岐阜の工務店 株式会社エムズアソシエイツ

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窓の結露対策

2017.03.10

こんにちは 松原です

あったかくなってきたと思ったら、また寒さがもどりましたね。

モデルハウスと事務所内に居る限りは、寒くなっても室温の変化はあまりないので

困らないのですが、外に出ると 「さぶっ」 ってなりますね。

 

寒くなると、家の中で話題になるのが、窓の「結露」

これはいやですね~

窓の下の窓台や壁にも水がしたたり、見えない壁内ではカビの発生も・・・・

エムズで3~4年前に標準採用していた、アルミ樹脂の複合サッシ(APW310)

でアルミスペーサーの仕様では、まれに結露の報告もありました。

 

窓ガラスの部分の下のほうだけに結露が見られます。(当時の現地確認写真)

うっすらとですが、アルミスペーサーに沿って結露がついております。いやですね~

北側の寝室のみに、過去2件のお住まいで結露が報告されました。

まだ、外側だけはアルミで、ガラスとガラスの間にスペースを確保する「スペーサー」もアルミ

が標準仕様となっていたため、外の冷気がサッシ外側のアルミ部分からスペーサーのアルミ部分

へ伝わり、アルミスペーサーに近いガラスの部分だけが冷やされ、結露するという結果に。

仕組みは理解できましたが、当時はコスト面やメーカーさんの仕様にもなかったでこれが限界!

ほんのうっすら程度の結露が、真冬の一時期だけに発生するもので、生活に支障をきたすわけ

ではなかったのですが、非常にもやもやしていた記憶があります。

そんなことを経験して、2.3年ほど前から総樹脂サッシに標準仕様をグレードアップ。

(APW330へ)

そして、1.5~2年前くらいでしょうか、ガラスのスペーサーも樹脂タイプが登場!

待ってましたとばかりに、スペーサーも樹脂タイプへ標準仕様をすぐさま変更しました。

(ただし、準防火地域の延焼ラインにかかる箇所では、樹脂スペーサーは使用できません)

それからは、未だ結露の報告はいまのところありません。

結露のしくみが分かれば、解決策は単純ですね。

アルミという熱伝導率の高い素材自体を使わないことです。

相対湿度50%で露点温度が9.3℃ ということは、

相対湿度が50%以上の部屋で9.3℃を下回れば、必ず結露するということになります。

真冬でも、寝室の狭い空間等で人が3~4人寝ていれば、湿度が50%以上いくことは十分

考えられます。

加湿器なんか使えばあっという間ですね。

エムズのお住まいでは、普通に暮らしていて、部屋の温度が9.3度を下回ることは

ほぼないと思います。

 

しかし、ガラスのスペーサーという細部にまで気を使わないと、本当の意味での

高性能住宅は実現しないというのが厳しい現実だと思います。

性能値だけを追い求めても、実際の暮らしに寄り添った性能でなければ意味がありません。

例えば、壁や天井(屋根)だけ断熱はとてもよいのに、窓の性能はイマイチ

なんてことがあれば熱は窓から外へ逃げてしまいますので、設計の性能値は高いのに、

なんだかイマイチ暖かくないなんてことがあり得ます。

計算上は、どこか一部だけでも性能を強化すれば、ある程度は表示の性能値はあがります。

ただ、それは暮らしに目を向けた性能ではありませんよね。

全体のバランスを考えながら、詳細にも気を使う。というのが、正しい方法なのだと、

今まで高気密高断熱のお住まいを50棟以上建てさせていただきわかってきました。

窓を樹脂にしたら、当然のようにスペーサーも樹脂にしないと、せっかく樹脂窓を使う意味が

半減してしまいますからね。

(ただ、準防火地域には樹脂は火に弱いため、法的に使用が認められませんのでご了承を)

 

これからも、暮らしに沿った高性能住宅をご提供していきたいと思います。

 

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