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断熱改修で冬暖かく、夏涼しい毎日の暮らしを―実際の室温計測実例公開

これから岐阜県・岐阜市や各務原市でリフォームご検討の方々へ。

リフォームする場合、表層や間取りだけでなく、ついでに断熱改修・断熱リノベーションで性能の向上を図ることをお勧めします。

最大の理由は、リフォームをする際に、壁や天井を壊して再構築するついでに断熱の補強や気密の向上を図ることができるからです。

この「ついで」というところが重要です。

表層的なリフォームや修繕的なリフォームだけを行った後に、断熱改修をしようと思うとコスト負担が増大します。

同時にやれば、省けるコストが多く、工事後の暮らしも劇的に変わり、毎日の生活がすごく楽になります。

そこで今回は、断熱改修・リノベーションのメリットや室温の変化について書いていこうと思います。

 

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松原 保嗣

岐阜市拠点の株式会社エムズアソシエイツ代表取締役。20年以上、注文住宅の設計施工に携わり、高気密・高断熱住宅やパッシブデザインを取り入れた設計を通して、圧倒的な快適住空間を提供。自社ブログや年間100回以上のセミナー登壇を通じ、延べ500名以上の施主の家づくりを支援し、施主啓発にも努める。 保有資格: 日本エネルギーパス診断士、省エネ建築診断士、気密測定技能者、地盤インスペクター、福祉住環境コーディネーター2級、福祉用具専門相談員

1. まずは岐阜という地域特性の理解を!

まずは、地域特性を理解したうえでリノベーション(断熱改修)を計画することが重要です。

岐阜という地域は、全国的に見ても、夏の最高気温と冬の最低気温の温度差が大きい地域です。

■岐阜市や各務原市・大垣市だと、冬の最低気温は-4℃前後 - ちなみに東京都だと-1℃前後

■岐阜市の夏の最高気温は 39℃ - 東京都では37℃

 岐阜の最低気温と最高気温の差は、なんと! 43℃
 東京都の最低気温と最高気温の差は、   38℃   その差は 5℃ もあります。

国が定めている温熱区分では、岐阜市と東京都は実は同じ区分に属していますが、実情は5℃もの違いがあります。
特に、冬の最低気温が-1℃と-5℃とでは、かなり体感的な寒さが変わってきますので、お住まいの性能も併せて考えなければなりません。

ここを理解ながら断熱や気密性能を考えたリノベーションの計画をしていってほしいと思います。
温熱区分は単なる目安だと考えましょう。

 

2. 断熱改修で得られる主なメリット

次にリノベーションや断熱改修で得られる主なメリットを挙げていきます。

  • 室内の温度ムラ・床部分と天井部分の温度差の抑制
    築30年以上の断熱性能の悪いお住まいでは、天井と床の温度差が10℃近くになる場合もあります。
    エアコンで温めた空気は上昇し天井付近へ、性能の脆弱な窓からは熱が室外に逃げ、コールドドラフト現象を誘発します。

  • 冬季の暖房負荷・冷房負荷の低減
     エネルギー・電気代の抑制につながります

  • 結露・カビ・壁内結露リスクの軽減
     窓とガラスの性能もあげることができると、結露がなくなり、結果としてカビの発生を抑制できます。
     窓ガラスの結露が発生するお住まいでは、その窓の下部分の壁や床にカビが発生するリスクが高まります。

  • 健康性・快適性の向上(ヒートショック対策・足元冷えの緩和)
     ここが一番大きなメリットだと考えますが、温熱環境が安定した室内で過ごすことができると、冬場の寒い日でも朝布団から出るのが楽だったり、脱衣場で服を脱いでも震えることがなくなり、お風呂を出た後も、快適です。
     血圧も安定し、血管障害リスクは大きく軽減され、ヒートショックや冷え性対策にもなります。

    3. 室内温度実例 (高気密高断熱のお住まい vs 築30年以上のお住まい)

    では、実際に住まいの断熱性能が違うお住まいの実際の室内温度の計測結果をご紹介します。
    測定場所(両棟) : 岐阜市芋島  
    時期 : 1月~2月
    比較対象 : UA値≒0.3 実測C値=0.4(ナチュレエコ) vs 省エネ基準以下 築30年以上の住まい  

    上記の実測データで見て取れることは、築30年以上の省エネ基準以下(断熱等級4未満)のお住まいでは、冬場には
    外気温とほぼ等しい室内温度となることがわかる。

    対して、高気密高断熱仕様の室内では外気温が一桁に下がっても、無暖房状態で室温18℃前後をキープしていることがわかる。
    断熱と気密性能が違うと、これほどまでに室温に差が出ることがわかります。

    これが、毎日の生活だと考えてみてください。

    プライスももちろん大切ですが、毎日の快適性はプライスレス。
    金額には反映できませんが、リノベーション後の最大のメリットとなります。

    4. リノベーション・断熱改修は暮らしの快適性+光熱費削減+将来価値を高める投資

    リノベーション・断熱改修をするにはそれなりのコストがかかります。

    しかし、上記で示した通り、メリットや効果は絶大です。
    今までのお住まいに暮らしながら、間取り変更による利便性の改善、快適性の向上、疾患リスクの低減、エネルギー代の削減

    これらを踏まえ、将来の暮らしの価値・QOLを高める未来投資だと考えられます。
    しかも効果は実感としても大きなものとなります。

    単なる修繕的・表層的なリフォームでは実感できない価値があります。
    リフォームをお考えの方は「ついでに」断熱改修もご検討ください。

    エムズアソシエイツでは、随時無料相談も実施していますので、お気軽にお問い合わせください。
    しつこい営業行為は一切ないことを誓います!

 

 

 

 

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