ナチュレ・エコ-PLUS
おはようございます。松原です。
先回のブログと上棟の記事がつづきますが、今回の上棟したお住まいは、少し特別なんです。
先週、岐阜市高田にて上棟を無事に終えましたお住まいは、
エムズのフラッグシップモデルとなる
ナチュレ・エコ+PLUS
(発電設備を備えればプラスエネルギーも可能)
開発後、第一棟目となる、記念すべきお住まいです。
(M様 その節はご理解ご賛同いただきましてありがとうございました)
エムズの一番人気である「ナチュレ・エコ-ZERO」と何が違うのかといいますと、
1. まず、壁の断熱材の厚み 150mm→ 210mm と大幅にアップ(プラス55mm)
2. 桁上(天井)断熱材の厚み 305mm→ 400mm と大幅にアップ(プラス95mm)
もちろん性能値も大幅アップで、
Q値≒1.1 UA値=0.3
建物の形によっては、UA値=3.0を切るスペックを誇ります。
(ZERO→ Q値≒1.2~1.4 UA値=3.5~3.7)
性能の数字のみを追っているわけではありませんが、
室内の快適性も格段にあがるのではないかと予測しております。
(1~3月の平均室温でエコ-ZEROと比較して2℃くらい暖かいのでは
・・・あくまで予測ですが)
分かり易く言えば、「ナチュレ・エコ-ZERO」は、実際に2Fは冬でも無暖房
(一切暖房いれない)で過ごせているお住まいが多くありますが、
1Fはさすがに年末くらいからエアコンをいれないと快適ではなくなります。
(冬のエアコン稼動期間は、だいたい2.5ヶ月くらいではないでしょうか)
ただ、今回の「ナチュレ・エコ-PLUS」に関しては、もしかして1Fでもエアコン
稼動期間が1~1.5ヶ月くらいにできるのではないかと期待しております。
2Fはもちろん、一切冬場のエアコンは不要になるはずです。
ただ、夏はエアコンが必要ですが、ちょっと稼動すれば瞬時に冷え、エアコンを切って
も冷気が持続することは間違いありません。
(家庭用の冷房専用のエアコンが発売されませんかね~)
ただ、壁の断熱を厚くする場合には、付加断熱という方法で、外壁の外側にさらに
断熱用の壁をつくる(付加する)のが一般的なのですが、外側に付加する壁の重量を
考えると、耐久性や地震の際の損傷、長期的メンテナンスに不安要素が残ります。
エムズでは、これらの不安を解消するために独自工法を考え、壁の外側でなく
内側に断熱層を付加する方法に成功しました。
梁が2重になっているのがわかるでしょうか? 外側の梁の下にはもちろん105センチの
断熱壁ができますが、内側にも105センチの断熱壁をつくります。
梁を上からみたところ こんな仕口になっております。
同じ工法でやっていると、年々施工精度が上がってくるのはうれしいですね。
エムズの特異性は、通常の基礎断熱では施工しない「土台の内側」にも土台の熱橋を防いで
より足元からの冷気を防ぐために、一手間かけて断熱材をいれていきます。
(エムズの大工さんたち いつもありがとうございます)
この内側に壁を作るという工法は、施工性や耐久性、メンテナンス性など、どれをとっても
有利な工法となることは間違いありません。
部屋の内側が狭くなる懸念も解消しており、また、最大の課題である「コスト増」も最低限に
抑える事ができました。
実際のコストアップは、≒80万/1棟(税込み)
ただ、実際に施工してみて改良点や改善点等が出た場合は、もしかしてもう少しコストアップに
なるかもしれませんが、このコストで、この性能が確保できるのであれば、決して高くない。
ただ、壁の内側に壁をつくる という発想は簡単ですが、いざ施工面を考えると
多くの問題がでてくるのが常なのですが、なんとかここまでくることができました。
今回の開発には、当社の施工統括責任者の永井が大きな力を発揮しました。
今回は彼なくして、ナチュレ・エコ-PLUSの早期実現はなかったと思います。
シリーズネーミングは、「ナチュレ・エコ-NAGAI」 にしよっかなぁ~ 笑
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