成物をイメージした配管計画の大切さを学びました。
幸い施工中でしたので、すぐに配管ルートの変更を実施して対応いたしました。
住み出して6年目の夏に床下エアコンの効きが悪いとの指摘で調べてみると室外機からの軽微なガスもれが発生していました。すぐに点検し、ガスの入れ替えで修理ができました。
その年の冬。
治ったかと思われたエアコンの効きが悪い!?
もう一度調査したところ、室内機の内部ファンにほこりや汚れが付着していました。
設置場所や環境によっては、4~5年目で室内機のファンに汚れが付着して、エアコンの効きがわるくなることがあると判明。
今回は、夏の故障時に室内機まで点検をしなかったのが良くなかった。
さらには、こういったメンテが必要になるケースがあることを、事前に説明できていなかったが大きな反省点です。
メーカーさん含め、こうしたメンテナンス要因は、費用も含めて出来る限り事前に説明をすることを心掛ける大切さを再認識しました。
今後は、無料点検5年目に床下エアコンの点検も行うよう、点検項目を増設しました。
中庭を設け、ミドリが観られるように芝を張りました。
南側は平屋建てで日照条件も芝の生育に問題ないと思ってましたが、1年後くらいから芝の成長が悪く枯れたり、雑草が生えはじめ綺麗なはずの中庭が無残な姿になってました。
原因としては、日射が不足したうえ水はけが悪くかったため根腐れも誘発。
今後は芝張りを計画する際には、日射や水はけの処理も考慮しないといけないと思いました。
現在は芝をめくって土間コンクリート仕上げとなっています。
築30年。このケースはクレームではありませんが、合板の寿命を示すいい例です。
合板床が傷んできたためカーペットを敷いたのですが、湿気がたまり、さらに劣化を進めた事例です。
下地もかなり傷んでおり、足で踏むと沈むのがはっきり認識できました。
処理を間違うと、さらなる悪影響を与えることになることを忘れずに。
施工後1 年以上経過。
杉板の死に節です。節が経年で抜け落ちてしまいました。(節なしもありますがコストがとても高くつきます)
下地に貼る場合は抜け落ちることはありませんが、板材にする場合は注意が必要だと感じました。
*このケースは特にクレームを頂いたわけではありませんが、食事に立ち寄った時に少し気になって・・・
気にする方もいるのかもしれないなーと思い記事にしておきたいと思いました。無垢の木の味だと捉える方もみえます。
施工時にある程度の選別は可能なので次回からは気にして施工にあたりたいと思います。
外構工事を終えて4カ月経過。
左写真のレンガは、水だれ跡を隠すために置かれています。もともとカーポートの排水をレンガの位置に落としていました。が、雨水の落ちる跡と排水の通る跡が日に日に目立ってきます。お客様から不満の声があがりました。
最寄りの排水管につなぎこむことで納得して頂きました。
「プロだったら予期出来て当たり前のこと」と貴重な意見をいただくと同時に、今後の施工に役立てたいと思います。
リフォーム後1年経過のお宅へお邪魔しました。
扉の角と角がこすれて、仕上げ材がめくれてしまいました。勢いよく閉めると少し擦れるとのことで調査しましたが、建付け施工に不具合が見当たらず、クリアランス(隙間)も当たらないように5mmきっちり取ってあります。
問題はドアチェック(クローザー)でした。
緩やかに閉まるように強制的に力をかける機械と人が勢いよく閉めようとする力が反作用して、一瞬扉がずれ込みながら閉まります。
力をかけなくても閉まるようにとドアチェックをつけたのですが、どうも長年の癖が抜けないようで・・・
すぐに連絡して頂ければ良かったのですが、破損が少しひどい状況でした。
角をカンナで落として、その箇所を同色に塗装して簡易補修をさせて頂きました。
この方に限らず、自分が悪いと思ってもすぐに相談しましょう。
簡単な修理で済むのであれば、時間の都合がつくときに無償にて工事していただける業者さんが多いと思います。
「下駄箱の吊り棚に頭をぶつけそうになる」
確かに不用意に頭を出せば当たる可能性はゼロではありません。
専用のクッション性のある保護カバーをつけさせていただきました。
このようなケースの危険予測は、図面上(2次元)では大変難しい場合があります。
経験を常に活かしたいと思います。
クレームでは無いのですが、たまたま立ち寄ったOBのお客様の家にてのお話です。
シングルガラスをペアガラスに替えられる工法(アタッチメント工法)にてガラス交換のみ施工。
ガラスの結露はおさまったが、サッシ自体が断熱サッシではないので、アルミ部分には結露が出ています。
お客様よりの要望をそのまま施工した例ですが、小さな工事でもやはりプロとして、このあたりの説明と提案はきちっとしておくべきだと反省しております。
次回からは、事前説明と同時に他の解決策としての2重サッシの提案や断熱サッシへの交換も提案した上で、決めて頂くようにいたします。
リフォーム工事を終えて2カ月経過後「鍵の調子がどうもおかしい」取り替えた扉のカマ錠の動作不良を確認。
すぐに外して内部を確認したところ、木屑がごそっと入っていました。すぐに発注先の建具屋さんに連絡。警告と同時に状況を報告し、再発の防止を促しました。申し訳ありませんでした。
写真下。これだけの木屑が出てきました。
工場でエアーによる除去作業を怠ったケースです。
施工後1カ月経過したところで、小さなクラックが入ったとお客様から連絡があり確認に行きました。
土間コンクリートのヘアークラックです。分かるでしょうか?
構造クラックではないので特に使用上の問題はありませんが、どうしてもゼロには出来ないのが実情です。
が、業界関係者ではないお客様にはそのような予備知識はありません。心配になるのは分かります。
事前にこちらが説明をしておけば、また、どうしても気になるのであれば対策方法を提案するべきでした。
次回からコンクリートの性質においては、事前に説明をするようにいたします。
某店舗改装工事にて、フェンスを施工しました。
写真の扉高さを施主様にも了解を頂き、フェンスの高さに合わせて150㎝としました。しかし工事完了後、頭をぶつけてしまうというご指摘を受けました。
フェンスのグラつきを防止するためにも必要な個所でしたので、下写真のように入り口部分だけ180㎝に高くさせて頂きました。今後は施主様から了解を頂く際に、使用する状況のシミュレーションを必ずするように致します。
今回もクレームではないのですが、当社ショウルームの無垢の床材の隙間が出てきた時のものです。
無垢は湿度によって収縮、膨張を繰り返します。
これは自然素材の木の繊維が湿気を吸った時に膨らみ、逆に過乾燥の時には湿気を放出して収縮します。通常のフローリング製品の含水率は15%程度。
収縮を避ける為にには含水率5%まで乾燥させなければいけませんが、技術的にもなかなか難しいのが現状です。
但し、特殊な技術を使ったり、手間をかけて含水率を10%以下にし落したものもございますが、これはご予算との相談となります。
当社ショウルームの自然素材系の塗り壁の写真です。
クロスにはない質感や凹凸、調湿効果や消臭効果が期待できるのですが、毎回違った環境の現場で左官職人さんの手作業によるものです。
鏝(こて)で塗る時のむらや凹凸が、場所によって違った形ででてきます。
左官材料はここがよいのですが、工業製品のように、またはクロスのように画一的にきれいに仕上がってないと嫌な方へはお勧めできませんのでご注意ください。
下写真は、壁のジョイント部(貼り合わせ部)の筋です。
クラックまではいっていないのですが、建物が国道沿いに面していたりして揺れ易い環境の場合はこうしたクラックは起こり易くなります。
(当社は国道沿いで、しかも車販売店が多いため、トレーラーが通過するときにはものすごく揺れます。)
左官材料を使用する場合は、「絶対にクラックは入らない」とは言い切れませんのでご注意ください。
但し、当社では、クラックの入りにくい下地の貼り方のノウハウを蓄積しています。
実際にクラックが入ってクレームを受けたケースを研究しており、ここ数年はこうしたクレームはなくなっておりますのでご安心ください。
人が出入りできる掃き出し窓。
電動シャッターにすることはほとんどありません。
あえて高価な設備の電動ではなく手動シャッターを標準仕様としております。
しかし、住んでみてからですが、手動シャッターだと冬の寒い日に
1.カーテンを開ける
2.鍵を外して窓を開ける→寒い
3.シャッターを下ろす
4.窓を閉めて鍵をかける
5.カーテンを閉める
という5つの段階が必要となります。
とあるお客様は、防犯上毎日シャッターを閉めるとのことでした。
そのあたりのヒアリングができておらず、半年後に手動シャッターから電動シャッターへ交換いたしました。(有償工事にて)
クレームを頂いたわけではございませんが、前もってそのあたりのヒアリングが出来ておれば新築の段階で電動にすることが可能でありました。
この案件以降、全てのお施主様に「毎日シャッターを開け閉めするかどうか」を確認するようにしております。
「住んでみないと分からないこと」が多くあります。
皆さまも是非お気を付けください。
外構工事でのRC擁壁の型枠面木のくぎの抜き忘れ。
お子様がけがをされては大変です。
最終チェックが室内や建物にとらわれがちですが、今後外構工事に関しても施工後の細部チェックも行うようにしていきます。
外部という条件柄、雨や湿気で保湿と乾燥を繰り返すうちに、表面が無垢材の引き戸が開けにくくなりました。
すぐに駆けつけましたところ、数ミリ扉の表面の木の一部が軽く反っておりました。現地で戸車の調整をしてクリアランスを設けたところ解消されました。
今回のケースでは、はっきりと原因が判明したので、具体的な改善策が分かりました。今後このようなことがないように制作方法を改善いたしました。
玄関に設置したシュークローゼット(下駄箱)
玄関ホールから姿見(全身鏡)が見やすいようにと、扉の開き勝手を決めました。
しかし、実際に住んでみると、玄関の土間に下りないと中の靴がとれないのがストレスとなりました。
このタイプの下駄箱は、開き勝手が比較的簡単に取り替えできますので反転させてご対応いたしました。
全ての靴を下駄箱に入れて、一足の靴も土間に出さない生活スタイルということをヒアリング出来ておれば、初めに取り出しやすさを優先する選択肢をきちんと説明できたのではないかと反省いたしました。
今後は、鏡の使い勝手と中の靴の取り出しやすさ、どちらを優先するのかの選択肢があること、全てにおいて選択肢をご用意するように心がけます。
床材(オーク)にささくれが一カ所ありました。
素足で触ると分かる程度の軽微なものでした。床材に関してはお引き渡し時に細心の注意を払って検査しておりますのが、お住まいになってから1カ月目でご指摘がありました。
おそらく、無垢材特有の収縮による現象だと考えられます。
すぐに、削ってペーパーをかけてオイルを塗って対応させていただきましたが、無垢材の軽微な収縮による現象は事前に把握がしかねますので、どうしても事後対応となってしまうことだけご了承願っております。
ただ、無垢材のメリットのひとつに、張り物でないため表面を削っても中まで同じ木だということに尽きます。
また、きちんとメンテナンスすれば、永く使用できるのがよいですね。
参考までに、セルフメンテナンスの方法を記載しておきます。
ささくれがひどいときはカンナを使用しますが、軽微なさくれであれば紙やすりで十分です。
1.#400~600番の紙やすりで表面を研磨します。
2.無垢材専用の自然オイルワックス(または蜜蝋ワックス)を塗布します。
3.表面が乾いたら、再度軽くペーパーを当ててオイルワックスを塗り込みます。
あとは2~3時間で乾き次第完了です。
もともと使用していた家具を、新築したお住まいに持ち込む。
これはよくある事例ですが、今回もいつも通りお施主様より寸法を教えていただき、持ち込み家具が入るように収納内部の大きさをきっちりと設計しました。
しかし、実際には、小さい木の凸が出ている箇所(リブ材)が当たってはいらないということが起こりました。
お施主様より寸法を確認する際に、家具の写真も確認させてもらっておりましたので、プロとしてその部分も注意して寸法を計ってもらうべきでした。反省点です。
お施主様もご自身の伝えた寸法が違ったので、当社へ依頼することも遠慮してか、ご友人がカンナで削ってくださり、なんとか収納内部へ収まりました。
大変お手数おかけして申し訳ありませんでした。
これから家を建てる皆様も、持ち込み家具の寸法には十分ご注意ください。
資料請求・ご質問などお気軽にお問い合わせください
12月の定休日は8(日)、冬期休業日は12/25(水)~1/3(金)です。
上記に頂きましたお問合せにつきましては、順次ご対応をさせていただきます。
モデルハウスの休館日は、水・木・定休日となっております。
また、水・木・定休日は、受付業務の休業日となっております。
上記日程につきましては、ご予約やお問い合わせにご対応できかねる場合がございますので、予めご了承ください。
受付時間 9:00~18:00
12月の定休日は8(日)、冬期休業日は12/25(水)~1/3(金)です。
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