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こんにちは。佐野です。

昨日は夕方に大きな地震がありとても驚きました。

また今回の地震により南海トラフの本震が起きる可能性が高まったとの見解が気象庁から発表された事も今までの地震にはない事だったので少し戸惑いました。

 

南海トラフ地震が起きてしまう事はとても心配な事ですが、報道などで気分が落ちてしまわないように建築技術者として冷静にお伝えしておく事も大事だと思い今回は耐震等級を中心にした地震対策について書けたらと思います。

耐震等級が出来たのは阪神淡路大震災がきっかけで2000年からになります。

それ以降に起きた大地震では耐震等級3の建物はほとんどが全壊・半壊を免れています。（9割が無被害、1割は軽微な被害）

エムズのお住まいも耐震等級3を標準にしていますので、仮に南海トラフの地震が起きたとしてもかなりの確率で全壊・半壊は免れるものと思われます。これは過去の大地震で実証されている事項になりますので、エムズで家づくりをされた皆様はそこはまず安心材料として考えて頂いて良いかと思います。

とは言え地震は火災などの2次災害やインフラがストップする事も想定しないといけないので備え（避難場所・避難経路の確認や備蓄など）は確実に行う必要はあるかと思います。

 

 

もうひとつ大事になってくるのが耐震性能を確保するための確実な施工の部分になってきます。

こちらは耐震性能を高めるために張る耐力面材（モイスTM）をとめつける釘を写した写真です。

注目頂きたいのは面材を留めつけている釘のめり込みです。めり込みが1㎜以上あると所定の耐力が得られません。

最近では現場での省力化を図るためにほとんどの大工さんはエア釘打ち機で釘打ちの作業をしますが、1発で釘を打てるようにエア釘打ち機の圧力を強くして作業をしがちです。

エア釘打ち機を使う場合は弱い圧力で打って、出っ張った所をハンマーでたたいて打つのが正しい施工方法になります。

エムズでは建て方にてこの作業を行っていますが、釘を打つ音がトントントンと鳴り響いています。手間がかかりますがとても大事な作業です。

 

 

最後にこれからお住まいを建てる方は耐震等級3は必須にされる事を強くおすすめします。

先にお伝えしたように地震に対してはかなりのリスクヘッジになりますので、耐震等級3以外は個人的には選択の余地はないかなと考えています。

それに加えて地盤の良い土地選びが出来たらベストですが、これはまたの機会に書きたいと思います。

 

 

 

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