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室内の環境 と 学習(仕事)効率

2020.07.01

おはようございます。松原です。

よくふりますね~

梅雨なので雨が降らないと困ることがたくさんありますが、

個人的には雨はだいいいいっ嫌いです!

 

さて、タイトルにあります、室内環境が学習(仕事)効率に及ぼす影響は

どのくらいになるのか?

とっても気になりますよね。

エアコンをけちって我慢すれば、電気代は安くつくけど、仕事の効率が

落ちたら・・・・・

結局どっちがお得なのかわかりません。

 

そんな、疑問を解決してくれる書籍とってもマニアックな書籍を

本日は紹介いたします。

その名も

「教室の環境と学習効率」

著:村上 周三 氏(建築環境・省エネルギー機構 理事長) 他

とってもシンプルで売る気のなさそうな表装ですね。汗

タイトルも、絶対に研究者しか手に取らないようなタイトル。汗

 

もともとこの本との出会いは、業界では有名人となりました

松尾設計室の 松尾さんと

パッシブハウスジャパンの代表理事の 森美和さん

の講演を聞きに行った際に、松尾さんから紹介があった本です。

 

住宅設計の専門家として読んでおくべきとのこと。

内容は、予想通り極めて専門的・・・正直、楽しい内容ではない。

ただし、読み進めていくとけっこう楽しくなります。

 

知識欲をそそると言いましょうか・・・

どこかの本で読みましたが、知識というものは、ある一線を越えると

急にもっと知りたくなる欲がわいてくるのが自然だそうです。

例えば、子供が世界の国旗を覚えるとします。

10個くらいまでは、なんとなく覚えてそれ以上は興味がなければ覚えようとしません。

ただ、20個くらい覚えていくと「もっと知りたい」「全世界の国旗を覚えたい」

という欲が一気にわいて出てくる場合があるそうです。

思い返すと、そんな経験皆さんもあるのではないでしょうか?

 

松原の場合は、断熱気密に対する知識ですね。

ひとつの本から始まりましたが、もっともっともっと ときりがないくらい

いろいろ調べ、本を読みあさりましたが、本当に5年間くらいきりがないくらい

づっと色々調べ続けておりました。

例えば性能のよいサッシがある。

性能が良いのはわかるけど、なぜ性能が良いのか?

どんな素材を使っているのか?

その素材はどんな特質を持っているのか?耐久性はどうなのか?などなど

疑問が噴出し、その内容を全て細かいところまで知りたくなる・・・とういように。

 

生意気なようですが、そのおかげで、全国区で開かれるようなセミナーや勉強会に参加しても

内容は、既に知っているものばかりになってしまったという印象さえありました。苦笑

 

余談と自慢はそれくらいにして・・・

 

さて、本日は、この本の内容についてご紹介したくて、ブログを書いております。

ちょうど今はエアコンを入れる、もしくは入れ始めた時期だと思います。

今日は少し暑いけど、エアコン我慢しようかな?

もしくは

社長から「もったいないから我慢せえ~」

なんて言われるオフィスもあったりするのではないでしょうか?笑

 

そんな時は、この本を読んでみて、社長を説得してください。

 

【以下本文抜粋】

~らはクールビズの効果に関する研究を行っている。

○○らはオフィスを対象として、夏季の設定温度を26℃から28℃とした際の

知的生産性を含めた経済資産を行っており、エネルギーコストは電力量換算で

32.9円/㎡/年 が削減され、二酸化炭素排出量が1.12kg-CO2/㎡/年 削減されるものの

執務者の知的作業効率低下による経済的損失として、人件費換算で¥3,200円/㎡/年

が見込まれるという結果を報告している。

このように、知的生産性を執務環境の評価尺度として組み込むことは、経営者にとって

経営管理の観点から有効であるが、同時に室内環境の改善という意味で執務者に

大きなメリットがあることは自明である。

 

あくまで統計論ですが、

簡単に要約します。

 

28℃の微妙な温熱環境での場合、迷わず

エアコンをかけて 26℃ の快適な室内温度に

することができれば、仕事効率が上がるため、

電気代のコストよりも、

人件費(残業代)の費用の削減コストが

上回る可能性のほうが高い。

つまり、経営者も実務者も両者とも得する!

ということになります。

(働く人が、一所懸命働くかは別としてですけどね。苦笑)

 

もっと言えば、オフィス建築においても、

高気密高断熱化を図り、エアコンを極力使わなくても

よい室内環境を最初から計画し建築しておけば、

長期に渡って、エネルギーコストを使わなくても

仕事効率が上がり、

つまりは利益率の高い会社にできるとも言えます。

 

本に戻りましょう。

 

温熱環境のみを変化させた場合

こんな一般ではわかりにくい内容ばかりで解読するのに苦労します。

正直なところ、あまり数学は得意ではなかったので、小難しい数式を見ると

じんましんが出そうで・・・・

だからいつも、こういった内容の本は、要点だけをかいつまんで

簡単に理解するようにしています。

ここの本文を抜粋しても、私も理解不可能な内容なので割愛して要約しますね。

 

温度環境の違う部屋で、20代~40代の社会人の学習効率(確認テストの点数)

を図る実験(一級建築士の試験対策予備校での実施)

2/19(90人) 2/26(86人) 4/9(74人) 5/7(73人) 5/14(70人)

と 5日に分けて教室内でそれぞれ換気量は一定にし、温度だけを変えた場合。

 

【以下本文抜粋】

相関分析結果

熱的中率よりやや涼しい状態で学習効率が最大 となった。

 

とあります。

やはり夏のエアコンはケチるべきではない!?

 

まとめとして以下の内容(換気について)も見逃せないところ。

換気に対する学習効率についても書かれています。

換気は目に見えないだけに注意が必要ですね。

 

 

【以下本文抜粋】

1. 換気量(小)の条件から換気量(大)の条件に環境条件を変化させたことで、

確認テスト平均点を用いた客観的な学習効率が5点から6点程度、

学習効率に換算すると5%から9%程度向上する結果となった。

 

6. ~熱的中率状態よりもやや涼しい環境において学習効率が最大となる結果となり

涼しい側と比較して暖かい側において学習効率の低下が大きくなる結果となった。

 

 つまり!

換気効率を考えるのであれば、

C値=0.7未満  欲を言えば0.5未満

の超高気密なお住まい環境が、

お子様の学習効率を向上させる。

 

暑い部屋で、一所懸命勉強させるより、

涼しい環境を作ってあげて、そこで勉強させるほうが

効率がよいことになります。

口でガミガミいうより、

まずは親として良好な環境を与えてあげましょう。

 

また、夏場においては、

やや涼しい環境を容易につくれる

高気密高断熱の建物が

仕事効率にも学習効率にも有利。

ということが言えますね。

 

もっと詳細を知りたい方は、是非、本書を手に取って読んでみてください。

 

ちょっとマニアックなお話でした。

 

 

 

―–株式会社エムズアソシエイツは、注文住宅 高気密高断熱の専門工務店 です。—–

 

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