じょあん 如庵 ジョアン
2017.12.22
こんにちは 松原です。
いやぁ 本格的に寒くなりましたね。
高気密高断熱のオフィスは、まったくもって快適そのものです。
マイルーム(2Fのロフト階)はいまだに無暖房で 常に 20℃超え。
現在(12/22 18:15) 無暖房で 24.4℃ です。
もちろん、セーターとかいりません。ワイシャツにベストです。
さて、タイトルの話へ
先日、犬山にある名鉄ホテル内にある茶室「如庵」を見学に行ってまいりました。
ここは、月イチしか内部の見学ができないという、貴重な場所で、なんと
3ヶ月前から予約を入れておりました。
ものすご~く素敵な数奇屋造りの茶室です。
如庵 と書いて じょあん と読みます。
ここの設計は、なんと織田信長の息子(次男だったな?) 織田有楽斉 とういうお方。
織田家に生を受けたにも関わらず、武功には無縁で、戦いを好まず、平和的。
父上である信長公にも、「おまえに武の才能はない!」とはっきり言われたとか。
そんな有楽斉は、茶の湯の道を選びました。
この頃は、まだ「茶道」というかしこまったものではなく「茶の湯」として皆が楽しんだとか
雑学はこのくらいにして・・・・・
とにかく ちっちゃ~ って思わず叫ぶくらい小さいです。
たった4畳半程度の空間で人をもてなす工夫が随所に見られます。
窓なんかも、光の入れ方や、空間を広く見せるため窓の並びを少しずつづらす
設計など、勉強になる意匠が随所に。
コンパクト設計の術をぎゅうぎゅうずめに押し込んだような、高度な設計です。
(見るのに夢中で、内部の写真を撮り忘れるという惨事に・・・・)
そもそも茶室とうのは、お茶を楽しむためでもありましたが、実は政治的な要素が
大きかったようです。
昔のお城には、人がたくさん出入りして、密約やひそひそ話しができなかった。
そこで、誰にも邪魔されず、少人数でお茶を楽しむという名目で、実は様々な裏取引の
話をこういった空間でしたという歴史があります。(なんとなく納得できますね)
今でいう、政治家御用達の 高級料亭 みたいなものでしょうか?
取引に使われたのは小判等のお金ではなく、茶碗でした。
この頃の茶器は、高価なものではお城が一棟建つくらいの高価なものもあり、
茶器が莫大な報酬の代わりとなっていたようです。
こちらは、また趣が違うおおきな茶室
茶室といえども、時代によって移り変わり、4.5帖の小宇宙 ~ 10帖以上あるものまで。
ここでお茶をいただきましたが、建物のことはよく覚えていません。
如庵に比べると、陰がうすく、あまり印象にのこらず。
でも、美しい日本的な外観ですね。
やはり軒が低く深く、陰影がかもし出され、美しい形です。
(めっちゃ低気密低断熱 というか無断熱で寒かったです)
こちらの軒の低さ すばらしいですね。松原の手が届きそうなくらい低く
とても美しいだけでなく、安定感があります。
樋がないのに気づきましたか?
樋がない→ 雨がしたたり落ちる →雨が落ちる地面が汚れないよう樋に平行に
沿って砂利を敷く
銀閣寺にも確か使われていた手法だったと思います。
樋という、美しくないものはつけない。屋根の見え方がシャープになって惚れ惚れします。
入り口だけがRにせりあがっている
これは、入り口なので、雨が真下に落ちないように という設計です。(たぶん)
永井常務がそう読みましたが、私もその意見に大いに納得できました。
こんなところまで気を使った設計、日本建築っていいですな~
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