岐阜の工務店 株式会社エムズアソシエイツ

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ツリーハウス つくりました パート2

2017.10.24

おはようございます 松原です。

先回書いたブログ、ツリーハウスを実際に自分達の手で組み立てた記事を書きましたが、

その裏では、普段では経験できない2泊3日のサバイバルな日々を過ごしてきましたので

今日は、そのあたりに焦点を当てていきたいと思います。

こんな感じでできていったわけですが・・・・・

ただ、ここの山は、本当の山の中。

ツリーハウスのイベントのために切り開いたわけでもなく、整備されているわけでもなく。

電気は少しの太陽光パネルと蓄電するための車のバッテリー(これにはおどろきました)

ただ、プラケースに入れて保護しているだけですので、雨が続けばご覧のとおり。(冷や汗)

当の施設主は、「あ~ こうなっちゃったか~  あははははは」 なんて感じ。

でも、このバッテリーが飛んだら、懐中電灯だけで夜飯を食べなければならなくなります。

おそろしや!

炊事場 ここで毎回ご飯を自分達で作って食べていました。

メニューは、かぼちゃ汁 かぼちゃ炒め ちゃーはん ピザ といったシンプル料理

基本すべては、文明の元となる 火 をつかいます。

当然IHやガス、灯油なんてものは使いません。

夕食のたしに、栗を拾いに・・・・・ 自給自足です!

やまぶどうも食べました。これが結構ぶどうでした。 昔は、食べるものがないときは、この汁を吸ってしのいだそうです!

基本は、火 火 火  ここにいる間に、火の扱いとまき割りがとてもうまくなりました。これほんとうに!

火で料理! ちゃーはんつくってます。

ここでは、お金を払っている参加者は『お客様』ではありません。

自然の中での生活の体現者として扱われます。あれこれ、指示されます。笑

照明は、全てこんなんです。ビンの中に電球をいれて、ふたをするだけ。

 

つづいてピザづくり  生地からこねます。

みかけによらず、設計の佐野さんは経験者。家でもつくったりするそうで、ものすごく手際がよい。

今回少しおどろいたのは、佐野さんがけっこう 野生児OK だということでした。(アウトドア好き)

いっぽうで、板金工事業のKさんは、料理しない初心者 笑

ピザソース なんてないですから、トマトをつぶして塩だけいれた、純トマトソース

ピザ釜がどっかに隠してあるのかと思いきや、やっぱりドラム缶

 

しかし、出来上がりはこのとおり! めっちゃおいしい・・・・

7枚ほど皆で食べましたが、最後の2枚ほどは、灰の味が半分くらい・・・・汗

いや~ でもおいしかった。

味がどうのうというより、こうして生地からこねて、電化製品を一切つかわず

できあがったピザを、皆で食する時間がよかったのですかね???

 

二日目の午後~は、すこし自由時間をいただき、森の中の竹デッキで2時間ほど、

のんびりと瞑想に浸りました。

空を見上げると、こんなんです。

 

そうこうしていると、うぃーんうぃーん うるさい音が。

薪を確保するためと森の持続のために、杉の木を伐採しております。

基本的に、杉は人工林。昔日本政府が、全国の山々に将来の林業のためにと杉をめちゃくちゃ

植えました。それが今では、密林過ぎて、間伐しなければならない問題や、花粉症の問題、

そもそも、道路が整備されていないような山林に植林しても、大きくなった木をどうやって

運ぶの?コストがかかるわで日本の林業全く手付かず・・・・ ってことが一部でおこってます。

「たおれるぞ~」 とは叫んでいませんでした。がっかり!

でも、近くでみると迫力あります。

そして、その杉をきざんで、かついでかえる、その姿 「山の男」ってな感じで

あまりにもかっこよい後姿を、ぱしゃり。

最終日は、蟻組みという木と木をつなぐための継ぎ手の実践。

現在は、ほとんど工場でプレカット(事前加工)して、現場で組み立てる仕組み

になってますが昔は大工さんが、こうして手で刻んでいたんですね~。

これを一箇所やるのに≒1時間ほど

手で刻もうと思うと、何年かかるねん? というより、できません!

昔の大工さんはすごかったんですね~

手刻みの時代には、大工さんが多く必要だったのもうなづけます。

エムズでも、手刻み世代の大工さんが数名おりますので、

こういった大工さん達に、次の世代へ技術を継承していく機会が必要かもですね。

 

ただ、今回いろいろ体験して思ったことは、被災した際、インフラがなくなった場合に、

どのようにして生き延びるのか?ということを考えさせれたと同時に、

こうした経験が役に立つのだろうと、おぼろげに思ったりしました。

こうしたことが役に立つ状況にならないことを願いますが、

いかに、毎日の普通の暮らしが便利で快適で合理的なんだろう。

そんなことを、身に染み入るほどに感じた3日間でした。

 

最後に お風呂でのはなし

五右衛門風呂かと想像し、ドキドキしてましたが、桧の浴槽がちゃんとありました。

お風呂は昔ながらのボイラー式。このときだけは発電機を使います。

ただ、サーモスタットなんてありませんから、温度調整は勘任せ。

もちろんシャワーもありません。

初日はとても快適な、体感湯温 41℃(予測) で熱めが好きな松原はとても満足でした。

ただ、二日目の気温はとても寒くなり(15℃くらいと予測)、そんな中、裸になっていざ

はいろうとしたら、とてもじゃないが入れる温度じゃありません。45℃くらいあったかと。

後の談で 「あ~ あつかった? ちょっと沸かしすぎたのかぁ ははははは・・・」

15℃になろうかという気温の中、震えながら、やけど寸前の熱湯を少しずつ浴びながら

暖を取り、浴槽の熱湯を水で薄めながら5分ほど過ごしました後、ようやく湯船に

つかることができました。

入る前に、湯加減を見るべきでした。

日々便利に暮らしていると、見えなくなることがたくさんあるんだな~ と。

 

最後のしめとして。

決して快適とはいえない、サバイバルな3日間でしたが、

日ごろ見えなくなったものが多く見え、得られものも多くありました。

(でも、もう絶対二度と行かない!笑)

 

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