「一階だけリノベ」　という選択肢　（平屋暮らしリノベ）

これから岐阜市や各務原市でリノベをお考えの方へ。

リノベーションと聞くと、家全体をリフォームし、プラス性能向上させることを思い浮かべると思いますが、実は部分的なリノベーションという選択肢があります。

コストを抑えることが可能で、実際に生活している空間だけをリノベーションすれば、費用を抑えながら、毎日の暮らしを大きく変えることができます。

この記事を書いた人

松原　保嗣

岐阜市拠点の株式会社エムズアソシエイツ代表取締役。20年以上、注文住宅の設計施工に携わり、高気密・高断熱住宅やパッシブデザインを取り入れた設計を通して、圧倒的な快適住空間を提供。自社ブログや年間100回以上のセミナー登壇を通じ、延べ500名以上の施主の家づくりを支援し、施主啓発にも努める。 保有資格： 日本エネルギーパス診断士、省エネ建築診断士、気密測定技能者、地盤インスペクター、福祉住環境コーディネーター2級、福祉用具専門相談員

 
1.　1階だけリノベのメリット

まず、一階だけをリノベーションする際の大きなメリットは、コストの削減です。

家全体の内部から外部までリノベーションをしようと考えると、コストは2000万以上かかる場合が多くなります。

また、2階にあるお子様部屋を全く利用していない場合は、そこまでお金をかけるには少々もったいない気もします。

自分たちだけが普段使う場所（LDKや水回り・トイレなど）を限定してリノベーションをすることで、毎日の暮らしを圧倒的に快適にできます。

例えばですが、間取り変更をして一階の和室を寝室とクローゼットに変更することができれば、平屋暮らしとして生活できます。

一階は断熱気密リノベーションをしておけば、普段の生活は年中快適な暮らしに生まれ変わり、暑さ寒さのストレスから解放されます。

二階は特に生活しない場所になっていれば、物置として利用することや、たまにしか帰ってこないお子様のゲストルームとして利用することが考えれます。

加えて、二階の部分が一階に対しての断熱層としての機能も果たすことができるので、一階部分はより快適に過ごすことができるでしょう。

二階建てだけど、生活スタイルは「快適な平屋暮らし」

こんな選択も可能です。

 2.　1階だけリノベのデメリット

メリットだけではなく、デメリットについても言及しておきましょう。

もともと二階建てだったお住まいの一階だけリノベについて、唯一の弱点は「階段」です。

一階と二階とつながっているため、一階を性能向上して快適にしても、二階と空気が通じ合っているため（吹き抜け状態）一階と二階を隔てる気密工事ができません。

そこで必要なことは、階段の入り口部分に気密扉をつける等の対策を講じなければならないところが唯一の難点です。

これが間取りによっては一階部分に扉をつけることが難しい場合もあり、そういった場合には、二階の階段部分に気密をとる扉を設置する必要が出てきます。

ここが、一階だけリノベで懸念しなければならない点で、コストが少し余分にかかります。

もう一つの選択肢としては、コストはかかりますが、思い切って二階部分を壊して、平屋に減築してしまうという手もあります。

平屋化は、耐震性も有利になることが多いため、二階が不要な場合は思い切って減築平屋をという選択もよいかもしれません。

 3.　まとめ

一階だけリノベにするという選択肢は、主にコストを抑え、無駄な工事費を削減することが大きな目的です。

常時使わない部屋までにお金をかけるのはもったいないという考え方です。

20代や30代という若い方であれば、お金をかけてフルリノベーションをする選択肢が有力ですが、

50代以上の場合、残された人生があと約30年前後だと考えると、コスパが悪くなるという考え方もあります。

60代以上でリフォームやリノベーションをしない理由の多くは　「あと何年生きるかわからないのに、お金をかけたくない」

という理由が圧倒的に多く聞かれます。

年齢と予算を考えながら、リノベーションの最適解を考えていきたいですね。

また、コストを最小限にしたい場合には、一階全てではなく、時間を多く過ごすLDKと水回りだけを高気密高断熱化（高性能化）するの「部分リノベ」も可能です。

外壁や屋根をそのままにする場合には、室内側から断熱と気密の補強工事ができますので、解体費用も限りなく少なくなり、コスパはとってもよいものになります。

断熱気密を伴うリフォーム・リノベーションでお悩みの方はぜひご相談ください。　無料相談実施中です！